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異世界をゴーレムと共に生き抜きます。  作者: 柊悠
異世界と私とゴーレム
15/23

第14話 騎士と造兵、そして戦闘へ

急にそんな話をされ、戸惑ってしまい私は答えられずにいると

「アンナ!急にそんな話の仕方をしたらアヤノが困ってるでしょ。」

隣からメアリーがアンナに対して怒り始めた。

メアリーとアンナが話している間に段々と気持ちも落ち着いてきた

「どうしてアンナさんは私のゴーレムと戦いたいんですか?」

「昨日ヘルギンさんが、『アヤノ殿のゴーレムに俺たちは助けられた。あのゴーレムはなかなか強かったぜ。』と話していたので。」

ヘルギンさんって死にかけていたはずなのに見てたんだ。

「ですので騎士学校を卒業してきた自分の腕試しをしたいんです。」

なるほど……あっそうか、彼女は私の護衛にもなるから剣の腕を今のうちに見ておくのもいいかも。

「分かりました。」

「あっありがとうございます。」

「ただし、私ではなくゴーレムとですからね。それで何処でするんですか?」

「それなら訓練場の使用許可を取っているのでそちらの方で今すぐにやりましょう!」

何だか準備が妙に話の進みが早い気がするけどまっいっか。

そんな感じで突然摸擬戦の予定が決まってしまった。


訓練場には十数名の騎士がいてその中にはヘルギンさんの様な見知った顔もあった。

「私は何時でも行けますよ!」

手に持った私がゴーレムに貸したバスタードソードよりも少しだけ大き目な(クレイモア)を何回か素振りしていたアンナは確認に満足したのかこちらにそう話し掛けてきた。

「こっちも大丈夫そうです。」

打って変わって私の代理?なゴーレムの一号は既に準備を終えて始まりを今か今かと待っていた。

『今この場でアヤノ様に俺の特訓の成果をお見せしなければ!』といきこんでいる。

その手には大の大人と同じくらいの大きさになった一号より一回りくらい小さい剣が握られていた。

「ゴーレム殿、よろしくお願いします。」

『こちらからもお願いする。』

それぞれ挨拶を交わして、剣の握りの部分を両手で握ってそれぞれアンナは腰の辺りで剣先を一号に向けて、一号は剣身を肩に乗せるようにして構えた。

周りで練習をしていた人たちが見つめる中、立ち合い人にされた騎士の合図で試合が始まった。



―アンナ視点―

最初の数十秒は両者に動きはなかった。

私は小手調べに身を屈めつつ距離を詰めた。

それを見たゴーレムは私へ剣を振り下ろした。

それを剣身の腹で受け流そうとしたけど流しきれなかった為、横に転がりながら距離を取った。

「いくら何でも一撃が重すぎますよ。」

私は起き上がりつつも小声でつぶやいた。

見た目に反して一撃が重く受け流しきれなかったけど避ければ大丈夫だ

そんな事を考えていると相手のゴーレムがクレイモアを構えて近づいてくる。

だが想定していた以上に動きが早くあっという間に間合いを詰められてしまった。

ゴーレムが攻撃をしようと剣を振り上げた所で慌ててその場から飛びのき距離を離すと今さっきまでいた所にはクレイモアが凄い勢いで振り下ろされた。

あの威力の攻撃は魔法を併用しながらなら防げるけどそんな事をしていると段々とこちらの方がジリ貧になってくる。

剣を構えなおしつつ立ち上がり、どうしようかと考えているとふとある事を思いついた。

剣を右手で構え、左手には腰のベルトから水晶のついた棒を取り出して前に構えた。

相手は少し違うところもあるが見た目から判断するにウッドゴーレムと呼ばれるものだと予想できる。

ならば弱点と呼ばれる火属性の魔法をぶつければ倒せないにしろダメージぐらいは入るでしょう。

思いついたら即実行。

さっきとは違い構えつつ走る様な速度で接近するゴーレムに向かって私は左手に持った杖を向けて自分の使える火魔法で一番威力の高い魔法を選び唱えた。

炎球砲(フレイム・キャノン)

杖の先の水晶から放たれた直径が80cmもある火球はゴーレムに向かって進んでいき何かに当たったように広がっていった。


期間が開いてしまい申し訳ございません。

試験は無事終わったので投稿を再開していきますのでよろしくお願いします。

戦いの続きは次回に。

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