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異世界をゴーレムと共に生き抜きます。  作者: 柊悠
異世界と私とゴーレム
13/23

第12話 女性騎士、そして新しいスキル

私は二人と一体と一緒に訓練所へと歩いていた。

今は屋敷から出て屋敷の裏の方へと歩いていた。敷地の中には私をここまで運んできた馬が休んでいる馬小屋やメイドさんや剣士さんなどの伯爵家に仕えている人たちの住む住居など予想以上の建物が沢山建っていたので見ているだけで楽しかった。

「アヤノ様、ここが訓練場です。」

見えてきたのは広場の様な所だが鎧を着た案山子や木剣や木の槍などの練習用の武器が置かれている武器置き場など訓練場に必要そうな施設などが置いてありここが説明通りの施設であることがわかった。

「訓練場のようですが思っていたのとは違いますね。」

私が思っていたのは闘技場みたいな所で何人もの騎士たちが練習に明け暮れているのを想像していたのだが違ってちょっと残念。

「大規模な軍を持っている貴族は屋敷の敷地内に大規模な訓練場を持っているのは前に他の貴族の家に行った時に見たよ。」

「そうなんだ!だけど、この訓練場は小規模なんだね。」

「ここには私やお父様、お母様の傍付きのメイドや護衛の騎士ぐらいしかいないからこれぐらいの広さでも問題無いんだよ!お父様が抱えている騎士団は騎士団用の屋敷があるからそっちの方で訓練してるよ。」

そんな感じで三人で話しをしながら見て回っていると傍に立っていた家の中から皮鎧を着た二十代ほどの女性が木剣を片手に出てきた。

「メアリー様、お帰りになられていましたか。お怪我がなさそうで何よりです。それで後ろのゴーレムは何ですか?襲っては来ないようですが。」

彼女は私の後ろにいるウッドゴーレムを見ながら聞いてきた。

「すいません。私はアヤノ・ノザキと言いましてこのウッドゴーレムは私が契約しているので襲うことはありません。」

せっかくだからと私からゴーレムの説明がてら自己紹介すると彼女は慌てた様子で自己紹介をし始めた。

「失礼しました。私はアンナ・ハルドウィンと言います。よろしくお願いします。」

「相も変わらず鍛錬か。お前は他にする事はないのか。」

「失礼な!他にも菓子を買いに行ったりと女性らしい事もしているぞ。」

「そうですよ!ヘルギンさん。思っていても言ってはいけない事もあるんですよ。」

そんな話をしているとゼラスさんがやって来た。屋敷から走ってきたみたいで僅かに息切れしつつも話をし始めた。

「アンナ、やはりここにいましたか。領主様から話があるそうです。応接室まで来てください。」

そう伝えると他に仕事があるのか、そそくさと帰ってしまいました。

「メアリー様、アヤノさん、領主様から呼ばれたのでそちらの方に失礼します。」

そう言って小走りで屋敷の方に走っていって気づいたら見えなくなってしまいました。

「話って多分私の護衛の件でしょうね。呼ばれたから多分護衛に任命されると思う。」

「そうだよね。私もアンナなら大丈夫だから。」

「そういえばアンナとメアリーはどんな感じの付き合いなの?」

メアリーの話を聞いてると長い付き合いな感じがしたので気になってしまった。

話によるとアンナはガルダス家の騎士団長の娘さんでメアリーが小さい頃からよく会っていたので自分が知っている人の中でも信用できるらしい。

「そういう話なら分かるね。それでアンナが屋敷の方にいったし今からどうする?」

「そろそろご飯だから屋敷に戻ろ!お腹が空いてきちゃったし。」

そんなメアリーの提案は私の賛成で可決した。


ご飯はガルダス家の食堂で頂きました。さすがは貴族の家、とってもおいしかったです。イベントとしては明日からは私とメアリーの護衛がアンナになったことぐらいかな?

お風呂にも入ってアリアスさんに貸してもらった部屋でゆっくりしているとポーチからレコが出てきた。

「やっと出られました。しょうがないことだと分かってはいましたが。」

「久しぶりレコ。ごめんね、レコの事はまだ知られない方がいいと思ったから。」

そんな話をしながら私は初めて作ったウッドゴーレム(仮に一号と名付けた)に訓練をさせていた。一号は子供ぐらいに小さくなったと思ったら二mほどのいつも通りの大きさになってまた子供ほどの大きさに戻ったりと体の大きさを何度も変化させていた。

「これは何をさせているのですか?」

「前に薪を取りにいかせたら《伐採術》のスキルを覚えたから何回もやらせたらその行動を何らかのスキルとして覚えないかなって。」

「なるほどぉ。流石はアヤノ様ですね!」

森の中を旅していた時に木を集めていた一号が『ウッドゴーレムが《伐採術》を手に入れた』と私の所に通知が来たと思ったら突然木を集めてくるスピードが上がったのが衝撃的で覚えていたのだ。

今は他のゴーレムにも試しに《武装錬金》で作った木剣で素振りをさせたり、シャドーボクシングみたいなのをさせてみたりと自由な発想でいろんな事をやらせていた。

そんな事をすること一時間ほどで

『ウッドゴーレムが《サイズ変異》を覚えた!』と出たのを境に

『ウッドゴーレムが《初級剣術》を覚えた!』

『ウッドゴーレムが《初級拳術》を覚えた!』

『猫型ウッドゴーレムが《隠密》を覚えた!』

『猫型ウッドゴーレムが《捜索》を覚えた!』

と次々に通知が出始めた。ていうかやる事が無さそうで可哀想な猫ゴーレムに適当に考えたかくれんぼを迷惑にならない程度にやらせていたんだけどスキルを取っちゃったよ。確かに偵察の役に立つかなと思ってやらせていたけども!

突然の事にボーっとしているとある通知が出てきた。

『アヤノは《スキル設定》を覚えた!』

えっ………………………………?

如何にも怪しい匂いがする通知が来ちゃったよ。

彩乃はまた凄い事をしてしまいました。

次はどうなるのかな?

頑張って投稿します!

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