第1話 終わり、そして新たな始まり
私は野崎 彩乃、社会人として働く24歳だけど所謂ブラック会社と呼ばれそうな会社で働いていて、今は徹夜の仕事が終わったため休みを取って会社から家へと帰る途中で駅の乗車口で待っていた。
そういえば最近はロボットアニメとかも見れてないし、休みの日に久々に見て見ようかな?
そう考えている間も足を進めるけど、時々足元がふらついたりするけど終電の時間が迫っているので家に着くまでの辛抱だと思って気にしないようにして歩みを進めていく。
「眠いな、家に帰ったらまずはたっぷり眠よっかな。」と独り言を呟きながらも歩いていくと電車の搭乗口付近へと着いた。
そうして到着して間もなく電車が近づいてきた事を知らせるアナウンスが聞こえた。
「はぁー、やっと着いたよ。」と思い、電車に乗ろうと歩き始めると気が緩んだのかふと立ち眩みが起き、目の前が霞始め、前に倒れそうになった。
「おっとっと‥‥…あれ?」
このままだと前のめりに倒れそうだと思い、咄嗟に踏みとどまろうとしたが踏みとどまれないのでおかしいと思ったら足を踏み出した先にはアスファルトは無くて線路上に倒れている途中だった。
左耳に『ガタンゴトン、ガタンゴトン』という私の方へ近づいてくる音が聞こえて、目線をそちらの方へ目線を動かすとまだ到着していなかったのか、電車がこちらへと勢いが弱くなることなく迫ってきていた。
今の私に起きている出来事を見ている周りの人だかりも騒ぎ始めてはいたがもう手遅れだった。
「えっ.....」
そうして私の目に映る景色と全身に硬い何かがぶつかった痛みと共に意識は黒に染まった。
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私は目が覚めると白い空間の中に立つ洋風の一室の中に私はいた。
突如変わってしまった周りの風景に驚いて、今さっきまでの体験との明らかに結びつかない状況に戸惑っていると一人の白いドレスを着た女性が話しかけてきた。
「お目覚めになられましたか。私はある世界で神様をしているアフィリアというものです。今回は未来があるのに年若くして亡くなったあなたのために良い話を持ってきたので是非聞いてもらいたいのです。」
そういって彼女‥アフィリアそういって私に話をしてきた。
「分かりました。それで話とは?」
突然の事に頭がついては行ってなく、会社でしていた様な受け答えをしてしまった。
「はい、あのまま生きていればあなたは素晴らしい人物になっていたので残念だなと思ったので是非私の世界に来てもらいたいと思って話をさせてもらいました。」
最初は急な話に驚いたが彼女が話している間に多少は落ち着いた頭で考えてみる、
その結果、どうせ死んでしまうのなら自分の意志で生き返るかを決められるのだから悪くはないのかなと思った。
「はい、是非お願いいたします。ですが私からのお願いを聞いてもらえますか。」
そう返事をするとアフィリアは
「はい、私に出来ることならなんでも言ってください。」
と二つ返事で承諾してくれた。
「まずはその世界の知識を一通り、お金と身を守るための武器を少しでいいのでください。そして何らかのスキルや職業みたいなものがあったほうが嬉しいです。」
そう仕事に就いたばかりの余裕がある頃に読んだ異世界転生物を参考にして必要最低限の要求を話すとアフィリアは、
「それぐらいでしたら元々やるつもりでいましたし大丈夫ですよ。あと他には何か必要ではないですか?」
と言われたので追加で職業に必要な素材などを持たしてもらうことでまとまった。
「では、欲しい職業は何ですか?」
そう聞かれると口からすんなりと言葉が出てきた。
「それじゃあロボットを作ったり操ったり出来るやつがいいです!」そう声をあげてお願いした。
するとアフィリアは最初は私の勢いにびっくりしていたみたいだけど直ぐに立ち直ったようで
「ろっロボット…ですか?」
訂正、まだ少し戸惑った様子で疑問を口にしてきた。
私はそれを否定だととらえてしまい、「すっすいません。さすがに無理ですよね。」と謝ると慌てた様子で
「ちょっと待ってて下さい。」
そういって少し考えこんでいたがすぐに顔をあげ、
「ロボットは無理ですが、ゴーレムというものなら問題ないです。」
と言われましたが私はそれでも大丈夫と伝えようとしたら、アフィリアは
「ですが私の世界、ネルフィリアにはゴーレムという存在はあるのですがゴーレムを操れるのはあなただけになり、面倒なことになりますが大丈夫でしょうか?」
その後の説明では、ゴーレムというのは神様が生み出した魂を持たない兵士で自在に形を変えられて能力も申し分もないらしい。だけど今の時代にはゴーレムを生み出す技術は残ってなくて、今はその劣化版と呼ばれる魔導人形が普及しているらしい。
その話を聞き少しは考え直しはしたがそれだけのことで私の小さいころからの夢を壊されるわけにはいかないという事で『大丈夫です!頑張って自分でどうにかします。』と伝えて残りの必要な物などの相談をして時間が来た。
その話の途中で『ゴーレムと話がしたいです!できればそのようなスキルを!』とせまってアフィリアを困らせたのはご愛嬌と言うことで。
「また何かあれば神殿の方で祈っていただければ私の方まで繋がりますので。」
なんか神殿が公衆電話みたいな感じで話されたんですが。
「ありがとうございます。取り敢えず少しの間過ごしてみてわからない事があれば相談することにします。」
「分かりました。ではネルフィリアでの生活を楽しんでください。」
この言葉を聞いた瞬間、視界が眩く輝いた。
初めて書いた作品で可笑しな点などがあるとは思いますが楽しんで読んでくださると幸いです。