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最悪な日
私は、彼に会うのを楽しみにバイト先に行った。
しかし、その日彼は来なかった。
そして、この日は、私にとって最悪な日となった。
「はっきり言うよ?」
「俺はさぁ、あんたのことが好きだよ?」
「あんたは俺のことが好きかい?」
「好きなわけないよねぇ?」
「あんたの好きな人をボコボコにしたんだもん!!」
「中川和樹君は今、病院だよ?」
「だから、俺なんて嫌いで当然!!」
「だよね?涼子ちゃん」
けらけらと、人をあざ笑うかのように、腹を抱える武智君。
始め私には、武智君が何のことを言っているかわからなかった。
しかし、武智君が自分のことを「好き?」と聞いたことと、和樹という名前から、私には武智君がしたことがわかってしまった。
私は、喫茶店中に響く大声で、武智君をせめた。