エレベーター
一部の人たちは、ゲームセンターを出て病院に行くまでの道のりで、かなり不機嫌だった。
そして、許可を出してくれた人も、機嫌は決していいとは言えず、病院に向かうまで私は空気の重さに耐えていた。
病院の中に入り、許可を出してくれた人が、受付横のエレベーターのボタンを押す。
すると、エレベーターの扉が開き、5階のボタンを先ほどと同じように押す。
彼女たちのグループ全員が病院に来たので、正直エレベーター内に人がいっぱいで息苦しい。
そんな感じのエレベーターをみんなで降り、私は彼女たちに連れられ廊下を進む。
病院らしい静かな廊下に、みんなの足音が響き渡る。
そんな中、私は気が付いた。
『もうすぐ、カズ君に逢えるんだ』ということに。
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いつからか、バイト先にくる男の人を好きになっていた私。
そして、いつしか目で追いかけるようになっていた私。
ずっと、ずっと、気になっていて。
その思いを伝えたくて、今度は本人に会いに来た。
目の前に、彼が現れると思うと、ドキドキする。
こんなことを体験できるなんて、私は本当に幸せ者である。




