第七話 対立する思い
此処から琴ちゃんにとっては苦難の連続になるかと・・・
今僕は、奈央という少年に、家の中の説明をしている。正直あんまり関わりたくないなって思ってたけど、護さんに問答無用で押しつけられたし、なるべく翔さんに近づけたくなかったから仕方がない。
「って、こんな感じなんで・・・じゃ、僕はこれで・・・・。」
「ねぇ、なんで聞いてこないの?何しに来たのって?」
「っ・・・翔さんは渡さない。」
部屋から出ていこうとした真琴は、しっかりとした面持ちで、奈央のほうに振り向いた。余裕綽々の表情を浮かべている奈央。
「君が何を企んでるのかはわからないけど、でもそんなたくらみのために翔さんを利用しようとしてるなら、絶対にさせない。」
「できるのかなぁ?無力な君に?」
「どういうこと?」
「『白姫』って言ったって所詮能力を抑え込むだけ。攻撃することも、できない非力な存在。そんな君が、あの人を僕から守るなんかできっこないね。」
「そんなのさせないったらさせない。」
「そんな自信、どっからくるの?」
「それは・・・・・・・・・。」
「ぼくは必ず、あの人を手に入れる。僕のものにする。どんなことをしようともね?」
「そんなこと絶対に許さないから。」
そういって、真琴はその部屋を飛び出した。話してるだけなのに、なぜこんなにも不安になるんだろう。
リビングに戻ると、護しかいなかった。どうやら翔と充は出かけたらしい。
「ん?琴ちゃん、どうかした?奈央君は?」
「荷ほどきしてると思います・・・・。」
「・・・・何かあった?奈央君とけんかでもした?せっかく背格好おんなじくらいの同い年なんだから、仲良くしたほうがいいよ?」
「それは・・・そうですけど・・・・。」
わからない。わからないけど、このもやもやした気持ちはなんだろう。とられたくない。翔さんだけは、何があっても守りたい。でも、あの自信たっぷりのかお。何を企んでるんだろう・・・・。
「悩んでるなら、迷わず俺にいなよ?俺は琴ちゃんの保護者だからね?」
「保護者なんですか?」
「そ。あんまり一人でどうのこうの考えたって駄目なんだし、俺がダメなら翔だっていいんだから。充は・・・どうだろ。あんま参考にならないかもね。」
というより・・・これは翔さんには相談できないだろう・・・。何かのために自分が狙われてるだなんて・・・・。それに、今度は僕が守りたいから・・・・。
「まぁ、悩みができたら相談させてもらいます。」
「よしよし、それでよし!」
がしがしと真琴の頭をなで、護はキッチンに戻って行った。
奈央のプロフィールはまたあとで上げますが、真琴と同い年くらいかと・・・




