第五話 対面
いよいよ話が動いていきますかね・・・・
「すみません、焼きそば五人分と・・・おでんと、イチゴのかき氷みっつください。」
「はいよ、ちょっとまってね!」
さて、真琴はなぜこんな大量にかっている羽目になっているかというと・・・・・
話はほんの数分前にさかのぼる。
逆ナンされていた翔たちを助けた後、護の突然のじゃんけんに巻き込まれた真琴たち。そして、ただ一人真琴だけが負けたのだったが・・・。
「ってことで、琴ちゃんお昼買ってきてねー!!」
「ええ!?まさか今のって・・・・。」
「お昼調達人決定じゃんけん!!優はさっきおれとやって勝ったからなし。で、今のじゃんけんで最終決定!人数分の焼きそばとー・・・おでんね。あと、かき氷俺と優の分。琴ちゃんも食べたかったらどーぞ!!翔たちは?」
「いや・・・俺はいい。」
「僕もいらない。」
「じゃ、そういうことで、いってらっしゃい!」
「そんなの一人じゃ無理ですよ!!」
「成せばなる!!」
「なんですかそれ!!」
というわけであった・・・・。
「おかしいよこんなのぉ・・・・。」
落ち込む真琴に近づく一人の少年。真琴と同じようにパーカーをはおり、青い水着にビーチサンダルをはいたその少年は、真琴のいる店のすぐ横の売店に来た。
「このジュースと・・・たこ焼きちょうだい。」
「はい、すこしまってくださいね!」
その少年も、どうやらお昼を買いに来たようだが、うらやましい。あれなら一人でも持てる量だ。
思わずその少年のほうを見ていた真琴に気がついた少年と目があった。同い年くらいの黒髪の少年。その少年は真琴ににっと笑いかけた。真琴も思わず微笑みがえす。
「ほんとに・・・能天気そうだね。」
「え・・・・・?」
「そんなんじゃ、大切なものを誰かにとられちゃうよ?」
「あの・・・何を言ってるんですか・・・・?」
「わかんない?君の大切なもの、僕が奪うからそのつもりでね。」
「え・・・・大切なもの・・・・?」
「あるよね。ううん、君には一つしかないよね?この世で一番失いたくないもの。僕はそれを君から奪って見せる。」
そういった少年は商品を受け取ってその場から立ち去っていく。
「ちょ・・・・待って・・・・!!」
「はいおまち!!」
「え・・・あ・・・・・う・・・・・。」
追いかけたかった真琴だが、運悪く商品ができてしまった。一瞬お店のほうに気が向いたそのすきに、さっきの少年の姿はなくなっていた。
僕の・・・・大切なもの・・・・・って・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうやって持ってこう・・・。」
どうやったって無理なのである。
「あっはは、やっぱ一人じゃ無理そうだな。」
「!翔さん。」
「半分持ってやるよ。」
「す・・・すみません。」
心配して迎えに来た翔に半分(以上)持ってもらった真琴だが、ふとさっきの言葉をもう一度思い出した。
僕の失いたくないものって・・・・まさかあの人・・・翔さんのこと言ってたのかな・・・。
「どうしたんだよ真琴、氷とけちゃうぜ?」
「あ・・・はい、今行きます!!」
真琴の心に一抹の不安が生まれた。
真琴と黒い少年(腹グロ?)遭遇。
宣戦布告としか思えない少年の発言に、真琴はどうするんでしょうか・・・。




