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Magical Encounter Ⅱ  作者: 朝比奈 黎兎
最終章
31/35

第二十九話   遠くからしか・・・


 見えるのに、でも触れることはできなくて


 知ってるのに、でも知られてなくて


 会いたかったのに、会うことも難しくて


 近くにいたのに、今はもう遠くにいて眺めるしかなくて



こんなにも遠い存在だったのかなって思うしかなくて


護さんたちが説明してくれたことは僕にとって、衝撃的以外の何物でもなかった・・・


でもなぜか涙とかそんなのはなくて・・・ただそれを受け止められたのは僕も不思議で仕方ないけど、ああ・・・そうなんだ、僕は忘れられてもうあの人の中には居ないんだって・・・そう思えてるのが怖い。なんでだろ・・・あんなに取り戻したくて、やっと取り戻せたのに、なんで?


いまだって、好きなのは変わらないのに・・・・なんで・・・なんで・・・。



「どうしちゃったんだろ・・・・僕・・・・・。」


一人、病院のベットの上に仰向けに寝転んで、天井を見上げながら真琴はつぶやいた。すでに消灯時間は過ぎているため、真っ暗なのだが真琴は寝つけずにいた。


あまりにも現実からかけ離れすぎたことだからだろうか・・・・信じられてないのだろうか。



でも事実は事実。これが現実。



「どうしよう・・・護さんはできないって言ってたし・・・僕を見たって・・・会ったって・・・翔さんが思い出すわけないし・・・じゃなきゃあの時に思い出してるはずだもんね・・・。僕には何もできることは・・・ないんだよ・・・ね。」


ううん・・・一個だけ



一個だけ僕ができること



あるんだけど・・・・・・・・・



それをしたらきっと護さんとか充さんは怒るだろうな


そして心配とかしてくれるんだろうな



やさしいもんね・・・初めて会った時もそうだったし



あの人たちのことは僕が一番よく知ってる


だから・・・だからね・・・・



こうするしかきっとないんだよ・・・・・・・・・・・・・・きっと





「うん・・・そうしよう・・・。退院できたら・・・すぐにでもそうしよう・・・。」






真琴は一人、決意を固めたのだった。

ほんとはもっと泣きわめいて壊れさせようかとも思いましたが、それではあまりにも・・・なので、あっさり目な感じになりました。


いよいよクライマックスになってきましたね!最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!!

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