第二十七話 喪失
ちょっとありがちなネタでしょうか・・・
翔の病室に入った優は、その部屋にいた護と充と目があった。
「真琴君、起きたみたい。今、ご飯食べてると思うよ?」
「そう・・・。翔のこと・・・なんか言った?」
「生きてるって伝えといた。嘘じゃないだろう?」
「そりゃ・・・生きてるけど・・・・。」
そういって、護はベットの上で寝ている翔を見た。心拍数も何もかも正常値。
実は真琴が起きる数時間前に、翔は起きたのだ。とくに何も変わらず、異常は見られなかったのだが・・・。
『ほんとによかったよ。マジで今回はあ、だめかなぁなんて思ったから。』
『それ、洒落になんないんだけど・・・。』
『でも、護以上に男で安心したよ。』
『ちょ・・・充それどういうこと?』
『だって、好きな人かばうために危険なとこにつっこんでいくなんて、女たらしの護がするとは思えないから。』
『んなことないよー。俺だってねぇ。でも、翔らしかったよ、琴ちゃん助けるために突っ込むのは。』
『操られてても、真琴のことは第一ってわけだね。」
『・・・・・・・・・なぁ・・・・・一個聞きたいんだけど・・・・・。』
『何?』
『真琴って・・・・誰・・・・・?』
一瞬、2人は翔が何を言ったのか理解できなかった。
『俺・・・・・誰を助けたんだ・・・・?てか・・・なんで俺、入院してんの・・・?』
『え・・・ちょ・・・翔冗談やめてよ。』
『そうだよ。』
『いや・・・・冗談とか言ってないし・・・・。』
『護・・・・。』
『翔、ちょっと見せてもらうよ。』
『は・・・?ちょ・・・・待て・・・・・っ・・・・。』
護は翔の肩をつかむと、そのまままっすぐ翔の眼を覗き込んだ。護の眼が金色に光り、翔の記憶を探る。そして、青ざめた顔で翔から離れた。
『護・・・・?』
『琴ちゃんの記憶が・・・・琴ちゃんに関する記憶が・・・何もない・・・・。』
『なっ・・・・・。』
翔の中から、真琴は消えてしまっていた。
再び寝てしまった翔の姿を見ながら、護たちは小さく深い息を吐いた。
「こんな翔と真琴を合わせるわけにはいかない。」
「そうだね。ただでさえ、真琴君は傷つきすぎてるのに。これじゃあ追い打ち掛けられるようなものだもんね。翔だけが、真琴君をいやしてあげられると思ってたのにな。護、何とかなんない?」
「無茶言わないでよ。なんとかできるなら、今頃もうやってるよ。俺の能力はあくまで人の心を見るだけ。記憶消滅とか、それこそ思い出させるなんてできないから・・・・。翔が自分で思い出さないと・・・・ね・・・・。思い出させるために、琴ちゃんと会わせるのも一つの手だろうけど・・・。」
「今の真琴君じゃちょっと無理か・・・。せめて足が治るまでに心も落ち着いてくれればいいんだけどね。」
失われてしまった・・・・大切な記憶・・・・・
記憶喪失・・・ありがちな展開でしょうか・・・。
だからそろそろ恋愛を書け!!って聞こえてきました。
すみません。最終章は恋愛おおめに・・・できるんでしょうか・・・←




