第二十五話 想いあるからこそ・・・
あれ、バッドエンドフラグが立ってませんか、前話。
バッドエンドなんかに誰がさせるかーー!!というのは冗談で、いえいえ作者はそういうのいやなので、ハッピーエンドで行きますよ。
え、この流れでハッピー?はい、そうですよ。
あと、黒姫編、全開がラストといいましたが今回がラストです。次回から最終編になります。たぶん。。。
今の状況が全く飲み込めない。ううん、脳が理解することを拒んでる。真っ白になりかけてる頭。止まらない後悔と涙。弱り切った体をきつく抱きしめても、抱き返してはくれなくて・・・。なんでこうなっちゃったのかな・・・・。
でもそれよりも今は何とかしなきゃいけないって思えて、まずは子のがれきの下から出なきゃいけないって思った。でも・・・僕の力じゃどうにもならないから、とりあえずどんどん上を叩いてみた。護さんたちが気がついてくれたらいいなって・・・。そしたらわんわんって声が聞こえて・・・あ、コクかビャクが見つけてくれたんだなって思った。そう思ってたら、がらがらとか、がたんがたんとか音が聞こえて、すぐに僕たちの上に乗っかってたがれきが除けられた。そして心配顔で必死になってるのがすぐ分かる顔した護さんたちがいた。ちょっとだけ、ホッとした自分がいた。護さんたちは無傷だ。よかった、これ以上誰かが傷ついてるの見たら、僕もうおかしくなって自分じゃなくなっちゃう気がしてたんだ・・・。
「よ・・・いちさん。翔さん、助けて・・・くれますか・・・?」
『治癒』の能力を持つ要一に、真琴はほぼ絶望的な状態の翔を助けてくれるよう頼んだ。手遅れになん化させたくないと必死に思いながら。
「任せて・・・・絶対に助けるから。香月、充手伝って。翔をこっちに。」
「ああ。」
「うん。」
香月と充が翔を離れた所に移し、要一はすぐに能力を使って、翔を治し始めた。不安いっぱいでそれを見つめていた真琴だったが、突如足に襲いかかった痛みで視線を外せざるを得なかった。
「いっ・・・・!!」
「ごめん、やっぱ痛いよね。でもどかさないわけにはいかないから。」
護が、真琴の足を押しつぶしたままだったがれきをどかしたようだった。
「ま・・・もるさん・・・・。」
「全く、無茶するんだから。前もそう。自分犠牲にして翔止めたりするんだもんね、そこは相変わらずだけど・・・今回はほんとに危なかった。」
「・・・・・・・・・・。」
返す言葉もない。その通りである。今回は自分に力がなかったから起こったこと。すべては自分のせい。それに駆けるまで巻き込んで、最悪の終わり方・・・。いや・・・まだ終わってはない。
「な・・・んで・・・なんでなんでなんでなんでなんでなんで・・・!!なんで、意識のっとったはずのあの人が・・・『白姫』なんか助けるの!?」
混乱してるのは、真琴だけではなかった。いや、それ以上に混乱しているようだった。奈央は先ほど真琴を押しつぶそうとして能力を使っていたその場にとどまり、今の状況をのみこめずにいるようだった。
「なんで、どうして・・・。どうして僕の思い通りになんないで、そいつはまだ生きてんの?」
そいつとは真琴のこと。怒りをも混じったその瞳が真琴をとらえている。
「人の心なんて・・・支配しちゃいけないし・・・支配なんか最初からできないんだよ。人の子ことを支配できるのは・・・・能力じゃない・・・人の心だよ・・・?心にしか心は支配できない・・・。」
だって・・・じゃなきゃあの時、翔さんが僕を助けられたのはなぜ?操られてたのに、それでも僕のところに来たのはなぜ?こういったら、うぬぼれてるって思われるかもしれないけど・・・翔さんはほんとに、僕のことを大切だと思ってくれてるからなんじゃないかな・・・。だからこそ、なにも顧みずあの場に飛び込めたんじゃないかな・・・・。前の僕もおんなじ。失いたくないって思ったから、だから、たとえどうなろうとも飛び込んで助けたんだ・・・。だって、僕も翔さん大切だって知ってるから。
「琴ちゃんの言う通りだと俺も思うよ。だからこそ、心ってさまざまなんじゃない。それ一個一個支配なんてそんなの俺も無理だし、みんなできないよ。できたらできたでおっかないよ。そんなのできるの、もはや化け物しかいないよ。そんな力持ってるのはね?あ、それとも君は化け物に入るのかなぁ?」
「ま・・・護さん?」
「そんなこと言っちゃいけないって?琴ちゃん優しいね。馬鹿でも、くそ野郎とでもののしってやればいいのにさ?頭に来てないの?俺すっごい頭来てる。2人も大事な家族傷つけられてね。もちろん充も香月も要一も。琴ちゃんいなきゃ、今頃奈央どうなってるだろうね。」
「っ・・・・でも・・・奈央はもうわかったんだと思うんです・・・・。人は体験しないと、それがどういうものなのか知ることってできないですよね?こんなことがあって、結末はどうなるか知って・・・今は混乱してるかもしれないですけど・・・・僕も・・・奈央もそれぞれ知ったんです・・・。」
力の有無が生み出す顛末・・・・力があってもなくても・・・それぞれ苦しい・・・ということ
心は自分が思うほど自由に扱えるものじゃないってこと
大切な人のためなら無意識にでも行動を起こしてしまうということ
当たり前のようでいて、でも実際に理解できるのはすごく難しいし時間がかかってしまうこと
「奈央とは・・・別の形で会っていたかった・・・・そうすれば、仲良くなれたのかもしれないですから・・・・・。え・・・・奈央・・・・?」
奈央は、深き闇に包まれていた。しかしそれは奈央の意思ではなさそうだった。
「なに・・・やだ・・・なに!?・・・・なんで・・・なんで闇が僕を・・・いやだ・・・・やだああああああああああああああああああ!!!」
奈央の体は、闇に覆われ・・・・・・・・・・・闇が晴れた後、そこには何も残っていなかった。
「奈央・・・・嘘・・・・奈央・・・奈央・・・・奈央-------------!!!」
「自分の能力に、飲み込まれた?」
「なんで・・・・なんで・・・奈央消えちゃう必要なんか・・・・ないのに・・・・。」
なんでだろう。恨んでもいいはずの存在なのに、なのに・・・消えてしまったということが悲しい。悲しくて、さびしくて・・・・。でも・・・ちょっとホッとしてしまってる自分がちょっと怖い。
「奈央・・・・・・ごめんね・・・・僕・・・・苦しめてばっかだったね・・・でも・・・おあいこだよね・・・・一言謝りあいたかったよ・・・・。痛かったよ・・・蹴られたし・・・足も今・・・すっごくいたいから・・・・でも・・・一人で悩んでた奈央も・・・くるし・・・かったよ・・ね・・・・・。」
真琴の意識はそこで途絶えた
長々しくすみません。全く文をまとめることがまだできません。しかも今回は真琴視点がちょくちょく入っているので、読みにくかったら誠にすみません。
消えてしまった奈央君。ほんとは消えないで、香月が面倒をみるという感じにしようかとも思いましたが・・・やめました。いや・・・そうすると、なんか香月と奈央をくっつかせようとしそうで・・・・ただでさえ真琴の恋愛かけてないのに!!と思ったので。あくまで主人公は真琴。
ややギレの護が新鮮でした。やっぱりみんなキレてるだろうと。マジギレでしょう。
奈央のプロフィール・・・載せようかどうしようか思案中です。もういなくなっちゃったので・・・どうしましょう。
まぁ気が向いたらアップするかもです。
長々とお読みくださりありがとうございます。まだもうしばらく続きます。




