第十五話 再来した元凶
最近サブタイが長くなってます。もう少し何とかしたいです。
うは・・・今回ちょっと残酷描写はいるかもです。暴力的なそんなかんじ。
香月が帰って、真琴が久しぶりに護たちと晩ご飯を食べたその日の晩。すやすやと寝ている真琴の部屋のベランダに降り立ったのは奈央だった。薄い水色のカーテンが閉じられていて中をのぞくことはできない。だが奈央は不気味にも微笑んだ。奈央の瞳から徐々に光が消えていく。その状態のまま、奈央はすっと歩み始めた。閉じられた窓に向かって。普通ならガラスに阻まれるのだが、なぜか奈央の体はその透明なガラスをすり抜け、カーテンの向こうへと消えた。
異変に気がついたのは、久しぶりに外に出られて今晩だけ外に出て真琴のベットで寝ていたコクとビャクだった。静かにそして怪しく侵入してきた奈央をすぐさま敵と認識し、気がつかず寝ている真琴を守るように牙をむき出して威嚇する。その二匹を視界に入れた奈央はとくに表情を変えることなく、二匹に気を放った。二匹はなすすべなくそばの壁に吹き飛ばされて床に崩れ落ちた。その音に真琴はいやでも目を覚ました。そして倒れている二匹とそれを何とも思ってないかのように見おろす奈央を見て現状をうまく飲み込めないでいた。
「なんで・・・・此処にいるの・・・・・?」
「一応報告してあげようかなぁって。あ、久しぶり、元気そうだね。」
「・・・・おかげ様で・・・・。」
「あっは、何それ皮肉めいたつもり?てか、まだ消えてないんだ。嫌われてもうここにいる意味なんかないんじゃないの?さっさとどこにでも消えちゃいなよ?それか死んじゃえば?そのほうが楽かもね?」
「何しに来たの・・・・?」
「言ったじゃん、報告しに来たって。頭悪い?」
「何の報告?」
「『黒姫』は目覚めた。」
「『黒・・・・・・・姫・・・・』・・・・?」
真琴はそんなの初耳だった。何なんだろう『黒姫』とは・・・・。
「あ、何それって顔してるね。そりゃそうだ。黒歴史の中に葬り去られた幻の能力者。それが『黒姫』。『白姫』の対の存在って言われてるけど・・・・・正直力は『黒姫』の方が上だろ思うな。」
「幻の・・・・能力者・・・・・?」
「めったに現れない。能力も唯一無二。『白姫』より重宝されるべき存在だよ?それが僕。」
「君が・・・・『黒姫』・・・・・?」
「そう。でもさ、今までその力眠ってて、覚ましてあげなきゃいけなかったんだ。強大な力と一つになることでね。」
「強大な力・・・・?」
「此処まで言ってまだ分かんないの?何のために僕があの人連れてったと思うの?」
あの人って・・・翔さん?翔さん=強大な力?それって翔さんの能力の『破壊』?
え・・・・・・。
「一つになるって・・・・・つまり・・・・・。」
「身体的にってこと。ふふふ、君はまだだっけ?ごめんねーなーんて。別に悪いと思ってないけどさ。」
「翔さんに何したの?」
「あれ、僕が何かしたって思ってる?あの人が進んで僕を抱いたんだって思わない?」
「思えない。そんなのありえない・・・・。絶対君がなんかした・・・・っ!!!?」
目に見えない何かが、真琴のほほを掠めた。そして真琴の後ろの壁にわずかにひびが入る。真琴はそこを見て思わず息をのんだ。だがそれがいけなかった。次に襲ってきたのはおなかに感じた激痛。床に倒れてようやく、奈央にけられたんだということを理解した。
「がはっ・・・・けほっ・・・・なに・・・するの・・・・っ・・・。」
「むかつく。やっぱあの時あの人に殺してもらえばよかった。」
「え・・・・・っあ゛あ゛・・・・。」
思いっきり背中を足で踏みつけられる。容赦ないそれによって真琴の背骨は悲鳴を上げる。うつぶせでそんなことされているため呼吸も苦しい。だがそれで奈央の気が収まるわけはなかった。さらに奈央は数回、真琴に向かって足を振り下ろした。夜中の部屋に真琴の苦痛に満ちた悲鳴が響いた。
奈央、来たよ。出てきちゃったよ。んま、なんなのあの子は!!
いえ、なんでもありません。奈央は勝手に動きます。誰か止めて!!
ほんとは奈央と翔のそういうシーン書こうかとも思いましたが、真琴がまだなのにそんなのダメだろうと、自分自身の中で結論付け、結局カット。タグにらぶえっちとかつけてるのにね。出てきてもまだまだ先かと・・・。次回もくるってる奈央君暴力が続いてると思います。




