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田舎から来た緑髪チート少女、街のダンジョンで百合ハーレム始めました  作者: タルタロス


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第42話:聖なる水責

 風の魔物『インビジブル・ストーカー』と、レティシアの暴走魔法による嵐が過ぎ去った後。

 六階層の石造りの回廊には、生温かい湿気と、敗北の匂いが濃厚に漂っていた。


「……はぁ、はぁ……」


 アリサは冷たい石壁に手をつき、肩で息をしていた。

 その姿は、あまりにも惨めだった。

 身につけているエプロンと紐だけのボトムは、風の刃で無惨に切り刻まれ、布面積は半分以下になっている。辛うじて肌を隠すだけの、頼りない端切れと化していた。

 動くたびに、ちぎれかけた紐が肌に食い込み、新たな羞恥を呼び起こす。


 だが、それ以上に彼女の心を折っていたのは、全身にまとわりつく「汚れ」だった。

 風圧による強制絶頂で溢れてしまった蜜。

 極限の恐怖で漏らしてしまった、熱くて恥ずかしい雫。

 そして、魔物が残していった緑色の粘液。

 それらが乾き始めた汗と混ざり合い、全身を不快な膜のように覆っている。

 肌がベタつく。太腿の内側がヌルヌルと滑る。

 その感触が、自分がいかに淫らな生き物であるかを、絶えず突きつけてくるようだった。


 アリサだけではない。

 セリアも、ミオも、ルナも、そしてエレナも。

 全員が、まるでスライムの沼にでも頭から浸かったかのように濡れそぼっていた。

 ツンとする刺激臭と、栗の花にも似た甘ったるい香りが、換気の悪い地下通路に充満し、むせ返るような濃度になっている。


「くっ……最悪だ」

 セリアが自分の二の腕を拭う。だが、ネチャリと糸を引くだけで、汚れは広がるばかりだ。

 普段は凛としている彼女の黒髪も、汗と粘液で束になり、首筋にへばりついている。

 この状態で騎士団の護衛を続けるなど、公開処刑に等しい。

 いや、処刑のほうがまだ慈悲があるかもしれない。


 ジャラッ……。


 背後で、鎧の擦れる音がした。

 騎士たちだ。

 彼らは整然と列を保っているが、その空気感は明らかに変わっていた。

 兜の奥から放たれる視線が、物理的な熱量を持って背中に突き刺さる。

 彼らは何も言わない。

 だが、無言だからこそ、その視線は雄弁に語っていた。

 今の自分たちが、高潔な冒険者ではなく、ただの「汚れた女」として見られていることを。


「あら……? 皆様、なんだか……その」


 レティシアが、白檀の香りのする扇子で口元を覆いながら近づいてきた。

 彼女は自分の魔法で作り出した『台風の目』のごとき安全地帯にいたため、髪の毛一本、ドレスの裾ひとつ濡れていない。

 純白のレースは輝くばかりに美しく、泥ひとつ跳ねていない。

 その圧倒的な「清浄」と、自分たちの「不浄」。

 その対比が、あまりに残酷で、あまりに惨めだった。


「少し、匂いますわね。……まるで、熟れすぎた果実と、獣の檻を混ぜたような……独特の芳香が」


 悪気のない純粋な感想。

 それが一番、鋭利な刃となって心を抉る。

 アリサは顔を真っ赤にして俯いた。

 耳の先まで熱くなる。

 憧れの令嬢に「獣臭い」と言われた。

 もうお嫁に行けない。


「申し訳ございません、お嬢様……。魔物との戦闘で、その……不潔な汁を浴びてしまいまして」

 セリアが必死に弁明する。

 リーダーとしてのプライドが、最後の抵抗を見せる。

 半分以上が自分たちの体液だとは、口が裂けても言えない。

「すぐに水魔法で拭いますので、少々お待ちを……」


「いけませんわ!」

 レティシアが強くかぶりを振った。

 その勢いで、金色の縦ロールが揺れる。

「そんな濡れタオル程度では、その頑固な『汚れ』は落ちませんことよ! 貴族の嗜みとして、わたくしが許しません! 淑女たるもの、常に清らかでなくては!」


 レティシアの瞳が、使命感に燃えている。

 キラキラとした、純度100%の善意。

 嫌な予感がした。背筋に冷たいものが走る。

 先ほどの「風魔法」の悪夢が、脳裏に鮮明に蘇る。

 このお嬢様の「良かれと思って」は、いつだって最悪の結果を招くのだ。


「わたくしにお任せください! お父様から、お屋敷の外壁を掃除するための強力な水魔法を教わりましたの。それを使えば、どんな汚れも一瞬でピカピカですわ!」


「えっ……外壁……?」

 ミオが聞き返す。声が震えている。

 人間に使う魔法ではない響きだ。

 お屋敷の外壁についた苔や泥を削ぎ落とす魔法。それを、生身の人間に?


「さあ、皆様! あちらの壁の前に並んでくださいませ! まとめて綺麗にして差し上げます!」


 レティシアが扇子で指差したのは、通路の行き止まりにある、平らな石壁だった。

 逃げ場のない、冷たい壁。

 そこに並べと言う。

 まるで、銃殺刑の執行を待つ囚人のように。


「お、お嬢様、お気持ちは嬉しいのですが、我々は自分で……」

「並んでください(・・・・・・・)」


 レティシアの笑顔が、スッと消えた。

 貴族としての命令。

 生まれながらの支配者が持つ、絶対的な威圧感。

 雇われの身である『フローレシア』に、拒否権はない。

 セリアは唇を噛み締め、屈辱に耐えながら仲間たちに目で合図を送った。

 (諦めて従え。逆らえば契約違反になる)と。


 五人は、足を引きずるようにして壁の前へ移動した。

 濡れた靴音が、処刑台へのカウントダウンのように響く。

 横一列に並ぶ。

 左からアリサ、セリア、ミオ、ルナ、エレナ。

 壁に背をつける。冷たい石の感触が、汗ばんだ背中に染みる。

 正面には、杖を構えた無邪気な処刑人、レティシア。

 その背後には、興味津々で見守る数十名の騎士たち。

 そして、ニヤニヤとあからさまな嘲笑を浮かべるカリス。


 完全に「見世物」の配置だ。

 これから行われる洗浄ショーを、特等席で鑑賞する観客たち。

 騎士たちがゴクリと唾を飲む音が聞こえた気がした。


「行きますわよ! 水よ、激流となりて不浄を討ち払え! 『ハイドロ・ブラスター』!」


 レティシアの高らかな詠唱と共に、巨大な青い魔法陣が展開される。

 空気が振動し、水分子が集束していく。

 そこから放たれたのは、優雅なシャワーなどではなかった。

 消防車の放水ホース、いや、岩をも穿つ工業用の高圧洗浄機レベルの、極限まで圧縮された水流だった。


 ドバババババババッ!!


 轟音と共に、水の暴力が五人を襲った。


「ぐあっ!?」

「きゃああああああッ!」


 痛い。

 熱いほどの衝撃。

 水の塊が、無数のつぶてとなって全身を叩く。

 息ができない。目も開けていられない。

 五人は凄まじい水圧によって壁に縫い付けられ、身動きが取れなくなった。

 手足が勝手に広げられ、はりつけのような格好になる。


 そして、レティシアの宣言通り、その威力は「外壁の苔を削ぎ落とす」レベルだった。

 つまり、彼女たちが身につけている、薄っぺらな布切れなど、ひとたまりもないということだ。


 ビリッ、バシュッ!


 ミオのフリルが弾け飛ぶ。

 エレナの極小エプロンが千切れ、水煙の彼方へ消え失せる。

 ルナの修道服が裂け、豊満な果実がボロンと露わになり、水流に揉まれてブルンブルンと暴れる。

 セリアのロングスカートは水を吸って重くなり、水圧で強引に引き剥がされた。

 アリサのエプロンも、もはや存在しない。


 数秒後。

 壁に張り付けられているのは、五人の全裸の女たちだった。

 叩きつけられる水流によって、白磁の肌は真っ赤に腫れ上がり、髪は海藻のように顔にへばりついている。


「すごい……服が消えたぞ」

「なんて水圧だ……肌が波打ってる……」

 騎士たちがどよめく。

 水しぶきの向こう側で、彼らの視線が熱を帯びる。

 彼らの目は、痛みにもがく五人の肢体に釘付けだ。

 水流が肌に当たるたびに、胸やお尻の肉がへこみ、激しく揺れる。その生々しい質感。

 彼女たちが苦痛に顔を歪めるたびに、白い肌が赤く染まっていく様は、酷く扇情的だった。


「まだですわ! 頑固な汚れが残っています!」

 レティシアは満足していなかった。

 彼女の目には、アリサたちの太腿にこびりついた、白濁した跡が見えていたのだ。

「特に、あそこ(・・・)! 一番不潔ですわ!」


 レティシアが杖を操作する。

 拡散していた水流が、一本の太いビーム状に収束する。

 狙いは一点。

 アリサの股間だ。


「ひっ! や、やめ……!」


 ズドドドドドドドッ!


「あギィッ!?!?」


 アリサが絶叫する。

 高圧の水流が、最も無防備な場所を直撃した。

 痛い。けれど、それ以上に「感じる」。

 滝壺に身を晒しているような、圧倒的な質量の暴力。

 敏感な場所が水圧で押し潰され、高速で振動させられる。


 水は容赦なく、柔らかなひだを洗い流していく。

 自分から溢れた蜜も、魔物の汚れも、すべて強制的に剥ぎ取られる感覚。

 熱い。

 叩きつけられる水は冷たいはずなのに、そこだけが火がついたように熱い。

 あまりの刺激に、腰が勝手に跳ねる。

 壁に後頭部を打ち付けるほど、激しくのけぞる。


「お嬢様! そこは……そこはダメェッ!」

 アリサが涙と鼻水を垂れ流して懇願する。

 だが、レティシアには聞こえない。轟音にかき消されているし、何より彼女は掃除に夢中だ。

「しつこい汚れですわね! もっと強くしないと!」


 レティシアは無邪気な善意で、水圧をさらに上げた。


「あ、あ、あッ! イくッ! 水でイかされちゃうぅッ!」

 アリサが白目を剥く。

 騎士たちの前で。

 全裸で壁に張り付けられ、恥ずかしい場所に高圧放水を受け、ガクガクと痙攣している。

 自分の意思とは無関係に、絶頂の波が押し寄せる。

 それは、冒険者としての死であり、雌としての究極の敗北だった。


「次はセリア様です!」


 ターゲットが変わった。

 セリアが恐怖に顔を歪める。

「ま、待て! 私は自分で洗えルボァッ!?」


 言葉は水流によって喉の奥へ押し流された。

 セリアの股間に、慈悲なき水柱が突き刺さる。

 彼女はアリサよりもスリットの深い衣装だったため、防御力は皆無だった。

 無毛の丘が、水圧で変形するほど叩かれる。

 リーダーとしての威厳など、瞬時に消し飛んだ。


 彼女は快感に弱い。

 カリスに開発された身体は、この暴力的な刺激を「ご褒美」として処理してしまう。

 脳が拒絶しても、身体が歓喜の声を上げる。


「あ゛あ゛あ゛ッ! 強すぎルゥッ!」

 セリアがのけぞる。

 水流が、後ろの弱点をも直撃する。

 敏感な場所に冷たい水が叩きつけられ、神経が焼き切れそうだ。

 お尻の肉が波打ち、水しぶきを上げる。

 騎士たちが見ている。

 普段は澄ましている黒髪の剣士が、放水を受けながらお漏らしのような格好で、腰を振って悶えている姿を。

 その視線すらも、今のセリアには快楽のスパイスになってしまう。


 次はミオ。

 小さな体に高圧水流はあまりに過酷だった。

 「きゃあぷっ! 溺れるぅ!」

 水圧で体が浮き上がり、壁に叩きつけられる。足が地につかない。

 股間を狙い撃ちにされ、未成熟な柔肌が赤くなるほど洗われる。

 「痛い! んぅ……気持ちいい……ああっ!」

 恐怖と快感の区別がつかなくなり、ミオはわけも分からず叫び続けた。

 水圧に押し付けられたまま、幼児のように手足をバタつかせ、絶頂を迎えた。


 ルナは、その巨乳が仇となった。

 水流が胸を直撃し、脂肪が波打つように変形する。

 右へ、左へ、暴力的に揺さぶられる。

 敏感な先端に水圧がかかり、あまりの刺激に脳が痺れる。

 そして下腹部へ。

 聖女の秘められた場所が、容赦なく「浄化」されていく。

 「あぁ……神よ……汚れが、祓われて……!」

 恍惚の表情で祈りを捧げながら、ルナは大きく背中を反らした。

 彼女にとって、この責め苦は一種の宗教的な儀式にすり替わっていた。


 最後はエレナ。

 彼女は逃げようとした。盗賊の身軽さで、水流を回避しようとした。

 だが、壁際のスミに追い詰められ、逃げ場を失った。

 「やだ……やめて……!」

 華奢な体が、水圧で弄ばれる。

 全身の敏感な場所をくまなく「掃除」され、彼女もまた、声にならない悲鳴を上げて崩れ落ちた。


「仕上げですわ! 『ハイドロ・サイクロン』!」


 レティシアがトドメの一撃を放つ。

 回転を加えた水流が、五人をまとめて飲み込んだ。

 洗濯機の中のような状態。

 全裸の五人が、壁際でもみくちゃにされ、絡み合い、互いの肌を擦り合わせる。

 水と、泡と、体液と、悲鳴の渦。

 誰の肌かも分からない感触。誰の悲鳴かも分からない声。

 ただ、圧倒的な水の力に翻弄されるだけの肉塊。


「あははは! すごいすごい! 人間洗濯機だね!」

 カリスが手を叩いて喜んでいる。

 彼女だけが、この地獄絵図を純粋な娯楽として楽しんでいる。

 騎士たちは、もはや直立不動で見ていることしかできなかった。

 あまりに凄惨で、あまりに悩ましい光景に、彼らは目を逸らすことすら忘れていた。


 数分後。

 永遠にも思えた時間が過ぎ、ようやく水が止まった。


 ザバァ……。


 壁際から、大量の水が流れ落ちる。

 そこには、五つの白い肉塊が転がっていた。

 全員、全裸。

 肌は摩擦と水圧で真っ赤に腫れ上がり、全身から湯気を立てている。

 ピク、ピクと痙攣している。


「あ……が……」

 アリサが口を開く。

 力が入らない。

 股間がジンジンと痺れ、感覚がおかしくなっている。

 まるで自分の体ではないようだ。

 騎士たちの目の前で、生まれたままの姿で折り重なり、荒い息を吐いている。

 隠すべき場所はすべて露わになり、情事の後のような倦怠感が全身を支配している。

 その光景は、戦いに敗れ、なぶり者にされた敗残兵そのものだった。


「ふぅ……ピカピカになりましたわね!」

 レティシアが額の汗を拭い、満足げに微笑んだ。

 一点の曇りもない笑顔。

 彼女の目には、薄汚れた冒険者が、さっぱりと綺麗になった姿しか映っていない。

 その足元で、尊厳をすべて流し尽くされた五人が、虚ろな目で天井を見上げていたことなど、気づきもしない。


「……殺して」

 セリアが掠れた声で呟いた。

 だが、その願いを聞き届ける者は誰もいなかった。

 騎士たちは、赤く上気した彼女たちの肢体が放つ、抗いがたい色香に、ただ圧倒されていたのだから。

 彼らの記憶には、高潔な剣士の姿ではなく、水に濡れて悶える雌の姿が永遠に焼き付けられた。


 こうして『洗浄の儀式』は終わった。

 彼女たちは綺麗になった。

 表面的な汚れは落ちた。

 だが、心に刻まれた傷跡と、植え付けられた快楽の記憶は、どんな魔法でも消せそうになかった。

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