表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
田舎から来た緑髪チート少女、街のダンジョンで百合ハーレム始めました  作者: タルタロス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/39

第29話:白砂の蹂躙

 ザザァン……ザザァン……。

 波の音が、規則正しく響いている。

 平和な南国の午後。

 だが、白砂のビーチに横たわる四人の少女にとっては、そこは灼熱の処刑台だった。


「んぅ……っ……」


 アリサが小さく呻く。

 動けない。

 カリスに塗られた『特製サンオイル』の効果で、全身の皮膚感覚が異常なほど鋭敏になっているのだ。


 背中に敷いたビーチタオルの繊維一本一本が、針のように背中を刺激する。

 風が吹けば、産毛が逆立つほどの悪寒めいた快感が走る。


 そして何より、熱い。

 太陽の熱と、オイルに含まれた成分による内側からの発熱。

 血液が沸騰しているようだ。


「……カリス、もう……限界だ……」


 セリアが掠れた声で訴える。

 彼女の漆黒のマイクロビキニは、汗とオイルで完全に肌に張り付いていた。

 呼吸をするたびに胸が上下し、その動きだけで、トップスの布地が敏感な先端を擦る。

 ラバー素材の水着が、肌と擦れてキュッ、キュッ、と音を立てるのが、波音の合間に聞こえてくる。


「ふッ……くぅ……!」


 セリアがビクンと腰を跳ねさせる。

 自分の呼吸さえもが、拷問器具になっている。


「ダメだよ。まだ獲物が来てないもん」


 カリスはパラソルの下で、冷えたココナッツジュースを啜りながら涼しい顔をしている。

 その視線は、実験動物を観察する研究者のように冷徹で、かつ楽しげだ。

「君たちは『極上の餌』なんだから。……もっと匂いを振りまいて」


 匂い。

 そう、このオイルには強烈な甘い香りがついていた。

 熟れた果実のような、鼻孔をくすぐる濃厚な香り。

 それが体温で温められ、ビーチ一帯に漂い始めている。


 その時だった。


 ガサガサッ。

 ザザッ。


 背後のヤシの木の茂みが激しく揺れた。

 一つではない。二つ、三つ……いや、数十の気配。

 無数の視線が、浜辺に横たわる四つの肉体に突き刺さる。


「ひっ……!」


 ミオが息を飲む。

 現れたのは、小柄な猿のような魔獣たちだった。

 体長は人間の子供ほど。体毛は鮮やかなオレンジ色で、長い尻尾を持っている。

 『スイート・モンキー』。

 甘い果実や蜜を好む、この島の固有種だ。

 だが、その目は明らかに「果実」以外のものを見据えていた。

 ギラギラと輝く瞳が、オイルでテラテラと光る四人の肢体をロックオンしている。


「キキッ!」

「ウキキッ!」


 数匹のボス格らしき猿が、鼻をヒクつかせた。

 甘い匂い。

 そして、無防備な獲物の匂い。


「き、来ます……!」

 ルナが叫ぶ。

 だが、逃げようにも体が動かない。筋肉に力が入らないのだ。


 次の瞬間、オレンジ色の獣の群れが、雪崩のように四人に殺到した。


     *


「いやぁぁぁぁっ!」


 最初に悲鳴を上げたのはミオだった。

 一番小柄な彼女の上に、三匹の猿が飛び乗ったのだ。

 ドサッ、という重み。

 そして、ペタペタと触り回る手の感触。猿の手のひらは意外なほど人間臭く、そして湿っている。

「重い! どいてぇ!」

 ミオが暴れるが、オイルのせいで手が滑り、猿を払いのけることができない。

 逆に、猿の手足もオイルで滑り、ミオの白い肌の上をズルズルと移動する。


「ウキッ♪」

 一匹の猿が、ミオの純白のビキニに興味を持った。

 フリルがついた可愛い布切れ。中に甘い果実が隠されていると思ったのか。

 猿の爪が、ショーツの端に引っかかる。

 グイッ。

「ああっ! 引っ張らないでぇ!」

 ミオが足をバタつかせる。

 ゴムが限界まで伸びる。白い布が引っ張られ、太ももの付け根が外気に晒されそうになる。

 

 パチンッ!

 猿が手を離した。

 勢いよく戻ったゴムが、ミオの柔らかいお尻の肉を強打した。

「痛ぁいっ! ……んぁっ!?」

 痛覚もまた、オイルの効果で快感に変換されてしまう。

 ミオの目から涙が溢れる。お尻に真っ赤なミミズ腫れが浮かび上がる。


 アリサもまた、蹂躙されていた。

 彼女の上には、少し体の大きな猿が馬乗りになっている。

 猿はアリサのお腹の上が気に入ったようだ。

 へその窪みに溜まった琥珀色のオイルを、物珍しそうに見つめている。

 そして。


 ベロリ。


 ザラついた舌が、アリサのお腹を舐め上げた。

「ひギッ……!」

 アリサの体が弓なりに反る。

 猫のような、ヤスリ状の舌。

 普段なら「痛い」と感じる程度の刺激だ。

 だが、今の敏感になりきった肌には、それが雷撃のような衝撃となって走る。

 ザリ、ザリ、という舌の感触が、脳髄を直接削るようだ。


「や、やめ……舐めないで……っ!」

 アリサが猿の頭を押そうとするが、ヌルヌルと滑って力が入らない。

 猿は味を占めたのか、さらに執拗に舐め始めた。

 脇腹。くびれ。

 そして、チューブトップからはみ出した胸の谷間へ。


 猿はそこに「蜜」があると思っているのだ。

 ザリッ、ベロン。

 唾液とオイルが混ざり合い、糸を引く。

 不潔。

 でも、その獣の体温と舌の動きに、体が勝手に反応し、腰が浮いてしまう。


「くっ……離れろッ! この……!」


 セリアは必死に抵抗していた。

 彼女の周りには四匹の猿が群がっている。

 セリアは這いつくばって逃げようとするが、砂に足を取られ、オイルで滑り、思うように進めない。

 その姿は、まるで油の海でもがく蝶のようだ。


「キキッ!」

 猿の一匹が、セリアの黒いビキニの紐を掴んだ。

 腰の横で結ばれた、命綱のような紐。

 ググッ……。

 引っ張られる。

 結び目がきつく締まり、肉に食い込む。


「ま、待て! それは解ける! やめろッ!」

 セリアの顔色が青ざめる。

 このマイクロビキニは、紐一本で全ての防御力を維持しているのだ。

 猿はセリアの焦りを楽しんでいるかのように、紐を咥えて引っ張る。


 ギリギリ……。

 限界寸前の張力。

 セリアの恥丘が、引っ張られた布の隙間から露わになりそうだ。黒いヘアがちらりと覗く。

 騎士の尊厳が、猿の悪戯によって剥ぎ取られようとしている。


 そしてルナ。

 彼女は一番悲惨だった。

 豊満な胸と、甘い匂いのせいで、最も多くの猿を引き寄せてしまったのだ。

 彼女は仰向けに倒され、手足を数匹の猿に押さえつけられていた。

 まるで小人国に捕まった巨女のようだ。


「あぁ……神よ……お許しください……」

 ルナが天を仰ぐ。

 一匹の猿が、ルナの豊かな胸の谷間に顔を埋めている。

 モノキニの深いスリット。

 そこに顔を突っ込み、オイルと汗の混じった蜜を貪るように舐めているのだ。


 ジュル、ジュル、という水音が響く。

「んぅっ……そこは……汚いです……」

 ルナが首を振る。

 だが、猿は止まらない。

 別の猿が、ルナの太腿に絡みつく。

 ボンテージ風の紐に指を掛け、パチンパチンと弾いて遊んでいる。

 

 紐が弾かれるたびに、ルナの豊満な肉が波打ち、甘い悲鳴が漏れる。

 白砂が背中に食い込む。

 前から獣の愛撫、後ろからは砂の刺激。

 挟み撃ちの快感地獄。


「助けて……カリスさん……! 捕まえて……!」


 アリサがカリスの方へ手を伸ばす。

 カリスはまだジュースを飲んでいた。

 ストローを咥えたまま、面白そうに観察している。

「まだだよ。もっと集めないと。……一匹でも逃したら任務失敗でしょ?」


 見殺しだ。

 四人は絶望した。

 自分たちで何とかするしかない。


「ミオ! 魔法だ! 動きを止めろ!」

 セリアが叫ぶ。紐を引っ張られながらの指示。

「無理だよぉ! こんなに至近距離じゃ、みんな凍っちゃう!」

 ミオが泣き叫ぶ。

「弱めでいい! 水を浴びせて驚かせるんだ!」

「やってみるぅ……! アクア・スプラッシュ!」


 ミオが杖もない手で魔法を放つ。

 だが、動揺と快感で集中力が乱れていた。

 放たれたのは、威嚇の水流ではなく、ただの「ぬるま湯のシャワー」だった。


 バシャアァッ!


 大量の水が、四人と猿たちの頭上から降り注ぐ。

 事態は悪化した。

 水とオイルが混ざり合い、乳化して白濁する。

 ヌメリがさらに増したのだ。

 ビーチは巨大なローションマットと化した。


「きゃあっ!」

 アリサが起き上がろうとして滑る。

 その勢いでセリアにぶつかる。

 セリアも滑ってルナの上に倒れ込む。

 四人が団子状態になって転がる。


 ヌチャ、グチャ、ヌルルッ……。


 白濁した液体にまみれ、肌と肌が擦れ合う音。

 そこに猿たちが混ざり込む。

 混沌。

 誰の足がどこにあるのか分からない。

 セリアの顔がルナの胸に埋まり、ミオのお尻がアリサの顔に乗る。

 猿たちはその肉の山をアスレチックのように飛び回り、舐め回す。


「んんっ! 誰か……お尻触ってるぅ!」

「私だ! ……滑って掴まるところがないんだ!」

 セリアの手が、ミオの柔らかいお尻を鷲掴みにしてしまう。

 指が食い込む。ミオがビクンと反応する。

「あぁっ、私の紐が……誰かの指に……」

 ルナの紐が、アリサの指に引っかかってさらに食い込む。

 ギリギリと締め付けられる快感。

「耳元で……ハァハァしないでください……」


 阿鼻叫喚。

 そして、羞恥の極み。

 白砂は彼女たちの暴れる体によって泥のようにこねられ、美しい肌にスクラブのようにこびりついていく。

 ザラザラとした砂が、敏感な肌や胸元に入り込む。

 砂粒一つ転がるだけで、電流が走るような刺激。

 痛い。でも、気持ちいい。

 泥レスリングのような惨状だが、そこにいるのは絶世の美女たちと、欲望に忠実な猿たちだけだ。


 アリサは薄れゆく意識の中で思った。

 (これなら……ヒュドラと戦うほうがマシだったかも……)

 猿の舌が、アリサの耳の穴を舐めた。

 ゾクリ。

 背筋が跳ね、アリサはセリアの背中に抱きついたまま、白目を剥いて脱力した。


     *


 ――猿たちが完全に集まり、四人が限界を迎えた、その時だった。


「そろそろいいかな。……これ以上やると、壊れちゃいそうだしね」


 カリスがジュースのグラスを置いた。

 彼女が手にしたのは、パラソルの柄に偽装されていた、一本の長い筒。

 吹き矢だ。


 カリスが筒を口元に運び、短く鋭い息を吐く。


 シュッ、シュッ、シュッ、シュッ!


 連続した風切り音。

 それは熟練の弓使いの連射よりも速く、正確だった。

 先端に紫色の液体――即効性の強力な麻酔薬――が塗られた針が、猿たちの首筋や背中に次々と突き刺さる。


「ウキーッ!?」

「キッ……?」


 猿たちが動きを止める。

 白目を剥く。

 そして、糸が切れたように脱力した。


 ドサッ。

 ズシッ。


 意識を失った猿たちが、四人の体の上に崩れ落ちた。

 重い。

 気絶した生物特有の、だらしない重量感。

 剛毛に覆われた体が、敏感な肌に押し付けられる。


「うぐっ……! 重い……!」

 ミオが呻く。彼女の上には三匹の猿が折り重なっている。

 眠った猿の口から垂れた涎が、ミオの顔にかかる。

 生温かい。臭い。

 動かない分、余計に生々しい獣の感触。

 猿の手足が、ミオの胸やお腹の上でだらんと投げ出されている。


「ど、どいて……!」

 セリアが猿を押しのけようとするが、オイルで滑って力が入らない。

 猿の腕がセリアの首に絡みついたまま硬直している。まるで死体に抱きつかれているようだ。

 寝息が首筋にかかる。


「はい、大漁大漁ー」


 カリスが麻袋を持って歩いてくる。

 手際よく猿の尻尾を掴み、四人の上から引き剥がしては袋に放り込んでいく。

 ボトッ、ボトッ。

 猿たちが袋の中で重なる鈍い音。


「一匹、二匹、三匹……うん、全部で三十匹。ボーナス確定だね」

 カリスが袋の口を縛る。

 後に残されたのは、嵐が去った後のような惨状と、四人の少女たちだけ。


 彼女たちは、ゴミのように折り重なって倒れていた。

 ビキニはあちこちズレて、胸やお尻が半分以上露出している。

 全身が、白濁したオイルと砂、そして猿の唾液でコーティングされている。

 揚げ衣をつけられた海老のようだ。

 肌には、猿たちの手形や、舐められた跡が赤く残っている。

 髪はバサバサ、肌はドロドロ。


「うぅ……ひどい……」

 ミオが砂まみれの顔を上げる。

 目元が赤く腫れている。

 フリルのビキニはゴムが伸びきって、だらしなく垂れ下がっている。その隙間から、赤く擦れた肌が見える。


「……殺す。カリス、貴様だけは……」

 セリアが怨嗟の声を漏らすが、立ち上がる気力もない。

 腰の紐は奇跡的に解けなかったが、限界まで引っ張られたせいで食い込み痕が赤く残り、まるで緊縛された後のようだ。


「まあまあ。任務完了だよ。吹き矢一本で解決とか、私ってば有能すぎない?」

 カリスが悪びれもせずに言う。

 そして、四人の惨状を見て鼻を鳴らした。


「それにしても……汚いねぇ。泥棒猫ならぬ、泥棒猿に襲われたお姫様たち」


 その言葉が、四人の心に突き刺さる。

 大森林での「汚れ」を落としに来たはずのリゾートで、彼女たちは再び、いやそれ以上に汚されてしまったのだ。

 今度は、自らの快楽と、獣の欲望によって。


「お風呂……」

 ルナが掠れた声で呟く。

「お風呂に入らせてください……今すぐ……」


「そうだね。ヴィラのバスルームは最高だよ」

 カリスがヴィラの方を指差す。

「でも、その格好で入るの? 砂とオイルと猿の涎まみれで排水溝が詰まっちゃうよ。……ちゃんと外で落としてからじゃないと」


「じゃあどうすればいいのよぉ!」

 ミオが叫ぶ。


「まずはここで、予洗いしないと」

 カリスが指差したのは、海だった。

 美しいエメラルドグリーンの海。

 だが、今の四人にはそれが最後の試練に見えた。

 塩水。

 猿に引っかかれた傷、擦れた肌、そして敏感になった場所に、塩水がどう作用するか。

 想像するだけで震えが来る。


「ほら、行った行った。綺麗になるまで上がってきちゃダメだよ?」


 カリスに急かされ、四人はゾンビのような足取りで波打ち際へと向かった。

 一歩歩くたびに、内股についた砂が擦れて痛い。ジャリ、ジャリという音が体内まで響く。

 白濁したオイルと汗が、太腿を伝って垂れる。


 ザブン。

 足首に波がかかる。

「ひッ!」

 全員が同時に声を上げた。

 沁みる。

 猛烈に、沁みる。

 猿に舐められた場所、砂で擦れた場所、そして日焼けした肌に、塩分が容赦なく染み渡る。


「痛いっ! 痛いけど……!」

 セリアが涙目で海に進む。

「洗わなきゃ……このヌルヌルを……!」


 四人は腰まで海に浸かった。

 海水が下半身を包む。際どい場所にまで入り込む海水。

 ヒリヒリとした痛みと、それを上回る清涼感。

 彼女たちは互いの背中を流し始めた。


 だが、カリスの特製オイルは強力だ。水では簡単には落ちない。

 ゴシゴシと擦る。

 擦ると砂が研磨剤になって痛い。でも擦らないと落ちない。

 そのジレンマに喘ぎながら、四人は美しい海の中で、情けない声を上げ続けた。


 リゾートの初日は、こうして最悪の形で幕を開けた。

 だが、これはまだ序章に過ぎない。

 カリスが用意した「バカンス」のメニューは、まだまだ残っているのだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ