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田舎から来た緑髪チート少女、街のダンジョンで百合ハーレム始めました  作者: タルタロス


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第21話:絡みつく蔦

 意識が浮上する。

 重い。まぶたが鉛のように重い。

 アリサはゆっくりと目を開けた。

 薄暗い洞窟の天井。湿った岩肌。

 鼻腔を満たすのは、むせ返るような濃厚な臭気。

 花粉の甘い香り。スライムの生臭さ。そして、四人分の汗と熱気が混ざり合った、蒸れたような匂い。


「……ん……」


 身じろぎすると、粘着質な音がした。

 ヌチャ。

 背中と床の間に溜まった粘液が糸を引く音だ。

 隣にはセリアがいた。

 アリサの腰に腕を回し、顔を胸に埋めて眠っている。

 彼女のシャツは半透明の膜になり、汗ばんだ肌に完全に張り付いている。豊かな胸の形、呼吸に合わせて動く肋骨のラインまでが透けて見える。

 下半身はもっと酷い。ズボンの生地が溶け落ち、太腿が露わになっている。内腿には、昨夜のアリサの手形が赤く残っていた。


「……はぁ……」


 アリサは深いため息をついた。

 やってしまった。また。

 ミオとルナも、重なり合うようにして眠っている。ミオの足がルナの足に絡まり、ルナの手がミオの胸に乗っている。

 乱れている。

 何もかもが、ドロドロに溶けて境界線がなくなっている。


 体の奥が熱い。

 昨夜の快感の余韻ではない。花粉だ。

 まだ体内に残留している。下腹の奥に小さな火種が燻っている感覚。

 動くたびに奥がキュンと疼く。


「……起きなきゃ」


 アリサが体を起こす。粘液が剥がれる音が卑猥に響く。

 セリアも目を覚ました。

 青い瞳が、とろんと濁っている。


「……アリサ……」

 掠れた声。

 セリアがアリサの首筋に顔を寄せ、匂いを嗅ぐ。犬のように。

「……いい匂いだ。昨日の私の匂いが残ってる」

「セリアさん……出発しないと……」

「ああ……分かってる。でも、体が重い。腰が抜けてるみたいだ」


 セリアがのろのろと起き上がる。

 髪が汗と粘液で束になっている。

 全員が起き出し、互いの姿を確認する。

 誰も何も言わない。言えない。

 ただ、視線だけが互いの露わになった肌を舐めるように這う。羞恥心は麻痺していた。見られることが快感に変わりつつある。


 洞窟を出る。

 外は相変わらずの熱帯雨林だった。

 蒸し暑い。サウナの中にいるようだ。

 一歩外に出ただけで、肌に湿気がまとわりつく。

 昨日のスライムの粘液は乾くどころか、空気中の水分を吸ってさらにヌルヌルとしたゲル状に変化していた。

 動くたびに、服と肌の間でゲルが動く。

 クチュ、クチュ、という音が歩くリズムに合わせて鳴る。


「……気持ち悪い」

 ミオが太ももを擦り合わせてモジモジする。内股で歩いている。

「歩くたびに……ヌルヌルして……」

 溶けた下着の隙間から、粘液が際どい場所まで侵入しているのだ。

 ルナも顔を赤くして俯いている。歩き方がぎこちない。太腿同士が擦れる感触に耐えているようだ。


「行くぞ。ここに留まっていても腐るだけだ」

 セリアが剣を杖代わりにして歩き出す。

 彼女の背中もまた、汗と粘液で濡れそぼり、黒い下着のラインがくっきりと浮き出ている。お尻の肉が揺れるのが分かる。


 四人は森の奥へと進んだ。

 道なき道。

 巨大なシダ植物を掻き分け、苔むした倒木を乗り越える。

 そのたびに、植物の葉が肌を撫でる。

 ザラザラした葉、ぬめりのある葉、産毛の生えた葉。

 敏感になった肌には、植物との接触さえも愛撫のように感じられる。


「んっ……!」

 アリサの二の腕を、棘のある蔦が掠めた。

 痛み。

 だが、その痛みが快感のスイッチを押す。

 脳がバグっている。痛みと快感の区別がつかない。


 一時間ほど歩いた頃だった。

 周囲の植生が変化した。

 木々の間から、無数の蔦が垂れ下がっているエリアに出た。

 太いものから細いものまで。緑色の蛇のように、あるいは処刑場のロープのように、天井の見えない高所からぶら下がっている。

 地面には、何かの植物の粘液が水たまりを作っている。


「気をつけろ。……何か変だ」

 セリアが足を止める。

 風がないのに、蔦が揺れている。

 生きている。脈打っている。


 シュルッ。


 音がした瞬間、一番近くにあった蔦が跳ねた。

 鞭のような速度。


「危ない!」

 アリサが斧を振るう。

 ブチッ。

 蔦が切断され、地面に落ちてのたうち回る。断面から緑色の体液が噴き出す。酸っぱい臭い。

 体液がかかった草が、ジュウと音を立てて枯れる。毒だ。


 それを合図に、森全体が動き出した。

 ザワザワザワ……という葉擦れの音が、数千の蛇が這い回る音に変わる。

 頭上の蔦が一斉に鎌首をもたげる。


「走れ! 捕まるな!」

 セリアが叫ぶ。


 四人は駆け出した。

 だが、足場が悪い。泥に足を取られる。粘液で滑る。

 ヒュン! ヒュン!

 蔦が襲いかかってくる。

 ミオが杖で弾く。ルナが障壁を展開する。

 だが数が多すぎる。全方位からの攻撃。


 スパン!


 一本の太い蔦が、アリサの太腿を打った。

 激痛。

 そして、瞬時に巻きついた。

「っ!」

 蛇のような締め付け。蔦の表面には細かい刺があり、溶けかかったズボンの生地を突き破って肌に食い込む。

 刺から麻痺毒が注入される。足の感覚がなくなる。

 引っ張られる。

 アリサの体が浮く。


「アリサ!」

 セリアが振り返り、剣を振るう。

 炎の刃が蔦を焼き切る。アリサが地面に落ちる。


 だが、その隙にセリアが狙われた。

 仲間を守ろうとした代償。

 三本の蔦が同時に襲いかかる。

 一本が剣を持つ右腕に、一本が左足首に、そしてもう一本が――腰に巻きついた。


「ぐっ……!」

 セリアが動きを封じられる。

 蔦が収縮する。ギリギリと締め上げる。骨がきしむ音。

 セリアの体が大の字に吊り上げられる。

 空中で無防備に晒される肢体。

 服が蔦の力で引き裂かれる。


「いやぁっ! 来ないで!」

 ミオの悲鳴。

 見ると、ミオも捕まっていた。両手首を頭上で縛られ、太い木の幹に押し付けられている。

 細い蔦が、無数に這い寄る。

 ミオのボロボロのローブの裾から、袖口から、襟元から。

 植物が服の中に潜り込んでいく。

 まるで、柔らかい肉を探し当てる意志を持っているかのように。


「ん、んんっ! だめ、そこ……! 入ってこないでぇ!」

 ミオが体をよじる。

 蔦の先端が、腹部を這い上がり、胸の膨らみに到達する。

 ヌルリとした植物の感触。冷たい。そして動く。

 透明化した服の下で、蔦が柔らかい膨らみを弄び、こね回しているのが見えた。

 ミオの顔が快楽と恐怖で歪む。


「くっ……プロテクション!」

 ルナが障壁を張るが、蔦はその隙間を縫うように侵入してくる。物理的な締め付けには魔法障壁も脆い。

 ルナの足元から伸びた太い蔦が、スカートの中へ潜り込んだ。

「あぁっ……!」

 ルナが杖を取り落とし、膝をつく。

 太腿に巻きつく蔦。内側へ。

 白濁した粘液を分泌しながら、聖職者の最も恥ずかしい場所へ迫る。

 ルナが股を固く閉じるが、蔦は容赦なく太ももの隙間に割り入ってくる。

 太い蔦が柔らかな肉に食い込み、細い蔦がその奥を探る。


 アリサは斧を構え直した。

 怒り。いや、それよりも強い感情。

 目の前で仲間が、家族が、植物に凌辱されようとしている。

 その光景が、昨夜の記憶とリンクして、背筋が震えるほどの興奮を生む。

 セリアが吊るされている。ミオが泣いている。ルナが喘いでいる。

 助けなきゃ。

 でも、目が離せない。この光景を網膜に焼き付けたいという背徳的な衝動。


 セリアが空中で藻掻いている。

 腰に巻きついた蔦が、締め付けを強める。

 腹部に食い込む。

 苦しげな呼吸音。

 別の蔦が、セリアの胸元に伸びる。

 シャツのボタンを弾き飛ばし、素肌に吸い付く。

 吸盤のような葉が、乳房に張り付く。

 ジュポ、ジュポという音を立てて、何かを吸い出そうとしている。


「んぐっ……! 離せ……! 汚い……!」

 セリアが顔を歪める。屈辱と快感の混ざった顔。

 花粉の影響で敏感になった肌に、植物の直接的な刺激。

 強靭な戦士が、植物ごときに弄ばれている。

 胸元の吸盤が離れると、赤い鬱血痕が残っていた。まるでキスマークのように。


 アリサの足元にも蔦が迫る。

 地面を這う緑の触手。

 足首を狙っている。

 アリサは踏み込んだ。

 「破断!」

 斧を一閃。

 地面ごと蔦を抉り取る。泥と草の汁が飛び散る。

 アリサは跳んだ。

 ミオを拘束している蔦を断ち切る。

 ミオが崩れ落ちる。

「アリサちゃん……!」

 涙目のミオを抱きとめる余裕はない。


 次はルナだ。

 スカートの中に潜り込んだ蔦を引きずり出し、踏み潰す。

 ブチュッ。

 蔦が潰れて白い液を撒き散らす。

「はぁ……はぁ……助かりました……」

 ルナが内股を押さえて荒い息を吐く。


「セリアさん!」


 アリサはセリアを吊り上げている蔦の根元に斧を叩き込んだ。

 ドゴォン!

 幹が砕ける。

 張力を失った蔦が緩む。

 セリアが落ちてくる。

 アリサは斧を捨ててセリアを受け止めた。

 重い衝撃。

 二人は泥の上に重なって倒れ込んだ。


 セリアが荒い息を吐いている。

 はだけた胸元には、吸盤の跡が赤く残っている。

 汗と植物の汁でベトベトだ。シャツは破れ、胸が半分露出している。


「……すまん。助かった」

 セリアがアリサの首に腕を回す。力が抜けている。

「はぁ……はぁ……あの蔦、締め付けながら……変な液を出して……体が、熱い」

 セリアの体が火照っている。

 蔦から分泌された成分は、強力な催淫毒だったのかもしれない。

 密着したアリサの腹部に、セリアの熱が伝染する。


 周囲の蔦が、獲物を逃したことに怒るようにざわめく。

 ザワザワザワ……。

 まだ終わっていない。

 森の奥から、さらに太い蔦が、さらに多くの数が、波のように押し寄せてくる。

 地面を這い、木々を伝い、四人を飲み込もうとする緑の津波。


「ここじゃ不利だ! 植物のない場所へ! 開けた場所へ!」

 セリアが叫ぶ。


 四人は走った。

 泥を蹴り、蔦を避け、時には切り払いながら。

 ミオが泣きながら走る。胸元を押さえている。さっき蔦に弄られた感触が残っているのだろう。

 ルナも足取りが乱れている。内腿に蔦の跡がついている。走るたびにスカートが擦れて痛むようだ。

 アリサは斧を振るい続ける。腕が重い。息が切れる。

 背後から迫るシュルシュルという音が、恐怖を煽る。


「あそこ!」

 前方に光が見えた。

 木々が途切れ、岩肌が露出している場所。

 岩場だ。

 四人は転がり込むように岩場へ出た。

 そこには蔦がなかった。乾燥した岩の上には、植物は生えないようだ。

 太陽の光が直接降り注ぐ、逃げ場所。


「はぁ……はぁ……ここまで来れば……」

 セリアが岩に背中を預けて座り込む。

 全員、限界だった。

 体力ではない。精神と、感覚が。

 過剰な刺激を受けすぎた神経が、焼き切れそうになっている。


 衣服の状態はさらに悪化していた。

 蔦に擦れ、引っ張られたせいで、布地は限界まで薄くなり、あるいは破け、もはや隠す機能を果たしていない。

 セリアのシャツは前が完全に開き、白い肌が汗で光っている。

 ミオのスカートは裂け、パンツが見えている。そのパンツも半透明だ。肌色がうっすらと透けている。

 ルナの聖職衣はボロボロで、白い太腿のラインが剥き出しだ。網タイツのように残った布切れが、逆に扇情的だ。

 アリサも、ズボンの膝から下がなくなり、胸当てもずれている。


 岩場は熱を持っていた。

 地熱だろうか。じんわりとした温かさが、お尻や太腿から伝わってくる。

 その熱が、花粉で火照った体をさらに温める。


「……みんな、大丈夫?」

 アリサが声をかける。

 声が震える。

 目の前の光景が刺激的すぎる。

 傷つき、汚れ、乱れた仲間たちの姿。

 痛々しいはずなのに、どうしようもなくエロティックだ。

 理性よりも先に、本能が反応してしまう。


 ミオが涙目で自分の胸を見ている。

 蔦に擦られた跡が、赤く腫れている。先端が擦れて充血している。

「痛い……ヒリヒリする……」

 ミオが呟く。

「誰か……舐めて……」


 その言葉に、空気が凍りついた。

 いや、熱くなった。

 誰もその言葉を否定しなかった。むしろ、全員がそれを望んでいた。


 ルナがふらふらとミオに近づく。

 瞳の焦点が合っていない。聖女の顔は消え、ただの欲情した女の顔になっている。

「かわいそうに……私が、治してあげる……」

 ルナがミオの胸に顔を寄せる。

 舌を出す。

 赤い痕を、猫のようにペロリと舐めた。


「んぁっ……!」

 ミオが背中を反らす。

「ルナちゃん……しみる……でも、気持ちいい……」


 セリアがアリサを見た。

 その目は、完全に理性の色が消えていた。

 獣の目。

 あるいは、毒に当てられた雌の目。

 戦場での緊張感から解放された反動と、毒による興奮。


「アリサ……」

 セリアが手招きする。

「私も……やられた。ここ」

 セリアが自分の太腿を開く。

 内腿に、蔦が巻きついた跡が螺旋状に残っている。ミミズ腫れのように赤く。

 そして、その奥。

 際どい場所が、汗と粘液で濡れている。

 花粉と、蔦の毒と、自分自身の熱で、ぐしゃぐしゃに。


「毒を……吸い出してくれ」

 セリアが懇願する。

 命令ではない。哀願だ。

 プライドの高い彼女が、足を広げて、ここを舐めろと言っている。


 アリサは吸い寄せられるように近づいた。

 岩の熱さと、セリアの熱さ。

 頭が働かない。

 ただ、目の前の肉体に奉仕したいという欲求だけがある。


 アリサはセリアの足の間に顔を近づけた。

 ムワッとする濃厚な匂い。

 太腿の内側の傷に唇を寄せる。

 熱い。

 舌でなぞる。

 塩辛い汗の味と、植物の苦い味。そしてセリア自身の甘い味。


「あぁっ……! そこ……! 強い……!」

 セリアがアリサの頭を抱え込む。

 指が髪に絡まる。

 腰が浮く。もっと強く、と誘うように。


 この階層は狂っている。

 環境そのものが、人間を獣に変える罠だ。

 でも、もう止められない。

 太陽の下、岩場の上で。

 誰に見られるかもしれない場所で。

 四人は互いの傷を舐め合い、慰め合い、泥沼のような熱狂へと沈んでいった。

 脱出は、まだ遠い。


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