表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/21

短編 其の二 〜師匠視点〜

ふっ、師匠視点です。

(何言ってんだ、俺! 何言ってんだ、俺!)


 俺、ルイス・フェックラーはアメリアとの会話を終え、書庫室から出て行って自室へと戻る道を歩いていた。


 頭の中はパニックである。混乱である。


(前も美人だなって思ったし、可愛いって思ったし、美しいって思ったけど、まさかあそこで言うなんて・・・! 馬鹿すぎるだろ、俺! 何も考えずに喋っちまってた・・・。あぶねえ)


 しかも、繰り返して二度は言った気がする。


 更に、その後の会話は覚えていない。


 自分の失態を悟り、きゅっと靴を鳴らして立ち止まった。後ろをそっと振り返る。書庫室の扉はきっちりと閉まっており、アメリアが出てくる気配はない。


「何してんだよ、俺・・・」


 一人、呟くが、その答えは返ってこない。いや、返ってこないでくれ、むしろ。


 一人で恥ずかしさに悶えながら、また歩き始める。


(めっちゃくちゃ動揺してたよな、アメリア・・・)


 アメリアは美人だろ、と言ってからすぐのアメリアは、ぽかんとしていた。その後、良く聞こえなかったと言ったアメリアにもう一度告げたら、彼女は真っ赤になっていた。


 白い肌が朱に染まり、恥ずかしいという感情が露になっていた彼女。目は見開かれ、口は半開きのまま。


 俺を見つめていたが、そうっと目をそらされた。


(やっぱ、きもいな、俺)


 そう思い、項垂れる。歩きながら項垂れたら、前の壁に気づかなくてコツ、と靴の先が壁に当たって音を立てていた。


「・・・情けねえ、俺」


 くるっと踵を返し、二階へ向かう階段を上がり、自室に辿り着く。入ったら、すぐにベッドに倒れ込もうかと思ったが、ふと壁を見た。


(ふ・・・)


 そこには、アメリアが九歳の年の俺の誕生日に、彼女からもらったメッセージカードが魔術ではられていた。


『ししょうへ


いつもありがとうございます。

おたんじょうび、おめでとうございます。

ながいきしてください         』


 まだ文字を習ったばかりのはずだが、かなり綺麗に書けている。流石は、アメリアだなと呟き、はっとした。


(いつの間にか、気がつけばアメリアのことばかり、考えているな・・・)


 カードを元に戻しながら、そっと愛弟子を思い浮かべる。


 そして、気がつけば、アメリアのことばかり考えて、笑顔になっているなと気づくのはもう少し先のこと。


♢♢♢


↓『アメリアは美人だろ』発言後の会話(書庫室にて)↓


「えっとですね、考えたのはですね」

「おお」

「えっと」

「なんだ」

「魔術師だからかなって思ってまして」

「なるほどな」

「はい」

「うん」

「ええ」

「そうだな」

「そうなんです」

ししょうは あらたなきづきを えた。


いつも読んでくださいまして、ありがとうございます!

結局、今日更新してしまいました 笑

気に入ってくだされば、☆を塗りつぶしてくださると嬉しいです(←こういう宣伝初めてっ...!何気にしたことなかった!笑)


次は、月曜日から水曜日のどこかで更新しようかなっと思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ