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死に際の回想

葵生です。

よろしくお願いします。

「俺は寂しがりやだから、お前、俺を残して死ぬなよ〜」


 彼は口では軽口をたたきながらも、目の光はわたしを優しく愛しげに見つめていて。その瞳は、まるで春の日の日だまりのように温かいもので。わたしも、その軽口に分かってますよ!と返しながら、この時間を大切にしたいなと心の底から感じていて……。


 けれど、それは叶わなかった。


 身体から血がどくどくと溢れていくのを感じながら、手の先からどんどんと冷えていくのを感じながら、瞳に何も移らなくなっていくのを感じながら、


 ————ああ、最後に、ほんの一目で良いから、 あ い た か っ た な ……。


 目の前が暗くなり、意識が遠のいていくのを感じながら、わたしは暗闇の中で考えていた。


 どうして。何で。あのとき、約束したのに。わたしは、彼を一人残して死んでしまった————。


最初は短すぎると思うので、今日、エピソード2も投稿しますね!

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