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第72話 第七層攻略①


『「ハーイ、みんなこんにちわ」』


 サトちゃんは某宇宙世紀の朱い彗星の人に似た仮面を被り、シオちゃんは紫マスクのオバサンに似た仮面と紫マスクを被っている。

 中の人は、ルミとレイであるが、認識阻害が効いている為、誰だが分からない。


 何時もの配信が始まる。


「サトちゃん、今日は、七層の攻略だね」

『そうだね!配信を見ている視聴者の皆も応援してね!』


〝配信キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!〝

〝待ってました!〝

〝今日は何処のダンジョンですか?〝


『それは、秘密です♡沢山皆さんが来たら地域の人が困るからね』

「シオちゃん、それにしても寒いね」


 それもそのはず、今日のダンジョンの七層は雪原。ミニスカートを履いているシオちゃんには寒いはずである。


『寒さから身を守るには、二層で得た【魔力圧縮】のスキルを使うよ』

「どうやって使うの?」


 サトちゃんは闇の空間から”ふりっぷぼーど”と書かれた板を出す。フリップボードでは無く可愛く"ふりっぷぼーど"と書かれている。


・まずは、魔力を出して、全身をフワッと覆ってね!

・次に魔力を両手の手のひらにわっと集めてね。

・そしたら、それをギュッとして一つにするよ!

・丸くなってポヮポヮしたら全身を覆って見てね!


〝言っていること何もわからなくて草ww〝

〝説明下手かな?〝

〝感覚系の天才のそれで草ww〝


「あーなるほど、あ、出来た」


 シオちゃんは、全身で魔力を覆い両手に魔力を集めた。そして、一つにした魔力を全身に循環させた。


「全然寒くないね!これなら、冬でもミニスカで街中歩けるね!」

『夏の暑さと日焼けや紫外線から身を守れて、露出の多い服でも大丈夫だよ!』


〝ガタッ〝

〝ガタッ〝

〝ガタッ〝


 おっきなお友達は歓喜し、夏の日焼けや紫外線に悩む女の子達も歓喜する。第二層でのボスモンスター狩りが女の子達によって執拗にされる事になる。


『そして、この魔力圧縮を使うとこういう事も出来ます』


 サトちゃんの右手に黒い棒が現れる。


〝これをどう思う〝

〝すっごく、太いです〝

〝セルフ黒塗りとはたまげたな……〝


『これは魔力棒と言って魔力の塊で、モンスターに入れる事でモンスターの魔力回路を焼き切れます。ちなみに、今は闇の魔力で黒ですが少し弄るとこうなります』

「わぁ、綺麗」


 シオちゃんの持っていた黒い魔力棒が今度は七色に光る。


〝どう見ても、ゲーミンチ〇ポ華道部〝

〝卑猥な存在で草ww〝

〝ダンジョンさんがバンしないという事はセーフ〝


『次はシオちゃんがやってみようね』

「分かったやってみる!」


 シオちゃんが目を瞑り魔力を手に集める。右手には赤い魔力棒が左手には緑色の魔力棒が生まれる。


『右手には火の魔力棒、左手には風の魔力棒ですね!』

「これを二つ合わせるとどうなるの?」

『あ、ちょっと待って!』


 サトちゃんが止める前に、シオちゃんが二つの魔力棒の先端を合わせる。バチっと音がし、シオちゃんがうずくまり胸を抑える。


『あーこれは魔力干渉ですね。風と炎という属性としては共依存ですが、魔力としては互いに独立した存在で、同じ人が生んだ魔力でも互いに受け入れない存在です』

「凄い気持ち悪い物が流れた感じがした、自分の中の自分が反発する感じだった」

『でも、これも訓練に使えて自分の魔力の流れを感じる事が出来ます。あと、将来、魔力棒同士をぶつけた時に相手の魔力が自分の魔力回路に干渉するのを耐える訓練にもなります』

「そうなんだね、魔力棒の取り扱いには気を付けるようにするよ」

『それでは、息を整えたら、第七層の攻略をしますよ!』


 ソルシュガの第七層攻略が始まる。


次回、第七層攻略②

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