第347話 顔合わせinダンジョン
サトシオスー、現在ダンジョン配信とバンド活動で最も有名な三銃士。
サトウは某宇宙世紀の朱い彗星の人に似た仮面を被り、シオは紫マスクのオバサンに似た仮面と紫マスクを被っている。
中の人は、ルミとレイであるが、認識阻害の魔法が効いている為、誰だが分からない。
更にスーちゃんが被っているのは、認識阻害が付いた頭部を覆う仮面。
カロッゾ・〇ナの仮面に似ているが、キッチン公国出身の為、先端にはバタースプーンが着いている。この仮面もサトちゃんことルミちゃんが、ダンジョン内でドロップさせ回収したアイテムだ。
中の人は、勿論、テルちゃんである。
【この3人に任せれば、安心だからね、後は任せた!】
プチっと音声が切れる。
「サトちゃん、まったく、ダンジョンさんはいい加減だね」
『神様だから仕方がないね』
「シオちゃんの言う通り、こう、手ごごろがあっても良い気が……」
少女達は言い合っている間に、後ろの電車はルルルっと発車音を鳴らし扉が閉まると何処かに走っていき姿を消す。
「あ、この子達が、今回の教える子だね!私はシオっていうだ宜しくね」」
『私は、サトウ』
「仮面は被っているけど、ビネガーこと美少女のスーちゃんだよ」
自分に起こった突然の事と突然現れた奇妙な集団にビックリして硬直している金と銀の公爵令嬢達と勇魚に自己紹介をする。
「エリー・エグバートです、エリーってです」
「わ、私は、エグバート・ガウェイン・有栖川・璃々絵です、リーリエって呼んでくだい」
「私の名前は、磯部勇魚、小学4年生です」
今回、幸か不幸か巻き込まれた3人娘達も自己紹介する。
〝ふぁ、小学生だったのか?〝
〝背が高くて高校生かと思った〝
〝この頃の子は、成長が早いんだから……〝
配信中のコメントは、勇魚ちゃんの背の高さと学年についてコメントがで溢れる。
この子の身長は、185cmほどあり、この6人の中では最も身長が高く視聴者の多くは高校生位だと思っていた様だ。
「背が高いって言わないで!私だって、もっと普通の女の子になりかたかった」
流れているコメントに勇魚ちゃんが振り絞る様に声を上げる。どうやら、背の高さについて少しトラウマがあるようだ。
「まぁ、安心して、私は背の高さに興味は無い、私達は、ダンジョンを攻略にしか興味が無いぜ」
そう言いながら、シオちゃんは勇魚にいつの間にか抱き着いている。
相変わらず、シオちゃんことレイは距離感覚がバグっているし直ぐにハグする。
紫色のマスクを被った少女が、悩める高身長の少女に抱き着く。その姿はまるで、キ〇リア様が悩める女性部下を慰めているようにも見える。
〝これが、ジ〇ン式、ジオ〇ストの確保の仕方ですか?〝
〝ワイがこの子なら、絶対に落ちている〝
〝あ、お前らこの子の顔見てみ……〝
レイの躰からは、よくパンケーキの様な良い匂いがしていると言われている。
その正体は何か?
その正体は、レイが膨大な魔力を自分で封じても、染み出てくる圧縮された魔力。ダンジョンの外で、その匂いを嗅いだ人の多くは蕩けてしまう。
では、ダンジョンという魔力が封じられていない所で嗅いでしまったら。
「ひゃ、ひゃい、ありがとうございます、ふへえへ」
何時の間にか勇魚の顔は蕩け、涎が出ている。
『シオちゃん、魔力を抑えて下さい、一般人の勇魚ちゃんが蕩けていますわ』
「あ、ごめん、何時もと同じように接していたわ」
「わぁ、凄い顔……シオちゃんの魔力は一般人には毒だって事をちゃんと認識してね!」
ぽけーっと完全に呆けた顔に勇魚ちゃんはなってしまった。
〝ふぅ、これは良い物だ……〝
〝キシ〇ア様が作られた物だ……〝
〝黒髪に黒い瞳の美少女がこの顔はソソル……〝
背の高い、カワイイ子が虚ろな瞳で宙を見ている姿に多くの視聴者の右手や左手が股間のシフトレバーのギアを加速させる。
「これで、大丈夫かな?」
「わ、わたしは、一体……近っつ」
レイが魔力を抑えると勇魚ちゃんは凛々しい顔に戻った。
〝凛々しい顔に戻った〝
〝キリッって感じの純日本人美少女やな……〝
〝だけど、スクショしたから安心して欲しい〝
だが、日本中、いや、世界中に勇魚ちゃんの呆けた顔をスクショされている。配信外面には、「今さら、キリッっとした顔をしてももう遅いっ」というダンジョン追放小説みたいなコメントが多数だ。
「さて、ダンジョンといえば、モンスターを倒す事から始めよう」
「は、はい、倒します!」
「まずは、ダンジョンを攻略する時は、周りを見る事から始まる周りには何があるかな?」
勇魚ちゃんは、周囲を見回すと巨大なサボテンの様な物が生え、その巨大なサボテンには1m位の爪楊枝がトゲトゲがついている。
「こ、これは……」
「サトちゃん、これなーに?」
『これは、爪楊枝サボテンですわ、攻撃はしてきませんわでも、良い匂いの樹液を出すので……モンスターが寄ってきますわ』
言うか言わないの間に、先ほどまでペタンペタンと音を立てて動き回る、透明なトスライムの様な生き物が爪楊枝サボテンに飛びつく。
しかし、トゲトゲに刺さり、ビクンっと動いて塵になって消えた。
『何も考えないモンスター達はこうやって死んで、魔石が爪楊枝サボテンに回収されます。では、私達のするべきことは』
「こういうことだな!」
レイは、爪楊枝サボテンからトゲトゲを折り勇魚ちゃんい渡す。
狩りの時間である。
次回 初めてのキルモンスター




