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第31話 第三層攻略配信①


「『はーい、サトウとシオのダンジョン攻略の時間です』」


 サトウは某宇宙世紀の朱い彗星の人に似た仮面を被り、シオは紫マスクのオバサンに似た仮面と紫マスクを被っている。

 中の人は、ルミとレイであるが、認識阻害が効いている為、誰だが分からない。


 これが、配信スタイルとなっている。


『今日は、秋葉原でないダンジョンです』

「皆さんも何処だか分かるかな?」


〝秋葉ダンジョン人多すぎてワロタww〝

〝軍人と研究者に民間人と色んな人達が2層に飽和している〝


 先日の秋葉原ダンジョンでの配信後に、秋葉原ダンジョンは一度閉鎖された。

 各国が日本政府に働きかけ、精霊スピリッツ魔法の調査を要望したのだ。

 安全調査という名目で、5000人程の各国の軍を含む調査団が大挙して第二層に押し寄せたが数時間で全滅した。


 誰に?何で?と多くの国民が思っていたが、ガバガバなダンジョン管理の中で紛れ込んだ暴露系冒険者が情報を公開した。


 公開されたのは、7階建てマンションサイズの巨大なガラス骸骨と人間サイズのガラス骸骨に各国の調査団が殺されていく姿。


 なぜ、軍人が居るのにそうなったか?


 実は二層に派遣されたのは、軍人であるが冒険者では無かったのだ。彼等は懸命に重火器で戦ったが、キズ一つすら付けられず全滅したのだ。


〝サトちゃんのアドバイス助かったよ!〝

〝一層でレベル上げとDコインをゲットして、ハンマーで壊せるって教えてくれてありがとう〝


 当初は、軍人が歯が立たないモンスターをどうすれば人々は悩んでいた。

 だが、ダンジョンを攻略したい女子高校生達がサトちゃんにSNSで聞いたら答えてくれて、そのままJK達はレベルを上げてハンマーで殴って倒したのだ。


 これを見て日本国民は「レベルを上げて、Dコインをゲットして物理で殴れば良い」と理解した。


 第一線の軍人と優秀な研究者を失った各国は、今回の責任問題や業値カルマ問題等で内戦一歩手前まで行き日本に干渉することが出来なくなった。


 結果、秋葉原ダンジョンは民間に開放されたが、相変わらず人が多い状況なのだ。


『さっそく、この層のモンスターのDドッグが出てきましたね』

「最初は一匹で奥に行くほど群れになるんだよね?」

『その通りです!では、Dドッグを簡単に倒す方法を教えた通りにやってね!』

「分かったやってみる!」


 現在、2人はDドッグからは見えない岩の上で会話をしている。ちなみに、Dドッグは正面と下しか見えない視野狭窄なモンスターである。


 シオちゃんは保管庫スキルを使い中から肉団子と誰もが知っている覇味パーウェイと名前が付いた調味料を取り出し、肉団子に調味料を掛けるとDドッグの付近に投げた。

 Dドッグは転がっている肉団子の匂いを嗅ぐとパクっと食べたが、次の瞬間に泡を吹き倒れた。


「凄いサトちゃん!合いびき肉と玉ねぎと覇味パーウェイの調味料で倒せた!」

『やりましたね!今回はDコインで買ったナイフで止めを刺そうね!』

「そうだね、止めを刺すね」


 泡を吹いているDドッグにシオちゃんがナイフを刺し止めを刺す。Dドッグが消えるとDコインと犬耳のカチューシャと青い魔石が残る。


『ハイ、Dドッグはこんな感じで倒せます。肉団子のレシピはリンク先を張ったから見てね!』

「そしたら、今度はどうするの?」

『犬耳のカチューシャを着けてね!私も着けるから』

「恥ずかしい……でも、着けないとダメだよね?着けるよ……」


 シオちゃんは恥ずかしながら犬耳のカチューシャを着ける。サトちゃんとシオちゃんの第三層の攻略はこれから始まる。

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