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第24話 世界の常識、彼女の常識②


『シオちゃんも新人類ニュータイプだったね!』

「サトちゃんも新人類ニュータイプなんだね!」


 二人は同じ固有スキルが有って喜んでいる。これを知った視聴者は驚愕しつつアレを連想してしまった。


〝宇宙の世紀が始まるのか?〝

〝ワイは旧人類って書かれていて草ww〝

〝シドニー在住のワイ、震える〝


「サトちゃん、ところで新人類ニュータイプって何?」

『そうですね、勘が良くなったり身体能力や空間認識能力が向上します』

「サトちゃんはレベルが90だけどどんな感じなの?」

ときが見える感じかな?』

「ウーン良く分からない、何か分かる方法ある」

『ありますわ』


 そういうとサトちゃんは、何もない空間に左手を突っ込む。別な空間が歪み、そこから左手が出て来て、近くのスライムを掴む。

 捕まれたスライムは左手によって、サトちゃんに投げられる。スライムはサトちゃんが右手で空間を弄ると途中でスライムが二つに割れた。


『この世の中は、時間の渦が沢山あります、よくある神隠しってやつですね!普通の人なら時間の渦に巻き込まれたら魂ごと砕け散ってこの世から消えます。しかし、新人類ニュータイプの私たちはこの時間の渦を認知し理解することで、干渉することが出来るのです、更に応用すれば、こういう事もできます』


 サトちゃんが右手で何もない空間を掴むと周りにいたスライム達がコアと共に弾け飛ぶ。


『直接、モンスターのコアをハートキャッチすることも出来ます』

「うぁー凄い!私たちみたいなお友達増えるかな?」

『残念ながら、新人類ニュータイプを見ると少ないみたいですね』


 サトちゃんは、右手で何もない空間から”ふりっぷぼーど”と書かれた板を出す。

フリップボードでは無く可愛く"ふりっぷぼーど"と書かれており、其処には、新人類ニュータイプについて書かれている。


新人類ニュータイプの説明:

直観、身体能力や空間認識能力が向上、レベルを上げると時空を通じて干渉できるようになる。ただし、生まれる確率は3000万人~5000万人に一人である。


〝宇宙の世紀よりも物騒で草ww機体に乗る前にハートキャッチとかエグイ〝

ときが見えるが時空干渉で草ww〝

〝日本の人口が約1億だからこの二人で打ち止めという感じ〝

〝嬉しいのか悲しいのか良く分からない〝


『あと、業値カルマは普段の善行で増減します。値の所を押すと業値カルマ履歴が見れます』

「うぁ、細かい所まで書かれている。道路の空き缶拾って、ゴミ箱に捨てて+2点とかある。午後のお茶を午前に飲む0点ってこれ必要なログ?それにしても、サトちゃんは多いね!昨日まで300万で、業値取引カルマトレードでマイナス200万で今は+100万ってどういう事?」


〝午後のお茶を午前に飲む0点ってこれ必要なログ?は正しい突っ込みww〝

〝これで増減したら、リコールやろww〝

〝全国の午後ティニストが安堵してそうww〝


『えとね、業値取引カルマトレードというのは業値カルマが10万以上だと使える取引で、業値カルマを売ることで、【身代わりのお札】【幸運のお札】【無病息災のお札】【エリクサー】【万能薬】を購入することが出来るの!私は100万を超えた場合は自動的に購入するようにしているの!』

「なんだっけ、あれだね!外の世界の保険みたいな物だね!ところでこの大量の業値カルマのプラスってどうやって得たの?」

『この間、寝れない夜にギターの練習をしたくなったの!でも、夜に弾いたら近所や親に迷惑掛けるからダンジョンの51層の辺りで練習してたの!そうしたら50層の付近から大きな悲鳴や怒号が聞こえて近所迷惑ですよって言いに行ったら沢山の人達が倒れていたから、ポーションとかハイポーションとかエクストラポーションを飲ませたけど全員が意識が無かったからダンジョンの外に連れて行ったの!確か、ホワイトナイトさんとか自衛隊さんの特殊部隊さんとか多数のパーティさんが参加していたよ!』


 サトちゃんは知らないが、これは先日、日本政府と日本を代表するクランが1年の歳月を掛けて各部門と調整を行い50層突破目指し総力を挙げた作戦。

 結果、作戦は失敗し全員死にかけていた。だが、不思議な力で全員無傷でダンジョンに排出されたという事になっている国家が隠しているトップシークレットである。


『ほら、こういう感じだったんだよ』


 サトちゃんが、ドローンで撮影していた50層の多数のパーティの戦闘シーンを公開する。最初は、上手く行っていた戦闘は後半になると失速し全員がモンスターに倒されるという感じになっていた。


「あれ、この人ってよく雑誌に載っているホワイトナイトの偉い人だね、50層のモンスターはおっきなゴリラと小さい猿みたいのが沢山いるね!サトちゃんはどうやって倒したの?」

『全員のコアをギュッと潰して倒したよ、一日に二度倒すのは趣味じゃないんだけどね……余りにもギャーギャー煩かったからやっちゃった』


〝うぁ、全員名だたるパーティやんけ〝

〝政府さん1年の調整の結果を出すキリッって言ってたのにこのザマかよ〝

〝大規模レイド式典とかやったのに結果が出てないってそういうこと〝

〝政府が一年掛けた計画を、一日二回する人もいるらしいですね〝

〝コアをギュッとして、潰す。これが、新人類ニュータイプですか?〝

〝サトさん全部の戦いのログがありましたら公開してくれませんか?〝


『ウン、良いよ!最初のシーンから最後までネットに上げるね、サトウとシオのチャンネルに今アップロードしたよ!全部で7時間越えだから頑張って見てね。お陰で寝不足になっちゃったよ』


〝ありがてぇ、感謝です!〝

〝お前ら!動画確認して、裏取って各分野総出で焼くぞ!〝

〝おらワクワクしてきたぞ!祭りだ祭りだ!〝


『あと、詳しいステータス表とかその他の機能については、纏めた物を夏のコミケのスタープロの商業スペースで出すからね!売れるか分からないから、取り合えず100部で良いかな?』


〝ふぁー、コミケでそれ出します?〝

〝100部とか瞬殺やろ100倍印刷するべき〝

〝今期の夏のコミケが地獄になるのは確定した〝


『さて、次に簡単なレベリングについて説明するよ!』


 まだ、開始30分、世界はまだ新しい発見を報告を受けることに成る。

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