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第131話 2ndライブお疲れ様、雑談配信①


『「ハーイ、2ndライブお疲れ様、配信始まるよ」』


〝お、配信ハジマタ〝

〝2ndライブお疲れ様!〝

〝2人の恰好……どうしてその恰好!?〝


 今のシオちゃんとサトちゃんの恰好は、シオちゃんが青をベースにした半ズボンと半袖の体操着、サトちゃんは赤をベースにした半ズボンと半袖の体操着を着ている。


 いずれの体操着も、スタープロ専用で格好いいロゴが入っている。


『いやぁ、色々あって、ライブの衣装と私物以外の着替えを持ち出せなくて、スタープロのライブ前の練習着を着ているんだよね』

「後は、私たちの動画を見て、とある植物園からライブの後で良いので手伝って貰えませんかって依頼があって体操着で良いのでは思って来ています」


〝体操着から見える、細いおみ足と腕……ありですね〝

〝とりあえず、スクショ撮っておきますね〝

〝ふぅ、かまわんススメたまめ〝


 コメントにあるように、ライブ後の時間が無い中でシャワーを浴び、運動着を着た為、運動着の薄い所が水分により張り付き、火照った躰の一部が見え少しエロい感じになっている。


『今日はとある植物園さんで、ハーブの駆除依頼がされて来ています』

「館長さんの話だと、なんだっけ?ミントが侵略して来たんだっけ?」

『ええ、どうやら種がミントの展示場所(ブース)から飛んできて、この植物展示場所(ブース)に生えている植物の生育に悪影響を与えているみたいですね』

「どんな感じ、わァ……」


 依頼された場所を見て、シオちゃんが思わず声を上げる。それもその筈、辺り一面が緑色(グリーン)カーペット状態なのだ。


『館長さんやスタッフの方も頑張って、駆除されたのですが、すぐに復活するようで、私たちの配信を見て、是非とも駆除して欲しいと依頼がありました』

「この植物ブースは、東南アジアの花ブースで凄い暖かい。だから、ミントが増殖しちゃったみたいだね!あれ、何か大きな花があるよ」

『これが、ラフレシアですわ、今日は、満月の光が奇麗に当たっていますわ』


 特に他意はないが、丁度、ラフレシアの花が奇麗に咲き、満月の光が優しく夜の東南アジアブースを優しく照らしている。


 決して、ガールズバンドの【ルナツー】と【ラフレシア】の事を当て擦っている訳ではない。


〝ラフレシア……月の光〝

〝( ,,`・ω・´)ンンン?何だこれは……〝

〝偶然やぞ、月の光が花を照らしているだけやぞ……〝

〝ラフレシアがある東京の植物園はあそこやな……〝


 各SNSや掲示板は、ラフレシアから植物園の特定や本日あった事件の事を含めて様々な推測が展開される。


 しかし、本当に依頼されたのがミントの駆除で、たまたまラフレシアが生えていて、月の光が当たっただけである。


「で、サトちゃん、何をすれば良いの?」

『とりあえず妖刀、血塗れ伯爵夫人エリザベートバートリーを地面に刺して、ミントを自分の周り半径1mだけ燃やすイメージで魔力を少しだけ流して下さい』

「分かったやってみる」


 保管庫から妖刀、血塗れ伯爵夫人エリザベートバートリーを取り出し、地面に刺し、自分の周り半径1mだけを燃やすイメージで魔力を流す。


 パチパッチっと音がしシオちゃんの周りが火に包まれ、大地が黒く焦げる。やがて、灰色の煙が地面の下からモクモクと出ていたが、暫くして白い煙になる。


「サトちゃん、終わったみたいだよ?」

『ありがとうシオちゃん、館長さん、助手さんお願いします。サトちゃん一度、ここの展示場所(ブース)から出ましょうね』


 サトちゃんが展示場所(ブース)から出ると白いひげの艦長先生と助手の人がスコップを持って土を掘り起こして、調査を始める。


『館長さん達が調査をしている間に、何か質問あったら聞きます。何か質問ありますでしょうか?』


〝サトちゃん、今回のテロについてどう思います?〝

〝↑お前、周りから空気読まない(KY)タイプって言われない?〝

〝↑絶対、友達少なさそう……〝


『ウーン、何でテロリストさんは、重火器なんかで私たちのライブを襲う予定だったんでしょうかね?あの場に居た子達は、全員冒険者ですし、レベルも高いのであれ位の銃なら当たっても跳ね返りますけど……』

「そうだよね、冒険者って最初のスライム倒した時点でナイフで刺されても、刺さらなくなるんだよね」

『ですから、私たちのライブにテロで人を傷つけるなら、少なくとも50階層を単独で攻略できるレベルじゃないとテロと言えない気がしますね。アレはテロというよりも旧人類(オールドタイプ)の火遊びな気がします』


〝そもともテロじゃない言われるテロリストさんww〝

旧人類(オールドタイプ)の火遊びwww〝

〝テロリストの定義が50層を単独攻略して、ソルシュガのライブで観客を傷つけること……世界中のテロ屋が難易度に頭抱えて居そうww〝

〝明日からは、旧人類(オールドタイプ)の火遊び屋に降格で草ww〝


 サトちゃんこと、ルミちゃんは大親友のヒカリちゃんの亡くなった後は余り人の生き死について興味は無く、テロ行為によって人が死んでも興味はない。

 

 そして、シオちゃんことレイについては、ヒカリちゃんの面影を感じて育成しているに過ぎない。


 今回のテロについても、人が死んだことよりも何故、無意味な攻撃をするのか本当に分からないため、火遊びという表現になっている。


『あ、館長さん達の調査が終わったようですね!どうするのか聞いてみましょう!』


館長が展示場所(ブース)から出て、サトちゃんに調査結果とどうするかの指示をするようだ。


次回 2ndライブお疲れ様、雑談配信②

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