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第107話 まったり部屋で雑談配信


 本日の宿、【第十二層道の駅、カタコンベ風を添えて】。淡い白い色で、落ち着いた雰囲気は眠りを誘う墓地の様。


「サトちゃん眠い、ねむいよ……」

『寝る前に少しだけ雑談配信しましょうね』


 今日は洋風の宿に泊まっているため、浴衣でなくベビードール。

 シオちゃんは薄い赤、サトちゃんは淡い蒼色を着ている。色んな所が透けており、白やピンク色のフリルが可愛さを倍増させる。


 2人ともマスクを外しているため、首から上が見えない状態で配信している。

 もう、叡智エッチを極めた諸君はお気づきだと思う。セルフ、左手で目元を隠すが成立している。


〝シオちゃんがサトちゃんの太腿に顔を乗せているのエロい〝

〝幾ら払えば、サトちゃんに膝枕出来ますか?即金で10億なら出す!〝

〝↑JCに膝枕をお願いする富豪いて草ww〝


 首から上は隠れる仕様は、時に変化する。シオちゃんがサトちゃんに膝枕をして貰う時は、膝を映して顔を隠すために、シオちゃんの顔が黒い(マル)で隠される。


 そして、「考えるあし」である人類はある最適解に達する。


〝黒い(マル)に俺の顔をハメれば、サトちゃんに膝枕して貰う事になるのでは?〝

〝虚しいコラをヤめれwww〝

〝世界中の奴らが同じことしてて草ww〝


 世界中のこの配信を見ている賢者達が同じ解を出していた。全員が黒い(マル)に自分の顔を入れて、SNSで拡散したのだ。


「世界中が私の顔の所を切り抜いて、サトちゃんと膝枕している」

『ふふふ、今、世界で私の太腿に触れられるのは、シオちゃんだけなのね』

「みんなー、サトちゃんの太腿ってすべすべモチモチして良い匂いだよ!良いでしょー!」


 各方面の視聴者を煽ながら、サトちゃんの太腿に顔を埋める。

 元炎上系だけあって、どうすれば煽れるかを良く分かっている。サトちゃんは、優しくシオちゃんの髪を撫でている。


〝ちくしょう……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〝

〝ぐやじい゛い゛い゛いい゛い〝

〝各SNSの連中ww全員発狂してて草ww〝


 シオちゃんの煽り太腿レビューと顔の埋め行為、それを許し撫でるサトちゃんの慈母の様な優しさは、SNS民の精神を完膚なきまでに破壊するに至った。


 この時の状況を見ていた、アカウントの1つが「優しさが、人を殺すって本当だね」って呟きと共に「ワンオブ・ザ・太腿」「サトちゃんの鼠径部は聖杯で、シオちゃんは性杯戦争の勝者やな」っという迷言がインフルエンサーに発見、拡散されトレンドに入ることになる。


『寝る前に何か質問あったら雑談で答えるよ何かあるかな?』

「このタイミングで質問出来る人っているのかな?」


 SNS世界の住人たちは、まだ再起動していないため、反応が鈍い。以外にタフメンタルな住民と思いきや悪意の無い百合の攻撃には弱いのだ。


〝はい、質問です!強い大聖霊スピリッツエスが居るのに、どうして自分で戦うんですか?〝


「だって、大聖霊スピリッツエスって友達だよ?友達に戦わせるって酷くない?君だって、友達が自分に宿題とか色な事を押し付けたら嫌でしょ?」

大聖霊スピリッツエスや他の精霊スピリッツは友人と思って接するのが重要です。本当に困った時以外に助けて貰えるようにして、普段は自分で対処できるようにしましょうね』


〝なるほど!ありがとうございます。〝


 よく、なうろう小説や他小説(カ◯ヨム)精霊スピリッツを使役するシーンが多い。


 これには、違和感を抱かざるを得ない。


 違和感を感じない読者諸君は、勇者がため口で王様に挨拶しても違和感を覚えないナーロッパ民に転生しているのだ。

 もし、そういう人達に出会ったら、「おめでとう、君たちはナーロッパ民への転生に成功した(・・・・・・・)のだ」っと言ってあげよう。


 本来なら、精霊スピリッツというのは怖れうやまう物。

 

 人間が精霊スピリッツを従わせる発想は、欧米列強的(ゴミカス白人)の王権神授説をベースにした、神の代理人たる人が精霊スピリッツを支配するという高慢な発想である。


 よく、純粋な乙女に精霊スピリッツは応えるというがお約束だが何故か?

 それは乙女が精霊スピリッツを友として扱いお願いしているからである。


「でもさ、一番は、ダンジョン攻略していると躰が闘争を求めるんだよね」

『あー分かります。高みを目指すために、敢えて自分の力で戦いたいっていう感じ』

「そうそうそれ!」


〝躰が闘争を求めるwww〝

〝なぉ、ゲームの中でその言葉は出てきていないww〝

〝最後に質問、ARM〇RED C〇REって知っていますか?〝


「うーん、分からないな、そういうゲームはやらないから」

『私はBI〇HAZARDとかファイナ〇ファンタジーⅦとかChr〇no Triggerという感じのやり込み要素が多いRPG系列以外は分からないですわ』


〝あー、つまり、ガチのダンジョンの攻略組の感想ってことね〝

〝ダンジョンに攻略すると躰が闘争を求めるのかぁ……〝

〝俺たちもダンジョンに行って、闘争を求めてぇな……〝


 一部のARM〇RED C〇REファンがダンジョンに入り、ダンジョンで闘争を求める事になる、これは機会があったら紹介したいと思う。


「サトちゃん、眠くなってきた」

『そうですね、おやすみですわ、ではまた、配信で!』


 2人が両手を振りながら挨拶をすると、配信が切られ終わる。


次回 悩める超大国と蠢く物達。

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