第三話 幸せと不幸の始まり
ー 魔都 ルーデウス ー
今週の週末日も魔王ルーデルの凱旋パーリィの日となった。
魔王城にはあらゆる種族長と家族が招待され、
豪勢な料理が振舞われていた。
そして魔王ルーデルの食卓のラストの一皿には、
アップルパイ
が乗せられていた。
その大きなパイを見て、
ルーデルは密かにため息をつく。
そう、この「恐怖の大魔王」ルーデルは、
スイーツが苦手で食べられないのである。
もうそれは呪いと言っていいほどのもので、
あらゆる敵味方を呪ってきたルーデルにとって、
認めたくない、
皆にも知られたくない、
「絶対的な弱み」なのであった。
だからこのパイも食べないというわけには、
い か な い
のである。
そういうわけで、
今日は幸運なことに、みなが目をそらしたすきに
ルーデルはパイを一瞬で灰にさせていた。
ふう、とルーデルはため息をつく。
今日もこれで一安心なハズであった。
ルーデルは、ふと目を顔を上げると、ひとりの少女と目が合った。
ルーデルはぎょっとした。
ひょっとすると今の見られた?
あの少女はたしか、、魔王城のスイーツ係のお菓子の悪魔である。
名前は確か「アルフォルト」といった。
いつも自分が無視をしているのを思い出す。
他意はないし、
悪気もない、
単に、
ルーデルはスイーツが「苦手」なだけなのである。
今度処理するときは、「あの子」が見ていない隙を狙わなければ、
と細心の注意をすることを誓う魔王ルーデルであった。
「魔王様、今日のスイーツはいかがでしたか?」
と、アルフォルトが笑顔で駆け寄る。
「有無、美味であったな。
どこのリンゴを使っているのだ?」
「それは、ヒュームのサキヒーロ村から略奪してきたものでございます♪」
「そうか、それはよかった。今度は、別のところからも収穫よろしく。」
と調子を合わせるルーデル。
アルフォルトは笑顔で対応する。
そこに副官のラヴィニアがルーデルとの間に割り込み、
アルフォルトをブロックする。
ほっと、一安心するルーデル。
なんだよかった。みられてなかったのか。と。
ここで食い下がらないのが、アルフォルトである。
ひょいと、ラヴィニアのわきから顔を出しこう切り出す。
「魔王様、今日は私と遊んでくださらない?」
「今日は先約があって、忙しいのだ。」
「またおいしいスイーツを作っておくれアルフォルトよ。」
アルフォルトは、不服であった。
いつも魔王ルーデルは戦闘に参加しない私のことを下級悪魔と見くびり、
軽くあしらい、無視するのである。
最近ルーデル様は副官のラヴィニアばかりひいきにするのである。
これまで総計3296回、デートも断れられ続けてきた。
アルフォルトは断られた回数を「日記」に記録し全部覚えていた。
それでもアルフォルトはあきらめず、
すきを見ては、魔王をデートに誘ってきたのであった。
しかし、今回は「不審」な点を見つけたのだ。
今回の、アレ、である。
なんと魔王が、アップルパイを「焼却」していたのを目撃したのである!
自分が大事に丹念に丹念に作った自慢のスイーツである。
ゆ る せ な い !
前述のとおりアルフォルトの不満は、
既にかなり溜まっていたのだが、
彼女の怒りは頂点に達しようとしていた。
しかしである。
今日もアルフォルトはルーデル様をこっそりのぞき見をしていたが、
今日のプリンも、ルーデル様は周りを見渡してから、
こっそりと呪いで消滅させていたのを、
アルフォルトは確認したのである。
自分の姿が見えないように、
テーブルの下からミーティアである「すこおぷ」を利用して
ちゃーんと監視していたのである。
ひょっとすると魔王様、
甘いものが苦手?
はーん♪
アルフォルトは、今日は料理に、ちょっとした工夫をした。
それは、
スイーツにみえない、スイーツである!
てってれー!
においも、スイーツでないように工夫した
「ピッツァリア」ケーキなのである♪
見た目はピッツァ♪においもピッツァ♪
そして味は「ケーキ」の小さな皿を準備して、
ドキドキしながら「すこおぷ」で、テーブルの下から
のぞき見をしていた。
ドキドキ! ドキドキ!
魔王は「ピッツァ」を食べた。
その直後に
魔王は
なんと!
気絶してしまった!
あわてて、その瞬間駆け寄るアルフォルト。
ピッツァを確保し早期に消去!
証拠隠滅完了!
「魔王様!こんなところでお眠りは、たいへーん!」
といって、魔王ルーデルを短距離転移魔法で、
アルフォルトはかっさらっていったのである。
今日は、ラヴィニアはあいにくお休みで、
いないのは計算済みだ!
魔王城で働くアルフォルトのことを、
みな気にすることもなく、
そのままパーリィは進行していった。
あわてて、その瞬間駆け寄るアルフォルト。
ピッツァを確保し早期に消去!
証拠隠滅完了!
「魔王様!こんなところでお眠りは、たいへーん!」
といって、魔王ルーデルを短距離転移魔法で、
アルフォルトはかっさらっていったのである。
今日は、ラヴィニアはあいにくお休みで、
いないのは計算済みだ!
魔王城で働くアルフォルトのことを、
みな気にすることもなく、
そのままパーリィは進行していった。
アルフォルトはよく考えた後に、
「とある良い考え」をおもいついたとたん、
アルフォルトは、身震いし、
今後の輝かしい自分の「幸せな」人生に歓喜した!
念には念を!
と、よくよく考えて「日記」に計画を書いて整理した後に、
気絶した魔王をちょっとした場所に「監禁」すると、
短距離転移で、魔王城から姿をくらました。




