表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/18

第七話 魔王様!お薬のお時間ですよ♪

気が付くと居室で失神をしていることに気が付いたルーデル。

わきには、アルフォルトがついていてくれていた。


「今日は何日だ?」

とルーデルが聞く。


「ルーデル様、明日が「あの日」になりますぅ♪」

とアルフォルトが楽しそうに話す。


がばっと起きて、日にちを確認し、驚愕する魔王ルーデル。


これでは、出陣も、何も仕事になったものではない。

そもそも、連日スイーツを食べるなど勘弁してほしいのである。


急いで、部屋を飛び出していき、

ルーデルは「智の悪魔」であるヴェルナーの元に急いでいた。


ー ヴェルナーの研究室 ー


「ヴェルナー、例の解析はどうなっている?」

と部屋に入るなりすこしきつい口調で話すルーデル。


「ルーデル様、まだ時間があまりたっていないので、

解析の結果が全て出ていませんが、

とりあえず大まかなものはわかりました。」

と、ヴェルナーは続けた。


結局、ヴェルナーが現在解析した結果、

大魔法使いマドレーヌによる凶悪な極大魔法により、

ルーデルは「暗黒魔法の呪い」をかけられたことが判明した。


この呪いは、アルフォルトの言うとおり、


「愛するものが作ったスイーツを週に一回食べないと死ぬ」


という呪いのようだった。


この事実に、ルーデルは大変に落胆した。


毎週アルフォルトのスイーツを食べなければならなくなったことが、

ほぼ確定したのである。


_________________


解呪(かいじゅ)は無理なのか?」

とルーデルは聞く。


「ルーデル様、今や魔王軍で暗黒魔法の最高位にあるのは私でございますが、私にも解呪が困難であると思います。」

と、さも残念!というようなそぶりでヴェルナーは言う。


おそらくこれは「オリジナル」の高位「極大魔法」の呪いであり、

そうとう「特殊」な術式の為、解呪は困難ということであった。


「マドレーヌに交渉を持ち掛けるというのがどうでしょうか?」

と頓珍漢なことをヴェルナーは言い出すので、


ルーデルはヴェルナーに近付き、背後の壁をドンとたたいてしまう。


「ヴェルナーこの件は内密なことはわかっているな!」

と解析の継続を依頼しながら、顔を近づけ確認をするルーデル。


「はい、魔王軍の最高機密でございます♪」

と楽しそうに話すヴェルナーは、ルーデルには悪魔のように見えた。


______________


残念ながら無事に「あの日」を迎えるルーデル。

アルフォルトが入ってくる。


「ルーデル様、お薬の時間ですよ♪」

と言いながら、アルフォルトが今日は丸いカラフルなスイーツを準備してきた。このスイーツは色とりどりの小さな宝石のように美しく、手のひらにすっぽりと収まる大きさであった。


アルフォルトが話を始めた。

「これはマカロンというスイーツです♪滑らかで光沢のあるクリスピーなシェルと、その中に隠された柔らかくクリーミーなガナッシュやバタークリームが隠されています。外側のシェルは、噛むとサクッと軽く割れる繊細さで、瞬間に放たれる甘美な香りが口内を満たします。その後、舌の上でシェルが溶けると、中のフィリングと混ざり二つの異なるディティールが見事に融合しまーす♪」


ルーデルは黄色いものをとり、一口かじり、

そして、いつも通り失神していた。


一方魔王軍は、魔王ルーデルが出陣しないということで、

やや劣勢に転じようとしていた。

副官のラヴィニアは、今週の戦闘で重要な部下を失い、

いら立ち始めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ