第13章から第14章冒頭のキャラクター紹介(簡略版)
第十三章 登場人物一覧
主要人物
メービス・マティルデ・アデライド・フォン・オベルワルト=リューベンロート(ミツル・グロンダイル/柚羽 美鶴)
本作の主人公。リーディス王国の女王にして、黒髪の巫女としての宿命を背負う少女。未来から来た魂「ミツル」としての記憶と人格を併せ持つ。王配ヴォルフと真に結ばれ、新たな命をその身に宿すが、再来した《虚無のゆりかご》という絶望的災厄に直面し、自らの選択が引き起こしたかもしれない現実に深い罪悪感を抱く。心が砕け散りそうになる中、ヴォルフの支えと、お腹に宿る小さな命を道標に、再び立ち上がる。終盤では、リュシアンの祈りがもたらした奇跡に導かれ、世界を救うための新たな一歩を踏み出します。
ヴォルフ・レッテンビヒラー
女王の王配にして、「雷光」の剣士ヴィル・ブルフォードの魂を持つ騎士 。今章では、女王の側に立つ絶対的な支柱として、その存在感を示します。軍略においては冷静な総司令官として指揮を執りながらも 、二人きりの馬車の中では不器用な優しさを見せ、絶望に沈むメービスを力強い言葉と抱擁で支え続けました 。彼の揺るぎない信頼と愛情こそが、女王が最後の決断を下すための、何よりも強い力となりました。
王家と学院の関係者
リュシアン・ド・モンヴェール
亡きギルク王子の遺児であり 。今章、自らの誕生祝の席で、メービスを心から「母上(もう一人の母)」と呼び、彼女の心を深く打ちます 。彼が贈った「だいすき」という想いが込められたブローチは、物語の最後に絶望を覆す奇跡の引き金となりました 。
ロゼリーヌ・ド・モンヴェール
リュシアンの実母で、女王の良き相談相手として、その心に寄り添います。彼女が開発した、想いを込める魔術〈圧縮格納術式〉が施されたブローチが、物語の鍵となりました 。
レズンブール元伯爵
王立叡智学院で「伯爵先生」として教鞭を執る元貴族 。メービスとヴォルフに、かつて王家で使われた〈停戦徽章〉を託し、陰ながら彼らの道を支えました 。
ブレン・ホリス
王立叡智学院に通う、農村出身の快活な少年 。リュシアンの初めての友人として、貴賤のない新しい時代の象徴となります。
セリナ・ド・レオン
王立叡智学院に通う貴族令嬢 。リュシアンがほのかな関心を寄せる少女として登場します。
ラティナ
商家の娘で、王立叡智学院の生徒 。リュシアンの誕生祝では手作りのタルトを振る舞うなど、明るい気性で場を和ませます。
銀翼騎士団
レオン
銀翼騎士団の特別小隊を率いる赤髪の騎士 。直情的で熱い忠誠心を持ちながらも、クリスには頭が上がらない様子も見せます 。女王の命令で伝令役を務めた後、再び合流しました 。
クリス
レオンと共に特別小隊を率いる、冷静沈着な女性騎士 。鋭い直感を持ち、女王の危うさや心の揺らぎを誰よりも早く察知します 。
ステファン・ギヨーム
銀翼騎士団右翼長 。王立叡智学院で剣術指南役も務める正統派の騎士です。
バロック
銀翼騎士団左翼長。ヴォルフからの信頼も厚い、現場叩き上げの指揮官です 。
ルシル・メナール
女王の友人であり、妊娠中の彼女の身を誰よりも案じ、医師として、そして友として最後まで寄り添い続けました 。
トビアス
銀翼騎士団の若い騎士。初めて扱う炸裂槍に緊張する初々しい姿が描かれました 。
ギュンター
騎士軍使として作戦会議に参加しました 。
サニル共和国 登場人物一覧
国家元首と閣僚
ラーデナ・ヴァルミール大統領
サニル共和国の国家元首 。理知的で気高い女性指導者です 。当初はリーディスからの警告を国家間の猜疑心から静観していましたが 、ハロエズ盆地の壊滅後は、生き残った閣僚たちを率いて臨時政府を指揮します 。メービスと直接対面した際には、自らの判断の過ちを率直に認め、深く謝罪すると共に、彼女の助力に心からの感謝を述べ、両国の新たな同盟関係を築きました 。
財務長官 ピエッツァ
大統領と共に地下坑道で生き延びた閣僚の一人です 。復興会議では、臨時出納所の設置や代替通貨の発行による物資の買い上げなど、迅速な財政再建策を打ち出しました 。
内務長官 ロッセリナ
閣僚の一人で、復興会議に参加しました 。住民名簿の再編を最優先事項とし、家族捜索と配給管理の一本化を指示しました 。
軍務長官 カルデナス
閣僚の一人です 。復興会議において、担架路の敷設や瓦礫撤去など、軍の工兵部隊を動員した具体的な救助計画を策定しました 。
保健長官 ヴェッセル
小柄な医師でもある閣僚です 。復興会議では、ルシルを医療責任者として認定し、限られた薬品を希釈してでも感染症を抑える方針を示すなど、現実的な医療対策を講じました 。
軍関係者
アウレリオ・ヴォラント枢機卿
サニル共和国西部方面軍を束ねる指揮官であり、「国民的英雄」と称される人物です 。国境での交渉では、国家の法と軍人としての責務に縛られ、メービスの申し出を一度は退けました 。しかし、第一次爆縮の惨禍を目の当たりにし、家族を想う父親としての心と、メービスの自己犠牲の覚悟に心を動かされ、独断で全軍にハロエズへの進軍を命じました 。焦土と化した故郷で妻子と再会を果たした後 、サニルの民の前でメービスを「舟に共に乗る者」と呼び、その気高い意志を讃えました 。
アンダース大佐
アウレリオ枢機卿の副官を務める壮年の将校です 。枢機卿の決断に従い、リーディス軍との合同部隊を率いて、復興と救助活動の指揮を執りました 。
アウレリオ枢機卿の家族
エミリィ アウレリオの妻 。
リアナ アウレリオの幼い娘 。
第一次爆縮ののち、ハロエズの避難民の中から無事救出され、夫であり父であるアウレリオと涙の再会を果たしました 。彼が国家の規律を越える決断を下す、最大の動機となった存在です 。
異界の存在
シグマ-16(Σ-16)
《虚無のゆりかご》を引き起こした元凶である、次元間深層探索プローブ 。デルワーズの痕跡を追ってこの世界線に現れ、メービスを「デルワーズと酷似している」と判定し、観測の末に自壊しました 。
ヴォルフ・レッテンビヒラー
女王の王配にして、元「雷光」の剣士ヴィル・ブルフォードの魂を持つ騎士 。今章では、女王の側に立つ絶対的な支柱として、その存在感を示します。軍略においては冷静な総司令官として指揮を執りながらも 、二人きりの馬車の中では不器用な優しさを見せ、絶望に沈むメービスを力強い言葉と抱擁で支え続けました 。彼の揺るぎない信頼と愛情こそが、女王が最後の決断を下すための、何よりも強い力となりました。
王家と学院の関係者
リュシアン・ド・モンヴェール
亡きギルク王子の遺児であり 。今章、自らの誕生祝の席で、メービスを心から「母上」と呼び、彼女の心を深く打ちます 。彼が贈った「だいすき」という想いが込められたブローチは、物語の最後に絶望を覆す奇跡の引き金となりました 。
ロゼリーヌ・ド・モンヴェール
リュシアンの実母 。女王の良き相談相手として、その心に寄り添います。彼女が開発した、想いを込める魔術〈圧縮格納術式〉が施されたブローチが、物語の鍵となりました 。
レズンブール元伯爵
王立叡智学院で「伯爵先生」として教鞭を執る元貴族 。メービスとヴォルフに、かつて王家で使われた〈停戦徽章〉を託し、陰ながら彼らの道を支えました 。
ブレン・ホリス
王立叡智学院に通う、農村出身の快活な少年 。リュシアンの初めての友人として、貴賤のない新しい時代の象徴となります。
セリナ・ド・レオン
王立叡智学院に通う貴族令嬢 。リュシアンがほのかな関心を寄せる少女として登場します。
ラティナ
商家の娘で、王立叡智学院の生徒 。リュシアンの誕生祝では手作りのタルトを振る舞うなど、明るい気性で場を和ませます。
銀翼騎士団
レオン
銀翼騎士団の特別小隊を率いる赤髪の騎士 。直情的で熱い忠誠心を持ちながらも、クリスには頭が上がらない様子も見せます 。女王の命令で伝令役を務めた後、再び合流しました 。
クリス
レオンと共に特別小隊を率いる、冷静沈着な女性騎士 。鋭い直感を持ち、女王の危うさや心の揺らぎを誰よりも早く察知します 。
ステファン・ギヨーム
銀翼騎士団右翼長 。王立叡智学院で剣術指南役も務める正統派の騎士です。
バロック
銀翼騎士団左翼長。ヴォルフからの信頼も厚い、現場叩き上げの指揮官です 。
ルシル・メナール
女王の友人であり、妊娠中の彼女の身を誰よりも案じ、医師として、そして友として最後まで寄り添い続けました 。
トビアス
銀翼騎士団の若い騎士。初めて扱う炸裂槍に緊張する初々しい姿が描かれました 。
ギュンター
騎士軍使として作戦会議に参加しました 。
サニル共和国 登場人物一覧
国家元首と閣僚
ラーデナ・ヴァルミール大統領
サニル共和国の国家元首 。理知的で気高い女性指導者です 。当初はリーディスからの警告を国家間の猜疑心から静観していましたが 、ハロエズ盆地の壊滅後は、生き残った閣僚たちを率いて臨時政府を指揮します 。メービスと直接対面した際には、自らの判断の過ちを率直に認め、深く謝罪すると共に、彼女の助力に心からの感謝を述べ、両国の新たな同盟関係を築きました 。
財務長官 ピエッツァ
大統領と共に地下坑道で生き延びた閣僚の一人です 。復興会議では、臨時出納所の設置や代替通貨の発行による物資の買い上げなど、迅速な財政再建策を打ち出しました 。
内務長官 ロッセリナ
閣僚の一人で、復興会議に参加しました 。住民名簿の再編を最優先事項とし、家族捜索と配給管理の一本化を指示しました 。
軍務長官 カルデナス
閣僚の一人です 。復興会議において、担架路の敷設や瓦礫撤去など、軍の工兵部隊を動員した具体的な救助計画を策定しました 。
保健長官 ヴェッセル
小柄な医師でもある閣僚です 。復興会議では、ルシルを医療責任者として認定し、限られた薬品を希釈してでも感染症を抑える方針を示すなど、現実的な医療対策を講じました 。
軍関係者
アウレリオ・ヴォラント枢機卿
サニル共和国西部方面軍を束ねる指揮官であり、「国民的英雄」と称される人物です 。国境での交渉では、国家の法と軍人としての責務に縛られ、メービスの申し出を一度は退けました 。しかし、第一次爆縮の惨禍を目の当たりにし、家族を想う父親としての心と、メービスの自己犠牲の覚悟に心を動かされ、独断で全軍にハロエズへの進軍を命じました 。焦土と化した故郷で妻子と再会を果たした後 、サニルの民の前でメービスを「舟に共に乗る者」と呼び、その気高い意志を讃えました 。
アンダース大佐
アウレリオ枢機卿の副官を務める壮年の将校です 。枢機卿の決断に従い、リーディス軍との合同部隊を率いて、復興と救助活動の指揮を執りました 。
アウレリオ枢機卿の家族
エミリィ アウレリオの妻 。
リアナ アウレリオの幼い娘 。
第一次爆縮ののち、ハロエズの避難民の中から無事救出され、夫であり父であるアウレリオと涙の再会を果たしました 。彼が国家の規律を越える決断を下す、最大の動機となった存在です 。
異界の存在
シグマ-16(Σ-16)
《虚無のゆりかご》を引き起こした元凶である、次元間深層探索プローブ 。デルワーズの痕跡を追ってこの世界線に現れ、メービスを「デルワーズと酷似している」と判定し、観測の末に自壊しました 。
光球
物語の最終盤、絶体絶命の窮地に現れた謎の存在 。未来の、本来の世界線からミツルの魂を保護するために送り込まれた精霊子情報工学プローブであり、聖剣の封印されていた力を解放して危機を救いました 。
過去または言及のみの人物
デルワーズ
リーディス王家に連なる「黒髪の巫女」の始祖であり、古代文明が生み出した最強の兵器 。物語を通じて、敵性プローブが執拗に追う対象として、その名が繰り返し呼ばれます 。
茉凛
ミツルの前世における恩人であり魂の盟友 。彼女の「ちゃんと生きなきゃ」という言葉や、「はんぶんこ」の精神は、今なおメービスの生きる指針となっています 。
ラオロ・バルガス
古代バルファ文明を支配した中核意識集合体 。メービスは、今回の災厄の黒幕がこの存在ではないかと推測しました 。
ロスコー、ライルズ、エリシア、レナード・フェン、ニナ
デルワーズの過去に関わる人物として、禁書庫の記憶の中で言及されました 。




