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  作者: 昆布
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「どうしたの、そんなに糸を持って」

手一杯に持った白い糸を見て言っている。

「手伝って」

「……いいよ」

そいつは体を別途から起こし、ついてきた。

久しぶりに隣の部屋に来た。

黒いその部屋で壁から壁へ天井から床へいたるところに糸を張り巡らせた。

「楽しかった?」

「うん」

「そっか」

この部屋が暗いことを確認して部屋を出る。

「……体調大丈夫?」

「……まあ、なんとか」

「今日は俺がご飯を作ってあげよう」

「よろしく頼むよ」

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