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  作者: 昆布
3/7

にじ

久しぶりに、ここに雨が降った。家の外から雨上がりのにじを眺めていた。

「きれいだな」

あいつはそういった。

「そうだね」

窓を離れ、押し入れから画用紙と折り紙を持っている。

「なにするの」

「にじといっしょに全部つくる」

「そう、手伝おうか?」

「だいじょぶ」

まず目の前いっぱいに広がる木を作り上げた。

次ににじを作ったおっきな。

虹は透明ので固めた。

「いいんじゃない?」

「うん」

作った物を光のもとに置く、キラキラとした粉をまいて雨を作る。

「できた」

「いいね、じゃあ行こうか」

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