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にじ
久しぶりに、ここに雨が降った。家の外から雨上がりのにじを眺めていた。
「きれいだな」
あいつはそういった。
「そうだね」
窓を離れ、押し入れから画用紙と折り紙を持っている。
「なにするの」
「にじといっしょに全部つくる」
「そう、手伝おうか?」
「だいじょぶ」
まず目の前いっぱいに広がる木を作り上げた。
次ににじを作ったおっきな。
虹は透明ので固めた。
「いいんじゃない?」
「うん」
作った物を光のもとに置く、キラキラとした粉をまいて雨を作る。
「できた」
「いいね、じゃあ行こうか」