街に出掛けて破滅フラグが発生……?(11話)
☆嫌われ悪役令嬢に転生してしまった件☆
(悪役令嬢転生物)
(百合に注意)
☆11話☆
私は、気がつくと乙女ゲームの聖ブリッランテ学園~人々が繋ぐ物語~の破滅フラグ満載の嫌われ悪役令嬢のリコリス・ジラールに転生していました。
嫌われ悪役令嬢のリコリス・ジラールに転生して色んな事がありました。
乙女ゲームの主人公のアリス・スカーレットに怖がられたり、乙女ゲームの攻略キャラクターの第一王子のアキラ・ガルニエの婚約させられそうになったり、森で攻略キャラクターの第二王子のアルク・ガルニエの家来にさせられそうになったりアキラ様のお茶会のパーティーに参加してアキラ様のメイドに怖がられたりユイ様の友達の令嬢達に怖がれたり色んな事が起きて何だか破滅フラグが近づいて来ている感じがして怖くなりました。
それから変わった事は、アキラ様のメイドのセラさんが私に赤ワインをかけたお詫びに私の専属のメイドとして働く事になりました。
働き始めたばかりの時は、失敗が多かったですが私が少しだけアドバイスをしたら何でもできるようになりました。
改めてセラさんは、優秀なメイドだと思いました。
「アン、セラさんを見かけませんでしたか?」
私は、街に出掛けるのにセラさんに着いてきてもらおうって思いアンにセラさんの居場所を質問しました。
「セラですか……?
セラでしたらおつかいを頼んで出掛けています。
セラに何か用事でしょうか?」
アンは、セラさんの居場所を質問されてきょとんと首を傾げました。
そしてセラさんに何か用事なのか質問しました。
「いえ、たいした用事では、ありませんから気にしないでください」
私は、セラさんと一緒に街に出掛けるって知らせたらアンが着いていくって言うと思いました。
メイド長のアンを連れ出す訳にいかないって思いニッコリと笑い何でもない事を知らせました。
「そうですか……
ところでリコリス様、1人で街に出掛けようとは、思っていませんよね?」
アンは、私が1人で街に出掛けるかもって思い疑り深くジトーと私を見つめました。
「えっ!?
そ、そんな事があるわけないでは、ありませんか」
私は、アンに私がしようとしている事を言い当てられて慌てたようにおどおどとしました。
「本当に1人で街に出掛けないでくださいね。
リコリス様は、ジラール家の令嬢です。
ちゃんと自分の立場を理解してください」
アンは、腰に両手を当ててジトーと私を見つめました。
そして自分の立場を自覚してほしい事を知らせました。
「す、すいません、アン……」
私は、頭を下げてアンに謝りました。
「解れば良いのですよ。
私は、意地悪で言っているのでなくてリコリス様の事が心配で言っているのだけは、理解してくださいね」
アンは、私の言葉を聞いて安心をしたように微笑みました。
私は、アンと別れて1度は、自分の部屋に戻りもう一度隠れてアンの様子確認しました。
私は、アンが仕事をしているのを確認してから誰にも解らないように街に出掛けました。
「アンにああ言いましたがやっぱり息抜きは、大切ですよね。
まったくアンは、心配し過ぎなのですよ」
私は、両手を頭に当てて街の中を見渡しながら歩きました。
「あっ、木に柿がなっています。
せっかくですから柿を取って食べましょう」
私は、木になっている柿を取る為に石を投げました。
でも石は、柿から外れて女の子と男性が話をしている方に飛びました。
そして男性の頭に石が当たり男性は、気を失いました。
「あわわ、す、すいません」
私は、石が当たった男性に謝る為に男性と女の子に近づきました。
「石を投げたのは、お嬢ちゃんですか?
あ、あの、ありがとうございました。
この恩は、いつか必ず返します。
お嬢ちゃんの名前を教えてもらえませんか?」
女の子は、何故頭を下げて感謝を表しました。
そして私の名前を質問しました。
「え、えっと……私の名前は、リコリス・ジラールと言います……」
私は、男性に石をぶつけた為に後で慰謝料をとられると思いびくびくとしながら私の名前を知らせました。
「リコリス・ジラールってあのリコリス様ですか!?
リコリス様がこんなにもかれんで素敵な女の子だなんて知りませんでした……
噂は、当てにならない物なのですね。
私の名前は、イリヤ・マチューと言います。
助けてくれてありがとうございました」
イリヤさんから頭を下げて何故か感謝をされました。
「いえ、その……気にしないでください。
それでこの男性の方は、大丈夫でしょうか……」
私は、イリヤさんから何故お礼を言われたのか理由が解らなくて戸惑いました。
そして頭に石を当ててしまった男性の体調を心配しました。
「リコリス様が心配する必要がありません。
そのうち目を覚ますはずです。
ですから気にしないでください。
それに自業自得ですから……」
イリヤさんは、男性を蔑ますようにジトーと男性を見つめました。
私は、直ぐに男性とイリヤさんが恋人同士で喧嘩中のだと理解しました。
「そ、そうですか……
それでは、もう行きますね。
何かありましたら私の屋敷に着てください」
私は、あんまり男性とイリヤさんの仲を邪魔をしたら悪いって思いました。
だから男性の治療費の事や何か問題が合ったら早めに片付けた方が破滅フラグも回避すると思い何か合ったら私の屋敷に来るのをお願いしました。
「ありがとうございます、その時は、よろしくお願いします」
イリヤさんは、何か合ったら私の屋敷に来るのを約束しました。
私は、包帯を男性の頭に巻いて治療をしてもう一度イリヤさんの方に頭を下げて別れの挨拶をしてイリヤさんと男性と別れました。
「これで破滅フラグとか発生しないよね……
でもこれでリコリスの悪行が増える事になりますよね」
私は、男性に怪我をさせたからリコリスの悪行が増えたから破滅フラグが発生するかもって思い冷や汗をだらだらと流しました。
街を歩いていたらお店でトマトジュースが売っているのに気がつきました。
「わーー、トマトジュースが売っています!?
トマトジュースは、美味しいんですよね。
せっかくだから皆さんのぶんも買っていきましょう」
私の大好物のトマトジュースが売っているのに気がつき直ぐにトマトジュースを買いました。
鞄に沢山のトマトジュースを入れて街の中を歩きました。
しばらく街の中を歩くと私の専属メイドのセラさんと男性達が乙女ゲームの主人公のアリスちゃんと遊んでいるのに気がつきました。
セラさんと男性達も良い人だなって思いました
「楽しそうですね。
私も混ぜてもらえませんか?」
私は、セラさんと男性達とアリスちゃん達が遊んでいるのが楽しそうでしたから私も一緒に遊ぶのをお願いしました。
「ひっ!?
あ、赤髪の悪魔だと!?」
男性の1人は、私の姿を見てガタガタと体を振るわせました。
「そんなにも怯えないでください。
仲良くしましょう。
あっ、トマトジュースを飲みますか?」
私は、男性達と仲良くなりたくて鞄からトマトジュースを出そうとしました。
「ひ、ひーーー!?
ト、トマトジュースだと!?」
「いやーー、殺される!?」
「助けてくれーー!?」
男性達は、私のトマトジュースって言葉を聞いて慌てて涙を流しながら逃げて行きました。
「そんなにも慌てて逃げなくて良いのに……」
私は、男性達がトマトジュースに何かトラウマがあるのかなって思いました。
そして困ったように苦笑いを浮かべました。
「あ、あの……助けてくれてありがとうございました、リコリス様……」
アリスちゃんは、何故か頭を下げてお礼を表しました。
「え、えっと……なんのことでしょうか……?」
私は、何故感謝をされたのか理由が解らずに戸惑いながら質問をしました。
「やっぱりリコリス様は、素敵な方です……
そ、その……助けてくれたお礼がしたいです。
ですからまた会ってもらえませんでしょうか……?」
アリスちゃんは、恋する乙女のように顔を赤らめてうっとりと私を見つめました。
そして控え目に私を見つめてまた会いたい事をお願いしました。
「えっ、えっと……また会うのは、構いませんよ。
何処で待ち合わせをしたら良いのでしょうか?」
私は、乙女ゲームの主人公のアリスちゃんと仲良くすると破滅フラグがたたないって思いまた会う約束をしました。
「あ、あの……私が暮らしているみかんの家って言う孤児の施設に着てもらえませんでしょうか……?
そこでゆっくりとお礼をさせてください。
その……大丈夫でしょうか……?」
アリスちゃんは、私がお願いを聞いてくれるのか不安そうに私を見つめました。
「はい、大丈夫です。
それならばみかんの家に行かせてもらいますね。
いつみかんの家に行きましょうか?」
私は、これでアリスちゃんと仲良くなるとかもって思いみかんの家に行く事を賛同しました。
「ありがとうございます、リコリス様。
そ、その……来週の日曜日に着てください」
アリスちゃんは、頭を下げて私の気持ちに感謝を表しました。
そして来週の日曜日にみかんの家に着てほしい事をお願いしました。
「解りました。
それでは、来週の日曜日にみかんの家に行かせてもらいます」
私は、ニッコリと笑い来週の日曜日にみかんの家に行かさせてもらう事を約束しました。
「ありがとうございます、リコリス様」
アリスちゃんは、私がみかんの家に着てくれるのが嬉しくて頭を下げて感謝を表してニッコリと笑いました。
「それでは、また会いましょう、アリスちゃん」
私は、頭を下げて別れの挨拶をしました。
「は、はい、さようなら、リコリス様。
来週の日曜日にみかんの家でお待ちしています……」
アリスちゃんは、頭を下げて別れの挨拶をしました。
私は、アリスちゃんが去っていくのを見送りました。
「それでは、セラさん、屋敷に帰りましょう」
私は、セラさんに屋敷に戻るのを提案をしました。
「……」
セラさんは、黙って怖がったように体を振るわせていました。
「……セラさんは、頑張り過ぎです。
大丈夫です。
大丈夫ですよ……」
私は、セラさんを優しく抱き締めてセラさんの背中を撫でてセラさんを安心させようとしました。
「はっ……リ、リコリス様……
すいません、見苦しいところをお見せました」
セラさんは、恋する乙女のようにうっとりと私を見つめました。
そして頭を下げて私に迷惑をかけた事を謝りました。
「大丈夫ですよ。
ですから気にしないでください」
私は、ニッコリと笑い気にしないでほしい事を知らせました。
「すいません、ありがとうございます、リコリス様」
セラさんは、軽く頭を下げて私の気持ちに感謝を表しました。
「いえ、セラさんの気持ちが落ち着いたのでしたら良かったです。
あんまり帰りが遅いとアンが心配します。
だから早く帰りましょう」
私は、セラさんが少しでも落ち着けるようにセラさんの手を握り締めて優しく微笑みました。
「は、はい、帰りましょう、リコリス様」
セラさんは、緊張したように私の手を握り返しました。
今日は、男性に怖がれたり男性に間違えて石を当てて怪我をさせたり迷惑をかけましたから破滅フラグが発生するかもって思い怖くなりました。
でもこれから破滅フラグが発生しないように頑張ろうって思いました。
ーTo Be Continuedー