前代未聞、子猫不足!?
子猫不足に見舞われた2022年。我が家では伝手を駆使して子猫をお世話することに。
みうみさんが、しまちゃんも引き取りたいと連絡してくださったとき、兄嫁に一通のLINEがきていた。
と、兄から聞いたのはまだもふちゃんも入院中のときだった。
それは「子猫の斡旋をしているって聞いたんだけど。子猫いませんか」というものだったという。
聞けば、兄嫁の友人の友人が子猫が欲しくて探しているということだった。
やたら猫まみれなので、連絡が来たらしい(しかし兄嫁は猫が嫌いなんですけどね)。
すでに我が家にいる猫たちは、里親が決まって手元に猫はいない……しかし、ここではわたしは思い出しだ。友人Sが知人のところに貰い手を探している子猫がいるということを。
さっそく連絡を取ってみると、くだんの猫さんはまだ貰い手未定だった。くわしく聞くと、生後三か月の黒猫(女の子)ちゃんだった。
写真で見ると、めっちゃカワイイ。なぜ貰い手がいなかったのか不思議なくらいだった。
それで、先方に連絡すると、ぜひ欲しいという。では、すぐに黒猫ちゃんはそのお宅へ、とはならなかった。というか、連絡がめちゃめちゃ煩雑だった。
いま経緯をさらーっと書いたけれど、実はLINEでの連絡で
黒猫さんの家⇔友人S⇔わたし⇔兄⇔兄嫁⇔友人⇔職場の友人 といった風で、話がノロノロとしか進まない。
結局じれたあげく兄が、里親さんが迎えにくるまで実家の二階(兄夫婦のスペース)で面倒を見ることになった。
なにがどうしてそうなる!?
そして、黒猫ちゃんはやってきた。5月30日、事務所に。
篭から出た黒猫ちゃんは、ほんとうに真っ黒で、お目目が真ん丸で、鳴き声が変だった(笑)
ほわん、ほわんと鳴く黒ちゃんは、次の日曜日まで一時預かりとなった。
兄は猫に対して徹底的に下僕体質なので、それはそれは下にもおかぬ待遇だ。
家に来た初日、黒猫ちゃんがさびしがって鳴いて寝不足になっても、「かわいい、朝方布団の端っこに乗っかった」とか惚気放題だ。
しかし、自室が工具や何やらでとんがったものばかりと気づいたら、もう心配になって「夕方まで、おまえん家の仕事場におかせてくれ」と言い出した。
結果、リビング及び二階にはハチワレと三毛、和室にはもふちちゃん・しまちゃん、そして仕事場には黒猫ちゃんと、人間二人に対して猫五匹。
よくわからない状態に。わたしはご飯をあげてまわるだけでも、一大事になった。
それに、大人猫が拗ねないように撫でたり、離乳して食欲爆発・元気溌剌の子猫ちゃんずのお相手、さらにちょっと引っ込み思案の黒猫ちゃんは隅っこの暗がりに入ると、ほんとに見えなくなる……といった状態で、このころはほんとに一人で天手古舞だった。
それでも夜は兄がお世話をして、さびしくないように過ごしたという。
と、いってもそれはわずか六日間のことだった。
日曜日に里親さんが実家の事務所にお迎えに来て、黒猫ちゃんは貰われていった。
兄はしばらく(というか今も)、黒猫ちゃんロスで、新しいお家から来た写真を大切にして時々見返しているらしい。
写真はわたしにも回ってきたけど、首にリボンを結んで座る姿は、まるでぬいぐるみのようだった。小型のワンちゃんとも仲良くしているとのこだった。
めでたし、めでたし。
※ 一度だけ、階段上にいる黒猫ちゃんと階下にいるキジトラがニアミスして、キジトラが盛大にしっぽを膨らませたとのこと。ちょと見たかった。
黒猫ちゃんは、う〇ちをするときに切なげに鳴いたそうです。