第六章 サプライチェーン
まず、生産市場国であろうと消費市場国であろうと、絶対に関わってはいけない国があります。それは『中国』です。
頭のいい方達は中国市場の素晴らしさについて力説致しますが、どんなにリメットがあろうと一切合切を棄てるべきです。
その全てが策であり、野心であり、罠なのですから。
中国と中共が創り出し、今後も必至になって創り出そうとしている価値一つ一つに至っても「認めた瞬間に」中国という国は力を得るのです。
言ってしまえば「お化け」みたいなもので、見えていなければ怖くもなんともないのですが、見えた途端に怖くもあり、襲っても来ます。
徹頭徹尾な無視。何もかも無視するに限ります。
鉄鋼生産の排煙による被害で、日本も毎年天災被害を受けていますが、鉄鋼品そのものを世界で無視できれば諦めるでしょう。…それがどれほど非現実的な事か「理想主義論」者な私でさえ解ります。
それほどまでに危険な国となっています。
現在、日本側としても中国へ優秀な人材が流出したり、日本国内の不動産が買われたり、中国産の食品を買っていたりと、まだまだ中国経済に依存している経済面が大きく見られます。
加えてコロナ鎮静の暁には、中国人を再び日本国内へ招き入れようとしているのは元老だけではないのです。
日本各国、ご町内地元の「元老」が幅を利かせ、中国人の爆買いを忘れられず、招き入れようと考えているようですね。
つまり二階派や元老派の力の源泉とは、そこにあります。この老人達であり、爆買いによる利益…お金が二階派の力と言えましょう。
尖閣の情勢を見てもなお、コロナ禍で苦しい財布を潤す為、中国人頼みなのです。
…確かに恥より家計というお話も、解らないではないです。
しかし中国側にも「盛者必衰」の理通り、何時までもバブル景気が続く道理はないのです。
中国の山はとうに登り切っており、今は谷を転落している最中です。
中国恒大という中国最大手ゼネコンの開発プロジェクトが次々と資金繰りに困窮して凍結され、倒産の危機に喘いでいるのが、まさに象徴的ではないですか。
意図的な国家による買収劇と内需政策という声も聞こえますが、であれば、中国は爆買いをする程の力は、もはやないはずです。
日本国の老人達は、コロナ禍が鎮まったとして、観光でやって来る中国人が全体の何割、来日し、何を、どれだけ購入するとお考えなのですか?
私は相当しょっぱいと思っていますよ?
更に言わせていただければ、そもそも「もうコロナは、うんざりです。お金なら他所様のお国から交易致しますので、中韓の方々には、どうか日本の土を踏まないでいただきたい」というのが本音ですね。
外交も険悪ですし、無理してまで来て欲しくはないです。何より、中国では実際のところ新型コロナが流行していても不思議ではないのですから。
14億人もいるのですよ? その全ての検疫を把握するなんて、絶対、無理に決まってるじゃないですか。
国民の皆様はどうですか? 新型コロナのリスクを承知の上で、それでも爆買いに期待したいですか? 日中の政府は、口を揃えて「ワクチンは国民に浸透しつつあるから問題ない」と言い切るのでしょうが…絶対というものはないのです。また必ず人間ある限り、新型が湧いて来るでしょう。
なので、結論として『中韓経済は封鎖すべき』というのが、私の提案です。
次に「サプライェーン再構築」について話してみたいと思います。
以前の日本は、大きく中国の生産市場に依存したサプライチェーンを展開していましたよね。しかしコロナ禍によって、それが、どんなに「危険な」ものか露わになってしまいました。
中国は自国救済を最優先にして関門を閉じ、引き篭もった事で何とか自国だけは助かったようですが。解る話ですが、サプライチェーンとしての『責任』まで放棄したのです。
おかげで世界経済は混乱でした。
この教訓を前提に、再び世界で生産分担の再振り分けをしている訳ですけど…中国を信用する会社は、まあ少ないですよね。
というか、いる事自体、驚きを禁じ得ないですよ。よっぽど好条件を出されたんのでしょうか。
現状、世界のサプライチェーン構想については大筋が既に決まっているので、もはや言うべきことは何もありません。
それでも敢えて言うとしたら、日本国が得意芸とするのは何か? という点くらいかな? と思っています。
コロナ禍の性で、既に自慢の自動車産業にすら陰りが見える日本国ですが、研究分野の、しかも工芸品で規格外のオーダーメイドを作らせたら得意な『町工場』があったりするんです。
日本全国の町工場、全てが、その水準とは決して言いません。
『匠』がいらっしゃる町工場くらいになると、図面持ち込んで、これ作って下さいという「オーダーメイド」を、話次第では作ってくれたりします。
当然、規格外。試作品用だから一つか二つ。それを寸分の狂いもなく正確に作ってみせるのです。
持ち込みでオーダーメイドと来ると、発注料金はバカ高くなりますが、そのパーツが国家事業や国際事業のもので使われるのならば、まあ採算はとれるんじゃあないでしょうか。
今の日本国は量産品の生産では国際社会で一歩…ひょっとしたら二歩も劣るかも知れないですが、研究開発の分野では、人材育成と阻止対策次第では、まだまだトップクラスへ返り咲ける土壌を持っていると考えます。
そして前回の五輪が、そのサプライチェーンの『遂行責任能力と信頼』を示して見せたのです。
例え国内がコロナ禍であり、国民の猛反対に遭おうと、国として請け負ったからには責任を以て成し遂げて見せる、と。
今はまだ、多くの優秀な人材の流出を許してしまった失態のある日本国ですが、このメッセージだけは、各国の首脳に対して届いたと私は考えています。
それだけに、菅元総理は「一言、国民に対して足りなかったんじゃないかな」と思う次第なのです。