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釣りロマン求めました!  作者: うにまぐろ
春のトラウト編
5/10

自己紹介①

入学式を終えて、帰りのホームルーム。クラスの半分消えているのは、先ほどの校長先生が言ってた郷土資料室に連行されてるからだ。


「さてと、クラスの顔を早く覚えてもらいたいため自己紹介の時間を取るぞ。出席番号順で……そうだな……女子から始める。ふざけたやついたらどうなるかわかるな?」と先生は男子を睨む。

「ぶざける?馬鹿かよ先生、俺達はマジで生きてきた人間だぜ」

「お前らに馬鹿と言われるのは侵害だな。まあいい始める。女子一番!」


メガネをかけた女子はガタリとあわてて席を立つ。

同時に図体のでかい女子も席を立つ


「え……」メガネ女子はキョトンとする。

「ちょっと~私が一番!はぁーマジ萎えポヨ!」と怒る図体のでかい女子。

「あ……すすすすすみません!私の勘違いで!」

「はぁードジっ子アピールやめてくんないマジで!まぁいいか心優しいこの私が許してあげる!そしてこの心優しい私の名前が相沢沙也加。好きなものはイケメン!よろぴく~」

「氏ねブスごときが」

「メガネちゃん可愛いから嫉妬してんだろ」

「あいつ今度からあだ名ゴンザレス」


ゴンザレスに対する男子の罵倒が絶えない中、さっきのメガネ女子の自己紹介。


「あ、あのさっきはすみませんでした。わ私は宇治川加奈と申します。よろしくお願いいたします」

「可愛い」

「けっこうムッチリ」

「キャワタン」


先ほどとは真逆の反応。

そして、何人か終わった後……


「私の番か……」

「ちえみ頑張れ」と小さい声でエールを送る。

「え~と、鎌田ちえみです。中学生の時にはバレーボール部に所属してました。現在、北高校ではバレーボール部がありませんが人数集めて部にしようと思います。よろしくお願いします!」


まともな発表に皆が拍手をしてる。

しかし一部の男子は……


「顔面は良いけど……」

「胸小さすぎね?」


それを聞いたちえみは殺気を身に纏ってる。


「きき気にしちゃ駄目だよ」とフォローする。

「フフフフ……別に気にしてないわ。それより次は葉月の番よね」

「そうだった」


怒りに震えるちえみには悪いけど、自己紹介済ませるか。

友達はいなかったけど、正直自分はコミュ障だとはあまり思わない、。


「武内葉月です。家の事情で東京から来ました。え~以上終わります」

「可愛い」

「今度告白しよう」

「俺、この子で童貞捨てよ」


てめえ等の意見なんていらない!

それより釣りの彼は自分のこと見てるかな?……見てなかった。


「ドンマイ葉月」

「うん……」


そしてクラス全女子13人の自己紹介が終わり……

男子のが始まる。

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