入学式③
入学式の入場はクラス順出席番号順。
「緊張するね」
「これで緊張って何歳よ」と笑って返してくれるちえみ。
《これより第34回北高校入学式を始めます。新入生入場!1組!》とアナウンスが流れる。
体育館に足を運ぶ。
すると……多数生徒の携帯が鳴り出す!
《ジャーンジャジャジヤーン!》
《タータータンタタータン♪》
《立ち上がれ気高く舞え~♪》その他……色々
格闘技の試合か何か勘違いしているのだろうか。どうやら一部生徒にはテーマソングみたいなのがあるらしい。
客席の親らしき人が泣いている。高校まで成長した子を見送る感動から……ではなく単純に呆れて涙が止まらないのだろう。
入場が終わり……
《来賓の皆さまもご起立下さい。国歌斉唱》
「特攻の俺様歌えるぜ」
「いやいや日本人として歌えなきゃおかしいだろ」
ここで初めてまともなツッコミが。
そして国歌斉唱を終える。
「いやー、ロックだったわ」
《着席!》
《学校長式辞。校長先生お願いします》
「入場曲を入れた生徒大きな声出して手をあげろ」と校長先生は眼光を光らせる!
「はーい!」
「イッエーーイ!」
「ブイブイ♪」
「その生徒は後で郷土資料室に来なさい、以上話を終わります」校長先生はステージを去って行く。
「ヘヘヘ、俺様どうやら校長先公に好かれたらしい」
「進級余裕っしょ!」
《続きまして、ご来賓の方々による祝辞の言葉、お願いします。》
「皆さん進級できると良いですね」
「犯罪にだけは手を染めないでください」
「まだ子供を産むのには早い歳です。産むのは出来ますが親にはなれません」
《ご来賓の方々ありがとうございます。これで入学式を終了いたします。新入生退場!》
刺激のある学校生活が送れる、だって村井先生の目笑ってないんだもん。
「沙希ちゃん先生腕組みしながら見てるでよ」
「かぁー!おっぱい乗ってるし!」