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釣りロマン求めました!  作者: うにまぐろ
春のトラウト編
3/10

入学式②

入学仕立ての自分たち。きっと新鮮な雰囲気なんだろうなぁ。

そんな思いでクラスのドアを開ける。


「おおおおお、オ〇ニーしてあえぇ!!」

「タバコ!タバコ!ニコチン足りねええぞ!」

「は!馬鹿め、てめーの学力でニコチンっていう学名使ってんじゃねー」

「わかってねーなー、いいか?高校生ってのは大人なんだぜ?哲学の一つや二つくらい余裕」

「そういえば、エロ本見てたら出てくる精〇とかザー〇ンいろいろ呼び方あるけどどっちが学名なんだ?」

「その疑問に気づくなんて天才かオメェー」


圧倒的邪悪しか感じられない。


「席着こうか葉月」

「うん……そういえば不良多いんだもんね、ここ」


チャイムが鳴り出す。しかしこのクラスいや、学校には意味がない。

自分とちえみの席は教室の真ん中辺りだ。自分が後ろ、ちえみが前。そして、隣は誰だろうと左側を見てみる。釣りの彼だった。


「やったじゃん葉月」

「ななななんのこと?かな?」


意識するからやめてちえみ!どーせ彼は自分のことなんて覚えてないんだから!


「こらーお前ら着席しろー」


クラスがざわつく。

スーツ姿、背が高く綺麗な黒髪をポニーテールでしばってる若い女性が教室に入ってきた。


「もももももしかして担任?」とクラスの男子がスーツの女性に問う。

「ああそうだ」と腕を組ながら答える。

「ベッピン‼らっしゃあああああ!」

「ヤッベ、授業興奮して起きてられるわ」

「でも成績下がりそう、あのおっぱいに集中して!」

「逆に違う部分が起きるわ!」

「いいから座れ、もう高校生だろ?」と先生が言うと……

「「「はーーーい座りまーす」」」


男って本当に単純。

皆が席につき、このクラス初めてのホームルームが行われる。


「このクラスの担任を受持つことになった村井沙希。担当する教科は国語だ」

「なんだよー保健体育じゃねーのかよ」

「メールちょうだい」

「歳は?」と生徒の質問に……

「22だ。ついこの間まで学生をしてた」

「「「いける!」」」

「詳しい自己紹介は入学式が終わってからだ。それで私も貴様らのことを知ろうと思う」

「「「是非知ってください!」」」

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