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追いかけて 追いかけられて  作者: 渡ノ森 水緩
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第2話

第1話で3000文字がんばってみましたが、2話目以降も継続するのはへたばりそうなので、区切りのいいところで投稿していくことにします。


連載形式初めてで、2話目の投稿の仕方がよくわからなくてあせりました。

翌日。あまりよく眠れなかったせいか、頭が重いし目がショボショボする。正直、会社を休みたいぐらいだったが、今日は大事な会議があるので休めないのだ。


眠気を振り切り、いつもより少し遅い時間にモゾモゾとベッドから這い出て洗面所へ。微妙にぬるい水で顔を洗う。さっぱりしたようなしていないような。夏真っ盛りの水道水に冷たさは望めないし、熱めのお湯で洗ったほうが目が覚めたかなと思いながらタオルで顔を拭いた。


ふかふかのタオルを顔に当てていると、なんとなくホッとする。柔らかいものをぎゅーっと抱きしめると安心するのと同じ感じだ。このあとは冷たい牛乳でもキュッと飲めば、少しはシャッキリできるに違いない。



冷たい牛乳とトーストの朝食を済ませ、身支度を整えて出勤する。駅までは徒歩だ。夜遅くには一人きりになる道も、朝であれば複数の人がわたしと同じように駅を目指して歩いている。大体どの人もいつも見かける顔で、おしゃべりするほどではないが、目が合えばお互いに会釈ぐらいはしあうし、人によっては挨拶もする。


今日はいつもより少しだけ遅いせいか、いつもの人たちは見当たらなかった。たった数分の差でこんなに人がいないなんて、驚きだ。でも考えてみれば、数分違ったら乗る電車も変わってしまうわけで。逆に「たった数分」だからこそ、時間の谷間のように人がいないのかもしれない。


そんなことを考えながら歩いていると、視線の先に違和感があった。普段の風景となにか違う。なんだろう?と違和感のもとを探してみると、──道沿いにある公園の中に、黒い人影が見えた。



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