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 夕日が射す屋上。夏が過ぎ、この時間の風は少々肌に痛みを覚える。冬を知らせる時間、時期は紅葉が美しく、空が澄み切った秋。

そこには男子と女子の姿があった。お互いが向き合っていて、その間から傾いている夕日が射していた。

「あの……っ!」

 女子は思い切ったように声を上げる。その顔は赤く染まっていた。それは夕日のせいなのか、それともこれから言おうとしていることと関係があるのか。

 女子生徒の声で男子生徒の体がビクンと跳ねる。男子生徒のほうもまた頬が赤くなっていた。それにしてもお互いに緊張した表情だった。

 女子生徒のほうは、顔立ちはよく、振り返らない男子はいないほどきれいだった。透き通った肌にきれいな黒の瞳。前髪は自然にしてあり、後ろはもみ上げと同じく肩甲骨当たりまである。ふくらみは無いわけではないが、大きくない。しかし、それが彼女のスタイルには合っていた。冬服越しからでも分かるスタイルのよさ。

一方の男子生徒の見た目は女子、と言っても通りそうなほどの美麗だった。髪は一般の男性よりは長めで、目の色は翡翠色をしている。髪は白く、艶がある。体つきは細く見えるが、結構しっかりとした体つきをしている。と言うのも、小さいころからある道場で稽古をしており、今でもたまに顔を出している。

「私……あなたのことが――」

 女子生徒は自分の思いを男子生徒へとぶつけた。


――好きです。


 しかし、男子生徒は、


――少し、時間をくれないか……


 と答えて屋上を去っていった。


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