休題/お金への愛…だから相手が出来ないんだと言われる話
今回は、十話目だそうで、少し私の好きな人について語りたいと思います。
非常に人気の高い人で、特に慶応の方には崇拝されているようです。
老若男女問わず誰もが大好きで、私も月に会えるのは一日くらいです。
来たと思ったら、すぐ誰かのところに行ってしまいます。
見境ないようですが、それが彼の性なのです。つれない人です。こんなに愛しているのに。
え?誰かって?イニシャルはY.F。
鳳凰を背に纏い、落ち着いた風貌ながらも存在感のある、その名も福沢諭吉様。
わかってましたよって?
バレバレでしたか。そりゃどうも。
40年程前なら、聖徳太子様と答えていたんですけどね。
次点の樋口さんなんですが、どうも私は嫌われているのか、福沢さんよりエンカウント率が低い気がします。気のせいかな。あ、シャイなのか。あの人24歳とかですもんね。
福沢さんと代わって来てくれるかと思いきや、いつもレジの人が
「申し訳ございません。只今お釣りが全て千円札になってしまうのですが、よろしいでしょうか。」
あれでよろしくないですと言える猛者を見たこと無いのですが、言ったらどうなるのでしょう。
三番目の英世さんは、マブダチ感覚ですね。でも、給料日前になるといきなり姿を消す薄情者です。
紫式部さん(二千円札)や、岩倉具視さん(五百円札)も好きですが、近頃は引きこもりになってしまわれた様で、あまり出歩いていません。寂しいなあ。
勿論、過去の人とは言え、伊藤博文さんや板垣退助さんも好きですよ。私のところに来てはくれないでしょうが。
たまに古銭屋でガラスケース越しにお会いします。
古銭屋はたまに見に行きます。昭和62年の50円玉など、高く売れるものをチェックしたり、記念硬貨を見たりします。
皆さんは、お札の裏表はご存知ですか?
お葬式や結婚式などに向きを揃えて御札を入れますが。
因みにお葬式は新札NG、結婚式は新札が喜ばれます。お葬式で新札だと、亡くなるのを準備して待っていたみたいだからだとか。
もらった側で言わせていただくと、そこまで見ている余裕は無いです。
頂けるだけ有難いので、誰に幾ら頂いたかは後のお返しなどの為に記帳しておきますが、「あの人は新札だった」とか、「あの人は向きが逆に入っていた」何て執念深く記帳するなどの事はほぼ無いと思います。そこまでしてたら逆に怖い。
いや、御札の向きでしたね。
あれは二千円札(紫式部さん)を除いて、現行のお札は人物が書いてある方が表らしいですよ。硬貨は絵が書いてある方が表だそうです。百円玉は桜の絵がある方ですね。
製造場所も異なりまして、紙幣は日本銀行、貨幣は造幣局で作られます。
大阪はまだ行けてないのですが、池袋の造幣局は見学に行きました。
造幣局煎餅、結構好きです。また行って買ってこようかな。
よく父と硬貨を回して裏表を当てるゲームをやりまして、気合いと根性で全部正解した事がありましたね。当てるともらえるので、正解率が上がったら、最初は百円玉だったのに、最後は一円玉でした。
おかげで動体視力だけはスポーツ選手並に上がりました。動体視力だけは。
何にも活かせておりません。
ところで、お札の人物を覚える時に、小さい頃になかなか覚えられなかった若年性健忘な私は、あだ名で呼ぶ事に致しました。
福沢諭吉なら「ゆっきー。」
聖徳太子なら「たいしょー。」
夏目漱石なら「なっつん。」
新渡戸稲造なら「いなり。」
岩倉具視なら「ともちゃん。」
こんな感じです。
とても親近感を持って憶えられましたが、彼らに激怒されたのか、未だにどなたも私の所にはあまり来ていただけません。ごめんなさい。
永遠の片思いかなあ。
毎回変な話ばかりで、申し訳ないにも程があります。
次回は、給料に関係する話を数回するか、生活費に関係する話を何回かするか、カップルにまつわる金の話を続けてするか、考えています。どれも一回だと長そうなので、短めで数回に分けたいかなと。
もし、これがいいなどありましたら、御意見頂けると大変有難いです。