Beginning!
どうも(^ω^)
殻氏見素と言います。
素人で文章も拙いと思いますがよろしくお願いします。
真っ暗な部屋で光る画面に映し出されるオレンジに光る金属のチューブ。
それが、大きく無骨な鉄の塊への接続部へと接続される。
「エーテルチューブ接続。エーテル循環を開始。」
それと同時に視界が開け360度全方向対応のモニターが外を映す。
そして無数の人が目の前のキーボードへと向かう。
「エンジン防御階層。第1から第10層迄の冷却用液体エーテルを排出。硬化エーテルを注入。」
カタカタとキーボードを叩く音と轟々と響くエーテルの循環音。
次第にそれは収まり一瞬の爆音と共に消え去る。
「エンジンにエーテル注入まで3..2..1..エンジン起動。機関室は夏になるのでご注意を。」
ウィィンと回転音が響く。
「エンジン駆動中。後残り5秒でエーテル循環率限界値を突破。」
カウントダウンが始まる。
4ーー
3ーー
2ーー
1ーー
0ーー
「エーテル循環安定。中央管制室より通達エーテル推進力変換機稼働。」
『左翼エーテル推進力変換機タービン回せぇぇぇ!!』
『右翼エーテル推進力変換機タービン回せぇぇぇ!!』
「システムオールグリーン!大気中の浮遊エーテルに干渉確認。エーテル擬似海を展開出港可能です!」
声が響く。
「こちら船長エリア・スチュワート。これより、エーテル魔導戦闘航空機エクシリル処女航海に出る。総員席につけ!」
エクシリル内全ての人が通路、又は部屋に備え付けの椅子に座りシートベルトを付ける。
皆緊張した顔つきで席につき誰も喋らない。
そして船長が船長用モニターを一瞥した。
「出港準備完了!出港する!」
両翼から噴き出される白く輝く粒子。
それは次第に勢いを増し機体を押し始める。
航空機はゆっくりと速度を上げ浮遊エーテルを波打たせながら滑るように進み空へと上がってゆく。
エーテル擬似海を掻き分けエーテルの飛沫を受ける機体は空を駆ける。
そしてそのままエクシリルは彼方へと消えた。