エクソシストへ
拓弥とソイルは大きなドアの前にたっていた。
「さぁ。どうぞ。」
キキキッとドアを開けると中には大きな十字架がある。
「遅い。」
「すみません。連れてきました。」
奥からは、大人の女性の声がした。拓弥はソイルの後についていき、女の人の前に立った。
「ふふ。もう分かったかしら。」
拓弥はようやく自分が本当にエクソシストだと言うことに気がついた。
「とりあえず、座って。」
拓弥は、後ろにあるソファに腰掛けた。
拓弥の他に6人の見知らぬ男女が、ソファに座っていた。その6人も服装がバラバラだったことから、拓弥は、自分と同じように突然連れてこられたんだと感じた。
「なんなんだよ!!」
一人の少年が怒りだした。
「そうね。全員揃ったことだし、説明しようかしら。」
「私は、ヘイリー・ムー。このエクソシストグループのトップリーダーよ。もうみんな分かっていると思うけれど、みんなはエクソシストなの。」
「じゃあ、私たち、戦うんですか!?」
眼鏡をかけた少女が震えた声で言った。
「まぁ、そうなるわ。みんなには、世界を旅して、魔のモンスターを倒し、封印してほしいの。」
「でも、それは今いるエクソシストがやればいいじゃない!」
茶髪の、拓弥と同級生くらいの子が言う。
「でも、そのエクソシストさえも手に負えないモンスターがいるってわけよ。」
隣の女の子が冷静に言った。
「そう!今いるエクソシストに最新の武器を与えたんだけど・・・武器があわなくって。うまく封印できなかったの。だから、史上最強のメモス族の血を引くあなたたちなら・・・とおもってね。」
「封印・・・するだけ?殺しちゃえば?」
茶髪の子がハハと笑いながらいった。
「いいえ。だめなの。モンスターはね、復活するの。殺すのと封印するのでは封印するほうが強くなるのをすこし防げる。たとえば、レベル10のモンスターがいるとすると、殺せば復活したときにレベル12になるのを、封印するだけなら復活したときレベル10・5にすることができるの。」
少しシンと静まり返ると、
「よっしゃ!みんなやったろうぜ!俺らはエクソシスト!」
と、さっきおこってた少年が立ち上がっていった。
こうして計7人のエクソシストが誕生した。
キャラクター
ヘイリー・ムー




