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えっと、なんだかんだで魔王です。  作者: 石田 真紅亜
3/3

魔界の雰囲気こんなでいいのかよ

~あらすじ~

主人公、咲間は死んだ。そして出会った。2本の日本刀と1本大剣に

一歩踏み出した俺だが、さっそく漫画みたいな事になりました。

突然目の前の風景が変わった。つい一瞬前まで見慣れた河原だったのに、今は、何と言えば良いんでしょうかねRPGとかによくある宮殿とか神殿とかの中っぽいところにいます。

「誰だ? 聖域の中にいるのは」

「みはりっぽい人来ちゃったよ!?」

軽い鎧のような服を着た男の人が入ってきました。髪の毛はボサボサ目は一言でいうなら死んだ魚の目、それなのに男の俺でも一瞬見とれるようなイケメンそんな感じの人。ってかこの人も聖域入ってない!? いいのこんなに気軽に聖域入っても。

「あ、どうも。聖域になんか用っすか?」

聖域に用ってなに!? 聖域って気軽に入っていいものじゃないだろ!?

「ん? ああ、新しい魔王様ですか」

軽い! 何この軽すぎるノリの人。

「主、この人はここの番人、ここは神切り君が奉られていた聖域なんだよ。彼は君達の世界では『ケルベロス』と呼ばれているよ」

なんだって!? これがあの地獄の番人っすか!?

「どうも、番人のケルベロスだす。噛んじゃった」

軽いっ! テンション低い! そしてぬるい! ってかマジでケルベロスだったっ!

「主、とりあえず自己紹介でもしておけ」

「あ? ああ、えっと秋本咲間です。なんかこいつらに連れてこられました。」「よろしくです、咲間様。えっととりあえず現魔王様の所にご案内しますね」

なんだろうこの人といるとなんだか力が抜けてくる。

「あ、あだ名はケルちゃんです」

どうでもいい情報だっ!

俺はケルベロスの後に付いていく。って聖域お城の中にあるのかよ。

 城の中はゲームとかで見る魔王城見たいに、ガーゴイルの石像とかが飾ってあるとかではなく逆に、普通の王城のような装飾だ。

すれ違う人も、角があったり牙があったり、悪魔っぽい翼や尻尾があったりするもののそれ以外人間とほとんど違いがないような人達ばかりだった。

「ここです、ちょっとまってくだない。噛んじゃった」

このケルベロスちょこちょこ噛むな。そう思いつつ俺は言われた通りに廊下で待っていた。

「魔王様、神切り様が帰られました。いかが致しますか」

「ん? 帰ってきたのか? それはいいじゃないか。いかがとは?」

「別世界の魔剣、裂夜様と水裂様も一緒なのです」

「マジで?」

「マジです」

魔王との会話とは思えないような声しか聞こえてこない。ここ話の流れからすれば魔界なんだよな?

「んー? よしあいつらに来てもらおう。ケルベロスっちケータイ!」

「はいはい」

ケルベロスがでてきた。

「とりあえずどうぞ」

「あ?ああ、いいのか? 水裂?」

俺はとりあえず水裂に確認をとったのだが水裂が喋らなくなっている。

「あれ?」

「主、どこを見ているんだ?」

刀とは別の場所俺の隣のほうからこえがした。

「私たちならこっちだぞ」

「ふん! なんでアンタみたいな普通の人間風情にこっちの姿見られなきゃならないのよ」

絶世の美少女二人がそこにいた。片方、口調とかから察するに水裂は背が高く俺と同じぐらいの身長がある

 不敵な笑みを無意味に浮かべ姐御オーラを出しまくっている。黒髪ロングで整った顔立ち。ゆい姉とは真逆の存在だ。

対してセリフ、態度から察するに裂夜は金髪で背はそこまで高くはないものの少しつり気味の目、スカートから伸びる足の美しさ、いろいろとツボなところがあって・・・

ってそんなのとよりだ

「なんで人の姿?」

「ああ、私たち魔剣は昔の魔王の姿・性格をコピーしてあるんだ。まぁマスターが決まってしばらくしないとこうやって姿は出せないんだ、あと魔界では剣を残したままこっちの姿になれるが、魔界以外ではどちらかの形態しかなれないがな」

「そうなんだ、じゃあ神切りも?」

「ああ、うん、そうなんだけどね、僕はそっちの姿あんまり好きじゃなくて」

背中に引っ掛けるベルトを廊下でもらったのでそれを使って背中に背負っている神切りはそういった。

ちなみに日本刀を付けるためのベルトも2本もらったので右に裂夜、左に水裂をさげている。

ベルトをくれたのが、今まで会ったなかで一番悪魔っぽい外見の人(悪魔の翼、尻尾つき。肌の色が紫。角、牙あり)だったりしたのはまた別のお話。ものすごくいい人(?)だったなあの人(?)。俺の世界でもなかなかいないようないい人ぶりだった。

「とりあえず中に入るとしよう。いくよ主」

 水裂が扉のほうへと歩いていく。あれ? ケルベロスがいなくなってる。

「お姉ちゃんはあんなのがマスターでいいの?」

「ん?」

裂夜が水裂に声をかける。ってか双子って言ってたけど水裂が姉だったんだな。違和感全くないな。とか言ってる場合じゃなくて失礼じゃないか?「あんなのとは? どういうことだ?」

「あんな冴えない男なんかでいいのかって聞いてんの」

「面白い人間じゃないか。なにが嫌なんだ?」

「それは・・・」

「おーい、いつまで俺は登場出来ないんだ? そろそろ入ってきてくれよ」

俺の評論会は突然終わったようだが、もう少し台詞を選んでほしい。仮にも魔王だろうが。

「今行くよ。行こう主、ここの現魔王がお待ちかねだ」

「んあ? ああ」

俺は水裂について入っていく。

部屋を見た第一印象は、きたねぇ。ものすごく散らかっている。なんだよこの部屋、ある種の地獄絵図だ。

「ほほぉ、お前が俺の後釜か」

部屋の奥のイスに座っているのが魔王でこの部屋の主だろう。

見た目は20代中盤爽やかな感じのかっこいいオッサンだ。

「俺がここの現魔王だ。で、お前はどこまで知ってんの?」

「どこまで、とは?」

「魔界の制度」

俺はこっちにくるまでに水裂に聞いた事といえば、


  こいつら三人(?)は魔界の魔剣ということ。

  こいつらに選ばれた奴は次期魔王となる

  俺が選ばれた人間なんだが三人に選ばれた


「ぐらいかな」

「そこまで知ってりゃぁ問題ねぇ。さっきまで別魔界の魔王との話してんだが。本来ならお前には拒否権があるはずだったんだが」

「はず?」

「ああ、その辺は水裂、頼む」

「まったく、私を何だと思ってるんだ? まぁいい、主、本当なら3人魔王候補がいる、私・裂夜・神切り、が連れてくる3人だ。本来はこの中からここの魔王、その他の世界の魔王が決められるんだ」

「あれ? なんかおかしくないか? お前らの声ってのはそれぞれの奴にしか聞こえないんじゃ」

「ああ、その通りだよ。ただ私たちに選ばれた者には王の才能があるだから細かい所は気にしちゃあいけない」

 なんだよ王の才能って

「で、その3人はあくまでも候補なんだ。最悪1人でも王になれば私たちの世界は成り立つ」

「でも俺は1人だから拒否できないって?」

「そう言うこった。まぁ現役である俺がいるから、しばらくは普通にいつも通り過ごしてもらって構わない」

「つまり、おっさんが死ぬまで俺は一般人と?」

「おっさん言うな。でもそういうこった。まぁ次期魔王の座を狙う希少種から襲撃はあるかも知れんが」

 まとめると、とりあえず俺はこれからこのおっさんが死ぬまで待って魔王になる。それまでは普通に過ごせる。

「そう言えばおっさん寿命どのくらいだ?」

「なんだ? えらく積極的だな。そんなになりたいのか?」

「ちがう、興味があるだけだ」

「まぁ、あと200年ぐらいは余裕だな」

「俺が先に死ぬわ!!」

「そんなことないよ咲間。むしろもう死んでるから」

「そういえばそうだった!?」

 俺は死んでるんだった。

「まぁ、死んだら連絡入れるわ。こっちとあっちじゃ少し時間の流れ違うから。また会おうな」

「出来れば二度ときたくねぇ」

 そう言い残し部屋を出て行く。あれ?そう言えば・・・俺、家出てからどのくらいたってるんだろうヤバイ。魔王とか魔界とかどうでもいい。今は1秒でも早く帰らないと。

「神切り! 帰るぞ、まずいゆい姉が泣いてしまう!」

 冗談抜きであの人は子供のようにつまらない事でマジ泣きする。俺は神切りを問答無用で振り下ろし元の世界へと帰る。

次回予告

ゲスト

 緒方ゆいな

 さあさあさあ!!やってきたぜあとがき!やってきたぜ自由時間!そう俺のターン!

「こんにちは~よろしくですぅ」

 あ、どうも。じゃあさっそく行っちゃおうか。

~予告~

 死んでしまった咲間はその事を気にするでもなく毎日を過ごす。そんなある日転校生が来ると言う噂でもちきりのその日咲間は偶然にも寝坊してしまった。

「サクくん、死んでないよ~?」

 学校を目指して走っているとき曲がり角で誰かとぶつかってしまう!

「無視ぃ?」

 『ちょっと! どこ見て歩いてんの!? って遅刻しちゃう!』

 『おい待て!そっちは、』

 『きゃあ!?』

 どこかで見た事があるようなベタな展開に巻き込まれた咲間

 次回『お前は今朝の!?』

「ふえ~ん、無視されてるよぉ。サクく~ん」

「テメ、何やってんだ! ゆい姉泣かせんなよ! めんどくさいんだから!」

 はっはっはっはっは、お前程度になにが出来る!ってかゲストじゃないのにくんなよ!

「うるせえ! お前なんざ俺のゾンビパワーで!」

 ふゎ~はっはっはっはっは! お前は俺が作っている事を忘れるなよ! 所詮貴様は俺のてのひらのうえぼぅゎう!?

「ハッ! 作者だからなんだよ。かつてア〇レちゃんの作者、鳥〇さんは食われただろう!」

 くっ! 本当にあった話じゃないかそんな話なんで知ってるんだ。くそう俺が悪かった。

「わかりゃいいんだよ」

 ゆかり〆おねがい

「えっく、また、みてね?」

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