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子供達と神々の神楽 ~月の章~  作者: 東 蒼汰
第壱幕 光天の守護者 鳳皇丸
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始業式に乱入 天狗丸

せんせいはなしは、そうことだったんですね……」

いちはどうなるかとおもったよ」


 ほくかおるあさのホームルームがわったあと椅子いすちヒソヒソばなしをしながらたいいくかんかっていた。

 ゆうは、これからはじまるぎょうしきため


「そうえばかおるくん、オモイカネは?」

しょしつるそうです。それより昨日きのうは、なにもうわけりません」

にしないで。かおるくんにはたたかちからいんだから」

「そうなんですが……」


 ほくにそうかえかおるおもう。


わたしは、それでは駄目だめがするんです……)


 ねんせいたちたいいくかんとうちゃくすると、きゅうせいたちいちねんせいたちのぞき、椅子いすよこならべてきちんとわってってた。


いまからかりしんちょうじゅんっていくから、はや椅子いすいてすわれ」


 わたなべせんせいがそううと、ねんくみ子供こどもたちせんせいとおりのじゅんばんで、椅子いすいてすわってく。


  キーン コーン

   カーン コーン


 チャイムがわるころには、せいたちみんなキチンと椅子いすすわり、いちがっぎょうしきはじまるのをっている。


「これよりへいせいねんだい16かいしずしょうがっこういちがっの、ぎょうしきはじめます。こうちょうせんせいあいさつ


 マイクによるエコーのかっただんせいせんせいこえたいいくかんひびくと、こうちょうせんせいがステージにがりきょうだんまえまでく。


りつれいちゃくせき


 だんせいせんせいこえともに、いちねんせいがいせいたちことどおりつれいちゃくせきおこない、いちねんせいせんせいおしえられながらの所為せいかワンテンポおそどうで、りつれいちゃくせきおこなった。


せいみなさん、おはようございます」

「「おはようございます!」」


 こうちょうせんせいせいあいさつから、こうちょうせんせいはなしがはじまったのだが……

 ながい。

 ほんにん昨日きのうけんり、なんとかぶんたちがいればがっこうあんぜんだとつたえたいのだろうが、5ふんぎたころいちねんせいがそわそわしだし、10ぷんぎたころにはじょうきゅうせいたちもダレし、ヒソヒソばなしをはじめる。

 せんせいたちいちねんせいことしんこうかんがえて、はなしをめることかんがした。


こうちょうせんせい、まだはなかしら?」

いちねんせいことかんがえると、いいげんめてしいところよねぇ」


 ねんくみあおいうららごえでそんなはなしをしていると、何所どこからかしょろうだんせいこえこえてる。


「そのことだまもらけるぞ! オン、ヒラヒラケン、ヒラケンノウソワカ」


  ジャラン


 そしてしゃくじょうおとともに、てんまるがステージじょうあらわれた。


((!))

「「何だアレ!」」


 てんまる姿すがたどもたちや、わかせんせいおどろくが、40だいからうえせんせいたちみんなはんのうがっている。

 いっぽうそのころようたちはスセリにうごかないようねんちゅうされていた。


(「みんないて。うごいてはよ、貴方あなたたち()()ことがバレてしまうわ。ぶん臣器おみきたちやつそんざいかんって、かっててくれるはずだから」)


 ようたちは、かいしつからわたなべせんせいこうどういっしょにしていたことと、てんまるふっかつし、がっこうあらわれるとはおもってもいなかったため臣器おみきのキーホルダーがランドセルにいたままでもとい。


(やはり昨日きのうかくにんしたが、いっていそうにはえておらんか。ほんではるが……)


 そんなことかんがえたあとてんまるおおまわりをしながらおおごえう。


けぇぇぇいわらしどもさまらのきょうかてに、この過去かこもどしてくれるわ!」


 すると子供こどもたちてんまるだいなりしょうなりこわがり、いちどもたちした。


「うぇぇぇぇん!」


 そのこえひびくとどうに、ようさにいた40だいからうえせんせいたちも、てんまるえるようる。


「これはなにごとだ!」


 おどろいているこうちょうせんせいに、てんまるはとてもえらそうにう。


「なぁに…… さまはなし、わらしたち迷惑めいわくがっていたのでな。ながすぎるはなしはひとためにならんぞ。フフフ、フハハハハ!」


 てんまるがそううと、こうちょうてんまるる。


さまなにものだ!」

わしか? わしてのとおてんだが、からんとはおろかな」


 そうかえしたてんまることに、こうちょうせんせいはとあることき、てんまるつかかりせんせいたちかってう。


せんせいがたけモノからせいたちなんを!」

みずからのていしてのこうどうしょうさんしてやろう…… だが!」


 てんまるはそううと、こうちょうせんせいをステージじょうばし、しゃくじょうけた。


  ジャラン


みずからのほどかんがえるがい。ほら、その所為せいさまひとじちだ。げられぬように、あしひとつでもつぶしてくれよう……」


 そういながら、てんまるしゃくじょうげたしゅんかん……


  ガシャン


 たいいくかんかいギャラリーのガラスまどやぶり、臣器おみきたちあらわてんまるおそかる。


さま何故なぜ此処ここに!」


 おどろいたさまに、そういながら臣器おみきたちほうなおったてんまるだが、リュウジャマルばくされ、ロウオウマルたいせいくずされおうてんし、ホウオウマルしゃくじょううばわれ、うつせにたおんでしまう。


  ざわざわ

   ざわざわ


 臣器おみきたちとうじょうで、たいいくかんせんせいや、せいたちどうようさらひろがる。


なんだアイツ!」

昨日きのうかわところやつ!」

「アレはロボットか?」


(「不味まずいぞかおる……」)


 いろ(いろ)ことなかたいいくかんかいギャラリーぐちきんたオモイカネが、かおるねんでそうはなしかけた。


(「どうことですオモイカネ?」)

(「みなステージのほうしきっているので、うしろのほうからひと(びと)じょうたいているのだが、臣器おみきたちらないにんげん……、とくどもこんらんしている。このままではこのだいこんらんこりかねん」)

(「そんな…… どうすれば?」)

(「スセリたちは、このじょうきょうでは下手へたうごけんだろう。きみどもたちそとゆうどうしてくれ、すくなくともそとならこんらんでのがいすくない」)

(「そんなこと……いや、たたかちからぼくみんなやくてるかもしれない。こんなことずかしがっていたら、きっとほくくんたちとこのさきいっしょても、めいわくるだけ。かりましたオモイカネ」)


 かおるとオモイカネがそんなことかんがえているとはらず、スセリはステージちかくのかいギャラリーに姿すがたあらわおもう。


(そろそろかしらね。あとだれかにどもたちを…… アレはオモイカネ?)


 オモイカネの姿すがたけたスセリはぐに姿すがたし、オモイカネにねんたずねる。


(「オモイカネ、姿すがたせてなにかんがえているの? もしだれかにかったら……」)

(「スセリ、どもたちうごかぬようせつめいたのむ。このわれ如何どうにかする」)

(「如何どうう……――」)


 スセリがわるまえに、かおるおおごえたいいくかんひびく。


みなさん、いてください。昨日きのう河川かせんしきました。あのロボットみたいなのはかたです。あのてんうごきのれないうちに、グランドになんしましょう」


 かおることどもたちしきは、てんまる臣器おみきからかおるく。

 どもたちのざわめきはいったんおさまるが、さいどもたちはざわめきす。


  ざわざわ

   ざわざわ


だれですかっに……」


 われかえっただんせいせんせいひとが、かおることにそうもんうが、そのせんせいまえとつぜんオモイカネが姿すがたあらわう。


かっなにるものか。あいいったいとはかぎらんし、このたてものにもしなにかあったら如何どうするのだ。そんなことってるひまがあったら、いているどもあんしんさせてい!」


 オモイカネにそうわれ、われたせんせいかえす。


「おまえだれだ!」

どもたちかただ!」


 そのオモイカネのこえき、オモイカネの姿すがたえないてんまるは、スセリにねんく。


(「だれ大人おとなはなしをしているのです、スセリさま?」)

(「オモイカネよ。このさいだしこのままきましょう、もうひとしおねがい」)


 そうけたてんまるは、たいいくかんそとたいしているおにまるねんたのむ。


(「おにまる、スセリさまからのだ。わしじゅもんわせて、すこしこのたてものらせ。オン、ヒラヒラケン……」)

「オン、ヒラヒラケン……」


 てんまるじゅもんとなはじめると、たいいくかんしんほどれにおそわれる。


「「うゎ!」」

「「きゃ!」」


 たいたいしたこといが、いまようじょうたいせいじょうはんだんれるにんげんなどはずく……

 たいいくかんひと(びと)は、大人おとなどもあんあおられた。

 そのようかくにんしてスセリは、てんまるロウオウマルねんめいれいくだす。


(「ロウオウマルわるいけどてんまるなぐったりをして。てんまるはそれでれをめて」)

「ヒラケンノウ…… ぐは!」


 スセリのとおり、ロウオウマルまえあしてんまるなぐったりをし、てんまるおにまるれをめるあいおくいをめ、じゅもんとなえるのをめるとさけんだ。

 するとたいいくかんれはおさまり、オモイカネのことれによりせんせいたちは、すここんらんしてはいるがげんじょうぶんたちがやるべきことかいし、ひとせんせいどもたちおおごえう。


「……みんなけ。いまグラウンドへのとびらけるから、ちょっとってろ!」


 そのせんせいことあいに、ふたせんせいがグラウンドにつづとびらすと、べつじょせいせんせいおおごえさらせつめいつづける。


とびらひらいたらはやあしでグラウンドにていがく……いやこうがくねんからなんし、なるべくたいいくかんからはなれるように。ればからだおおきいこうがくねんは、いてるていがくねんっこしてそとれてってあげて」


  ガラ

   ガラ


 グラウンドへのとびらひらくと、うごけないてんまるに、どもたちおの(おの)なんはじめる。

 そんななかようほくたい耀ようあつまってごえはなっていた。


なん天狗丸アイツが?」

「このままきょうしつに……」

ほくかっきょうしつもどるとあやしまれる」


 こまっているさんにんに、はなけてる。


さんにんともつだって!」


 さんにんほうけると、となりにひざぞういて、おおきしているいちねんせいおんなた。


「どうしたんだ、コイツ」


 ようにそうくと、ようう。


ころんじゃったのよ」

「しゃぁねぇなぁ…… ほら」


 おんなようんぶしていると、たい耀ようはあることおもく。

 ようたちがグラウンドにて、たいいくかんからはなれるとたい耀ようう。


みんなぼくかんがえがる」

なんだよ、きゅうに?」


 ようがそうかえすと、たい耀ようちかくにおなクラスはなしかける。


「なぁ、カバ。このみたいにをしているほかるか?」


 するとようたちかえす。


ころげたのはそこそこいるみたいだな。ようはごろうさま

「あぁ」


 にそうわれ、ようはそうへんをしながらんぶしていたおんなろす。

 それをかくにんしたたい耀ようは、わざとまわりのどもたちこえるように、すこおおきめのこえう。


「それならぼくけんしつからきゅうきゅうばこってる。をそのままにもしてけないし、つだってくれ」


 たい耀ようことしんを、なんとなくかいしたようほくすこあわててことつづける。


「そんなら、おれつだうぜ?」

「ボクもつだうよ。をしたおおいみたいだし、けっこうかずいるでしょう?」


 しかしたい耀ようからようほくかえってへんは、ふたかんがえていたものとはべつのもの。


ぼく一人ひとりだいじょうようたちはこのことたのむ。くぞ


 たい耀ようはそうってけんしつけてき、あわててたい耀ようあとう。

 たりあとおうとしたようほくだったが、スセリに念話ねんわめられる。


(「ってたりとも。もしかしてかぜまるおにまるちかくにるかもれない、ねんためっていて」)


 スセリはそうねんったあと、スセリはてんまるねんう。


(「てんまるわるいけどすこさくせん変更へんこうをするけど、いかしら?」)




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