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子供達と神々の神楽 ~月の章~  作者: 東 蒼汰
第壱幕 光天の守護者 鳳皇丸
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会議室にて

がつむい げつよう


 昨日きのうごとからいちけ。ようほくたい耀ようにんは、しゅうだんとうこうはんいっしょがっこうると、きょうしつにはかわず、だれないかいしつかくれてかいをしている。


「それにしても、おもいたな()()


 たい耀ようほくのランドセルにいている、キーホルダーをさわりながらそうった。


 そのキーホルダーは、臣器おみきもととなるそうしょくひんに、ロウオウマルちからでキーホルダーのかなけたもの


たしかキーホルダーとかものよね()()がっこうんでものなの?」


 姿すがたあらわしたスセリがそうにそうくと、ようこたえる。


ひとものるんじゃねぇの?」


 するとたい耀ようが、ようをからかうようう。


ぼくほくだいじょうだけど、ようおこられそうだな」

「ぅんなわけるか!」


 そうもんかえしたようしりに、スセリはすこもうわけなさそうにく。


「もしかして、くびかざりはかったら不味まずいのかしら?」

「うぅん……、いまならまもるアイテムだとえばだいじょうがする」


 がそうわると、ようがスセリにう。


「そうえばスセリ、臣器おみきってめしうんだな。かっあさめしおうとして、かあちゃんにかくすのたいへんだったんだぜ」


 そのこといたほくたい耀ようおどろき、そのようたスセリはさんにんせつめいをする。


しょくひつようなのは、せいめいつかさどリュウジャマルだけです。るならすこしずつでいので、ものあたえてあげてください。そうしないと上手うまちからはっません」

「OK。じゃあひるは、きゅうしょくとかわけてやればいか」


 ようがそうへんかえすと、ほくもんかえす。


「でも、どうやってべさせるのさ。臣器おみきたちみんなえるんだよ?」

「そんじゃ、ひるめしきか」


 そうったようたい耀ようう。


よういまいけど、ひるからゆうがたけて、アラハバキがおそってたらどうするつもりだ?」

「そんじゃ、どうするんだよ!」


 たい耀ようことようがそうかえすと、たい耀ようようていあんをする。


はいぜんしつきゅうしょくしつで、バレないように、のこものをこっそりもらうしかないだろう」

「バレないようにって…… やつきゅうしょくのおばさんにバレたらどうすんだよ!」


 そうって、すここったようう。


だいじょうようひるやすみのちゅうぐらいまでは、おばさんたちきゅうけいしつでテレビてるから」

「そうもんだいじゃねぇだろう!」


 ようにそうもんうと、ほくていあんをする。


しょっはバレるからていしつからこっそりりよう。ようくんてイタズラはするけど、こうことにはだよね?」

ほく、おまえなぁ!」


 ほくたいしてそうかえしたように、さとようう。


「あきらめなさいようわたしたちわりばんこでやってあげるから」


 どもたちいちれんかいいて、スセリはクスクスわらうとほくにおねがいをする。


ほく、そろそろようたい耀ようものもキーホルダーにえてくれるかしら。臣器おみきたちたのみたいことるし」

かった」


 へんをしたほくは、ランドセルにいているキーホルダーをごういんつかみ、ロウオウマルぶ。


ロウオウマルて!」


 するとどもたちまえに、がた……だいたいぜんちょう150センチぐらいのロウオウマル姿すがたあらわした。


ふたともきんいろやつして」


 ようたい耀ようは、ほくにそううながされランドセルからぶんたち臣器おみきそうしょくひんし、ロウオウマルまえく。


「おねがロウオウマルふた臣器おみききんいろやつも、ボクのみたいにしてくれる?」


 そのことわるとどうに、臣器おみきそうしょくひんはキーホルダーに姿すがたえる。

 ようたい耀ようが、ランドセルにキーホルダーをけているあいだ、スセリはたのむ。


、おねがいがるのだけれど。まどけてくれない、からないように」


 はスセリにたのまれ、そとだれことかくにんしたのちまどけた。


「これでい、スセリ?」

「ありがとう


 スセリはにおれいったあとようたい耀ようう。


ようたい耀ようリュウジャマルホウオウマルんでちょうだい

なんするだよスセリ、だいたいがっこうなかリュウジャマルべんのかよ?」


 ようかえすとスセリはこたえる。


「だからまどけたのよ。いまそらえんちょうせんじょうねんためいったいていさつしてもらおうとおもって」


 そううスセリにたい耀ようしつもんをする。


「そうえばスセリ? なんでこのきんぞく臣器おみきおおがたしょうかんしたときえてくなったんだ?」


 その質問しつもんに、ようたい耀ようもスセリをちゅうもくする。

 たしかに昨日きのうまでは、そうしょくひんたい臣器おみきっていた。

 そのためかくにんため臣器おみきたちしたどもたちは、すこもんおもっていたのだ。


「それにいてはぶん貴方あなたたち臣器おみき…… わかやすうと、ともだちなかおもっているからだとおもうわ。っていませんでしたが、このたちほんしつは、みずかがみめた自然しぜんと、アラハバキのちからひとおもいにようしてかたちえるちから貴方あなたたちしきがた姿すがたときは、ぶんたちせいぎょするモノではないとう、おもいのあらわれじゃないかしら」

ったスセリ、()()()しょうたいって……」


 臣器おみきしょうたいって、ようおどろいてスセリにそうかえした。

 ほくたい耀ようおどろいたかおをしており、そうはんのうかえってるとかいしていたスセリは、もうわけなさそうにさんにんせつめいをする。


かくしていてごめんなさい。昨日きのうてんはなしてしまうと、貴方あなたたち臣器おみきうたがい、上手うまたたかえないとおもっていたのよ…… あんしんして、このたちはアラハバキとはもうべつそんざいだから」


 スセリにそうせつめいされたようほくたい耀ようしばらなやむ。

 そしてほくはいったんロウオウマルけてから、スセリにう。


「ボクはロウオウマルことしんじるよ」

おれも」


 ようがそうつづけてうと、たい耀ようつづける。


ぼくも」

臣器おみきしんじてくれてありがとうさんにんとも。さぁ、まどいてることかれたらだれかがてしまう、はや臣器おみきを」


 がおでスセリがそううと、ようたい耀よう臣器おみきび出すキーホルダーをにぎめ、臣器おみきび出す。


い、リュウジャマル!」

「おまえもだ、ホウオウマル!」


 ようたい耀ようがそううと、かいしつがた……ぜんちょう2メートルほどリュウジャマルと、ぜんちょう50センチほどホウオウマル姿すがたあらわし、スセリはようほくかけるう。


さんにんとも臣器おみき偵察ていさつの……――」

ってスセリ、このたちまちひとたちかったらどうするの?」


 しかしが、スセリのことさえぎりそういてたので、スセリはくびよここたえる。


いまかんぶん、おじいちゃんおばあちゃん以外いがいそとているひとなんてそんなにいないからへいよ。それに臣器おみきたちも、バレないようていさつがんってくれるわ」


 そうったスセリにこたえるように、リュウジャマルロウオウマルホウオウマルちいさくうなずいた。


「ヘマすんなよリュウジャマル

がんってねロウオウマル

まかせたぞホウオウマル


 さんにんことどうに、臣器おみきみずからのあるじたちいちべつし、はなたれたまどからそとく……

 こうとするが、ホウオウマルだけがとてもそとるのがつらそうで、リュウジャマルきょうりょくでどうにかことた。


明日あしたからは、しゅうだんとうこうまえしておいたほうが、さそうだな」


 たい耀ようがそううとみんながクスクスわらい、スセリがようほくたい耀ようう。


臣器おみきたちは、そのかざりをけたじょうたいべば、貴方あなたたちの……――」

「おい、かいしつだれるのか?」


 かいしつそとからだんせいこえこえ、スセリははなすのを姿すがたす。

 りガラスしのため姿すがたからないが、こえでそこにるのがだれどもたちかいした。


  ガラガラガラ


 とびらけてはいってたのは、たんにんわたなべせんせい


「やべ!」


 ようことかえかたちで、わたなべせんせいようたちすこおこった調ちょうう。


「おまえたちかいしつなにをやってる。せんせいられて不味まずことでも、たくらんでたんじゃないだろうな!」


 わたなべせんせいにそうわれ、これは不味まずいとおもったたいようは、ものすごかおつくわたなべせんせいかえす。


ちがうんですわたなべせんせいいてください!」

なんだ?」

せんせいも、昨日きのうてんたちけんっているでしょう?」

「それが如何どうした?」


 そうかえしたわたなべせんせいに、こんすこあんそうなかおつくってう。


じつはあそこの河川かせんしきうち使つかうはずだったのでけいさつ調しらべられて……」


 さらに、ほくあんそうなかおことつづける。


「ボクたちいっしょたんですけど、みんながどれぐらいのことってて、へんうわさこってないかしんぱいで、そうだんをしてたんです」


 さんにんにそうわれたわたなべせんせい真面目まじめかおり、なにってこないようほうくと、ようく。


ほんとうか、よう?」

わるせんせい。こんなはなし、みんなかれたくねぇからな…… ないしょにしといてくれよ」


 ぶっきらぼうにようがそうこたえ、わたなべせんせいすこかんがえてからようたちう。


「おまえたちかったか?」

だいじょうでした」


 がそううと、わたなべせんせい微笑ほほえんでう。


「それはかった。それではなしはまとまったのか?」


 そんなわたなべせんせいに、こまったかおたい耀ようこたえる。


「いいえ」

「それなら、そのことせんせいがそれとなくいてやろう」

「えっ!」


 おもいもらないわたなべせんせいことほんらすと、わたなべせんせいにがかおをしてう。


なんしんようい……のはたりまえか…… いからまかせておけ。それよりなんまどいてるんだ?」

なんしんくさくてさぁ、ぶんてんかんに」


 ようがそうこたえ、わたなべせんせいしんまん(まん)う。


「とにかく、キチンとじまりをしたらきょうしつくぞ」





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