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ボクと隣国の小さな戦争〜百聞と一見〜第18話
当たり前の日々に退屈していますか?突然、当たり前ではない日常に放り込まれたら、貴方は何をしているでしょうか?
彼らとの思い出がボクの頭の中に一気に流れてきて、ボクは彼らを失う事が想像された瞬間立ち上がり、びっくりさせてしまった子バク?に謝り、来た道を全速力で走り戻っていった。
ボクの足はこれまでに無いくらい早く動き、ボクの腕は早い振り子の様に行っては戻り、血の味のする息を大きく吸い込んでは吐き出し、前の一点だけを見つめた目は赤い灯の灯ったトザス王国を見て血走った。
「うわぁぁああー!」
ボクは通り様に生えていた木を引っこ抜き、燃えている城壁に駆け寄り、
「やめろー!
ここから離れろ!」
木を振り回し大声をあげる巨人の突然の登場にエヌク王国の兵士は驚き、たじろいだ。
しかし、ボクはエヌク王国の兵士に攻撃する事は出来なかった。
ボクが木を振り回し当たった兵士の命を奪うであろう事が激昂した中でも頭の片隅にあり、威嚇するのが精一杯だった。
(頼む……このままどっかに行ってくれ)
今日も1日無事過ごせて良かった。




