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【書籍化】高卒、無職、ボッチの俺が、現代ダンジョンで億を稼げたワケ〜会社が倒産して無職になったので、今日から秘密のダンジョンに潜って稼いでいこうと思います〜  作者: 砂糖 多労
第二章 ボッチ男と借金少女

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第30話 【急募】優秀な生産職①

――――――――――

色欲の大醜兎(D)を倒しました。

経験値を獲得しました。

ジョブ『忍者』がレベルアップしました。

ジョブ『NINJA』がレベルアップしました。

色欲のダンジョン(D)が攻略されました。

報酬:114578円獲得しました。

――――――――――

「ふー。 終わった」

「サグルさん。お疲れ様です」

「お疲れ、サグルっち!」


 Dランクダンジョンを攻略して、俺は大きく息を吐く。

 なんとか今日中にダンジョンを攻略することができた。


「まさか、Dランクダンジョンも一回の探索で攻略しちゃうとはね。もう、突入から五十五時間も経ってるよ」

「マップがあるから攻略できそうなのはわかったしな。でも、称号は得られなかったな」

「そうですね。はい。タオルと水筒です」

「ありがとう」


 京子からもらったお茶を飲みながら、自分のアプリで突入からの時間を確認してみると、五十五時間十二分となっていた。

 モンスターを倒すごとに武器が壊れるので、今回は最短経路を通ったから、最速でこの時間ということだ。

 Dランクダンジョンの攻略に外部時間で大体六時間くらいかかるってことだな。


 Eランクダンジョンは途中でモンスターを狩ったりせずにボスモンスターを目指せば外部時間で三十分ちょっとで攻略で生きる。

 それを考えると、DランクダンジョンはEランクダンジョンより十倍くらいの時間がかかったことになる。


 武器が壊れまくることも加味すると、収入的にいうと、Eランクダンジョンを潜った場合の倍ってところか。


 一気に攻略しても称号が得られないみたいだし、次からは途中で何度も脱出しながら攻略した方が良さそうだ。

 途中でEランクダンジョンに潜って武器の材料も手に入れないといけないからな。


(いや、普段はそんなに頻繁に攻略する必要もないか)


 今日は一日で百万くらいの稼ぎになっている。

 百万って言えば、俺の前の会社での給料にすれば三ヶ月分だ。


 つまり、三ヶ月に一回のペースで攻略しても今の暮らしは続けられるということだ。

 まあ、ここから税金とかが二割くらい飛んでいくから、もう少し頻繁に潜らないといけないとは思うが。

 社会保険料とかも払わないといけないから、もっとか。


 やばいな。


(今はレベルも上げないといけないから、可能な限り潜るつもりではいるけど)


 今は竜也に対抗するために急いでレベルを上げる必要がある。

 レベルは上がりにくくなってしまっているがじわじわとは上がっているので、できるだけ多くDランクダンジョンに潜って竜也との戦闘に備えておいた方がいいだろう。

 忍者はランクⅡになり、スキルをいくつか覚えたが、これで足りるかはわからない。

 こちらは向こうの居場所を知らないが、向こうはこちらの本拠地を知っているのだ。

 つまり、いつ向こうから攻めてくるかわからないということだ。


(『分身』とか便利そうなのも多そうだし、大丈夫だと思うけど。NINJAの方のスキルも増えたし)


 忍者のランクがⅡになった時、NINJAの方もスキルが増えた。

 もしかしたら、NINJAは忍者と一緒に運用するものなのかもしれないな。

 明らかに忍者のジョブを持っているから発生したジョブっぽいし。


 新しく覚えたスキルも忍者で新しく覚えたスキルの派生スキルに見える。


 例えば、『土遁・身代わり分身』だ。

 忍者で新しく覚えた『分身』と違い、『身代わり分身』の方は実体がある分身らしい。

 実体があると言っても中身は土人形だが。

 しかも、忍者の分身はオートで動いてくれるっぽいのに、こっちはマニュアルだ。

 『身代わり分身』の方もオートで動いてくれた方が助かるんだけど。


 『身代わり分身』は自分がいきなり複数に増えるため、それぞれの体を操作する必要があり、相当大変だ。

 最初戦闘で出した時なんて、自分で動かさないといけないとは思わず、分身達は出現したポーズのままずっと固まってたからな。

 本体が戦闘している傍らで、動かない分身達は相当滑稽だったと思う。

 朱莉には爆笑されてしまったし、相手をしているモンスターも「え?」って顔していたように見えた。


 色欲のダンジョンで醜兎とばかり戦ってきたから、なんとなくこいつらの表情がわかるようになってしまったんだよな。

 でも、素早いだけの醜兎は一番倒しやすいんだよ。


 なんにしても、このスキルもかなり練習が必要だ。


「そういえば、二人ともレベルってどうなってる?」

「私は今の戦闘で久しぶりにレベルが上がりました。でも、聖女のランクがⅧはまだ遠そうです」

「私は盗賊のランクⅥまで来たよ。次の戦闘ではもっと役に立てそう」


 どうやら、二人とも順調にレベルは上がってるみたいだ。

 京子の方はDランクダンジョンでもレベルの上限が近くなっているらしいけど。


 まあ、俺の忍者もランクⅡになってからほとんどレベルが上がっていないんだけど。

 NINJAの方もやっとランクⅥになってからはほとんど上がってないし。


 でも、まだDランクダンジョンに潜り始めたばかりだし、流石にCランクダンジョンに行くのは怖すぎる。

 二日目でEランクダンジョンに突入した俺が言えたことではないかもしれないが。


 それにDランクダンジョン攻略でも問題は残っている。

 それを解決してからじゃないとCランクダンジョンなんて夢のまた夢だ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今日2回目の更新お疲れ様です★ ようやくレベルアップして状況が動いてきたせいか本編も面白く・・・。 [気になる点] 金竜会!?ひょっとして竜也、死んだ!? [一言] 状況が動くようになって…
[一言] 防具の前に武器が来ましたか… 主人公は掲示板見ないんですかね? 武器以外のバフかかる装備とかほしい所かも
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