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【書籍化】高卒、無職、ボッチの俺が、現代ダンジョンで億を稼げたワケ〜会社が倒産して無職になったので、今日から秘密のダンジョンに潜って稼いでいこうと思います〜  作者: 砂糖 多労
第五章 ボッチ男とSランクダンジョンの島【後編】

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第19話 共同寮でのドキドキ生活♪④

「あれ? なんか、めちゃくちゃ綺麗になってる?」


 脱衣所までやってきた俺はその変貌ぶりに驚いた。

 脱衣所がさっき四人で回った時と比べ、かなり綺麗になっていたのだ。


 綺麗と言っても、さすがに全然別の場所になりましたというほどの変化はない。

 天井や壁みたいなところには大きな手が加えられていないし。


 だが、備品などが修理されていることでまるで別の場所みたいになっていた。

 さっきまでは崩れかけの廃墟みたいな感じだったのに、今では味のある昭和の銭湯の脱衣所くらいにはなっている感じだ。


 壁際にある脱いだ服を入れるロッカーは半数くらいが扉が外れていたのに、今は全部のロッカーにちゃんと扉がついている。

 壊れて転がっていた着替えに使う丸椅子だって使える状態になっているし、さっきは動かなくなっていた扇風機も今では元気に活動していた。


 何よりの変化は脱衣所の一面を占拠している洗面台に大きなガラスがついたことだろう。


 大体の脱衣所の隅にはドライヤーを使ったりする洗面台がある。

 男でも髭を剃ったりするのに使う場所だ。


 普通、脱衣所の洗面台には、大きな鏡がついている。


 だが、さっき見た時にはこの脱衣所の洗面台にガラスがついていなかった。

 誰かが壊してしまってからつけていないのだと思う。

 おそらく昔はついていたであろう痕跡が壁に残っていた。

 ガラスってのは結構壊れやすいもので、整備する人がいなければまっさきになくなってしまうものだ。


 だが、今は壁一面を覆うような大きなガラスがついている。

 その鏡のおかげか、脱衣所がかなり大きくなったようにも見える。


 大きな鏡は空間を広く、明るく見せる効果があるってどこかで聞いたことがある。

 これのおかげで脱衣所が一気に綺麗になったように見える。


 ……いや、実際綺麗になってるんだけど。


「雅がやったのかな?」


 俺は洗面台に近づいて鏡に触れてみる。

 ムラのない綺麗な鏡だ。


 こんな綺麗な鏡が勝手に発生するわけないし、多分、俺たちと別れた後、雅がやってきてつけたのだろう。

 朱莉や京子も洗面台に鏡がついていないことに残念そうにしていたから喜ぶだろう。

 男性より女性の方が鏡の使用頻度は高いからな。


 鏡とかの材料は武器と同じ金属だ。

 金属は採集ポイントで手に入るものだから、モンスターを倒して手に入れないといけないドロップアイテムと違い、結構簡単に手に入る。


 それに、鏡というものはかなり簡単な構造をしている。

 このくらい大きな鏡でも、そこまで製作は手間ではないみたいだ。

 必要なドロップアイテムの数も少ないみたいだし。


ーーガラガラガラ

「え?」


 俺が部屋の観察をしていると、扉が開く音が聞こえてきた。

 俺はまだ服を着ているし、京子たちがきても特に問題はない。

 だが、入り口の扉には鍵をかけたような気がするんだが。


 この風呂は男女共用で時間を分けて使うようになっているので、脱衣所の入り口のドアは鍵がかかるようになっている。

 まぁ、この寮はあまり治安が良くないので、個室やトイレだけでなくキッチンを含め大体の部屋には鍵がかかるようになってたけど。


 最近は京子と共同生活していることもあり、風呂に入る時やトイレを使う時は入り口に鍵をする癖がついている。

 そのため、今回もちゃんと鍵を閉めたと思う。


(あれ?)


 そういえば、今聞こえてきたのは引き戸を開く音だった。

 脱衣所の入り口は引き戸ではなかったはずだ。


 それに、脱衣所の入り口じゃなくて、浴室の方から扉を開く音が聞こえてきたような……。


 俺は思わず音がした方を振り向く。

 ……振り向いてしまった。


「え?」

「……へ?」


 そこには雅がいた。

 一糸纏わぬ姿で。


 俺は雅とバッチリ目があってしまう。


 なんで雅がここに?

 突然のことにうまく頭が働かない。


「……」

「……」


 雅はあまり外に出ないためか、肌は抜けるように真っ白だ。

 コスプレのように夏でも白衣をきていることも理由の一つかもしれない。

 それが今は風呂上がりのためか、ほんのり朱が指しており、いつも以上に色っぽい。


 それに、いつもは結構厚着のため気づかなかったが、雅は思いの外ある。

 何がとは言わないが。

 普段は車椅子に乗っていることが多く、あまり気にしたことはなかったが、雅は結構身長も高いし、スタイルはかなりいいのだ。


 いや、今そんなことを考えている場合ではないはずだ。


「き」

「き?」


 お風呂で上気していた肌がさらに赤くなっていく。

 俺が「あ、まずい」と思った時にはすでに手遅れだった。


「きやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 絹を裂くような悲鳴が脱衣所内に響き渡る。


「ごめんなさーい!!」


 俺は見事なスライディング土下座を決めて謝罪をした。

お読みいただき、ありがとうございます。


おかげさまで6月20日に一巻が発売されます。

挿絵(By みてみん)

続刊につながりますので、購入してくださるとうれしいです!


発売日の20日まで毎日3話投稿していきます!

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