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【書籍化】高卒、無職、ボッチの俺が、現代ダンジョンで億を稼げたワケ〜会社が倒産して無職になったので、今日から秘密のダンジョンに潜って稼いでいこうと思います〜  作者: 砂糖 多労
第五章 ボッチ男とSランクダンジョンの島【後編】

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第17話 共同寮でのドキドキ生活♪②

「……どうする?」


 俺は隣にいる三人に声をかける。

 京子と朱莉もかなり嫌そうな顔をしている。

 それも当然だ。

 目の前にある寮は寮とは名ばかりのボロ小屋だ。

 ここで生活するのははっきりいってごめん被りたい。

 結構ズボラな男子である俺でも嫌なんだから女の子なら尚のこと嫌だろう。


 他の建物がデザイナーズマンションみたいに豪華だったから余計にだ。

 京子たちは綺麗な寮を見てテンション上がってたからな。


 どこの家も、寮は自分の企業で自由にできる。

 つまり、寮はその家の技術力や資金力を外部に主張するものになるということだ。

 そのため、建物も外観を結構こだわっており、見ているだけでも楽しめるものとなっていた。


 ゴシック風のおしゃれなものもあれば和風のものもあった。

 ピラミッドのような形の建物まであったくらいだ。


 あのピラミッド風の建物は俺も中が気になる。

 どんなふうになっているんだろうか?


 特に、朱莉はかなり嫌そうにしている。

 普段の言動で忘れがちだが、これでも朱莉は社長令嬢なのだ。

 今でこそ少し年季の入った家に住んでいるが、その前は新築の家に住んでいた。

 この寮は今住んでいるアパート以上にボロい。

 こんなところに住むのは嫌だろう。


「そうだね。とりあえず中を見てみよう。もしかしたら、外観の割に中身は綺麗かもしれないし」

「それもそうですね」

「確認するまでは可能性はゼロじゃないよね」


 俺たちは淡い期待を胸に共同寮の探索を始めた。


***


「思っていた以上にやばいな」

「そうだね。特に、水回りは結構気合を入れて修繕する必要がありそうだ」


 俺たちは一通り共同寮の中を探索した。

 共同寮の中は俺たちが想像していた以上にやばかった。


 風呂やトイレは男女共同だし、おそらく雨漏りしているであろう場所もある。


 特に問題なのは水回りだ。

 住居は水回りからダメになるという話を何処かから聞いたことがあるが、この共同寮も水回りかかなり汚い感じになっていた。


「でも、修繕しようにも資材とかどうするの?」

「それも問題なんだよなぁ」


 朱莉がいうように、この場所では修繕のための資材を手に入れるのだって至難の業だ。

 商店エリアにいけばあるのかもしれないが、あそこで買い物をするのは正直結構難易度が高い。


「いや、この建物はこの前、ダンジョン内で作った砦と同じようなものみたいだ。普通の材料を使って作ればダンジョンの影響で一気に風化してしまう可能性がある。材料はモンスターのドロップアイテムにする必要があるだろう」

「まじか」


 準Cランクダンジョンで雅は刀夜さんと一緒に砦を建てた。

 その時に聞いたのだが、ダンジョン内で砦を建てる場合、普通に外部の資材を持ち込んでスキルを使わずに建築してしまうと、ダンジョンの影響で急速に風化してしまうそうだ。

 そのため、ダンジョン内で建造物を作る場合はダンジョンのドロップアイテムを使い、スキルを使って建築する必要がある。


 どうやら、この寮もスキルを使ってドロップアイテムから作ったもののようだ。

 修繕するにもドロップアイテムが必要になる。


「じゃあ、水回りの修繕をしようと思うと水性生物系のモンスターがいるところに行かないといけないのか?」

「そうなるね」

「それはまずいですね」


 建造物のような大規模なものを作るためにはそれぞれの場所に相性の良い素材を使う必要がある。

 建物の水回りを強化しようと思えば耐水性の高い水性生物系のドロップアイテムを使う必要があるし、台所のように火を使うところだと耐火性の高い火山系のモンスターのドロップアイテムが必要になる。


 準Cランクダンジョン探索の時はその辺の素材は大槌家が用意してくれたが、今回は自前で用意する必要がある。

 それの何が問題かというと、属性特化のモンスターに対抗できる戦力がうちのパーティーにはいないのだ。


 基本的に、属性特化のモンスターにはその属性の苦手な属性の攻撃を当てて倒す。

 そのため、それぞれの攻撃に属性がついている魔法使い系のジョブを持つ探索者が属性特化のモンスターと相性がいいのだ。

 俺のNINJAのスキルも属性はついているが、攻撃は雷属性が多く、防御は水属性が多いと相手に合わせて属性を切り替えられるほどバラエティ豊かではない。


「商店エリアでドロップアイテムって売ってるかな?」

「なくはないだろうが、あそこでドロップアイテムを買うと一体いくらになるか見当もつかない」

「だよな」


 普通のものであればダンジョン外での相場があり、ダンジョン内で割増料金になっていてもある程度相場というものがわかる。

 最悪、ダンジョン外に買いに行けばいいのだし。


 だが、ドロップアイテムの相場なんてあってないようなものだ。

 自分たちで相場を判断するのはかなり難しい。

 アプリに売却するのは最低販売価格になるから、底辺は決まっているが、上は青天井になる。

 門の影響で購買意欲が高まっている状況でドロップアイテムを買う場合一体いくらになるかなんて見当もつかない。


 準Cランクダンジョンに挑戦した時はドロップアイテムは元々あったものをもらったからな。


「とりあえず、重要そうなところから修繕していこうか」

「そうだな」


 幸い、準Cランクダンジョンに挑戦した時のドロップアイテムのあまりがまだ少しある。

 これを使って、最低限生活できるくらいに修繕することはできるだろう。


 キッチンが使えないのは最悪外食すればいいが、風呂やトイレが使えない状況なのは流石に困るからな。

 共同浴場みたいなところがあるのかわからないし。


 俺たちは手始めに風呂場から共同寮の修繕を始めた。

お読みいただき、ありがとうございます。


おかげさまで6月20日に一巻が発売されます。

挿絵(By みてみん)

続刊につながりますので、購入してくださるとうれしいです!


発売日の20日まで毎日3話投稿していきます!

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