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【書籍化】高卒、無職、ボッチの俺が、現代ダンジョンで億を稼げたワケ〜会社が倒産して無職になったので、今日から秘密のダンジョンに潜って稼いでいこうと思います〜  作者: 砂糖 多労
第五章 ボッチ男とSランクダンジョンの島【後編】

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第41話 自爆を選ぶか感電を選ぶか。そこが問題だ②

「きゃぁぁぁぁ!」


 吹き飛んだ入り口から入ってきたボスモンスターが最初に狙ったのは入り口の近くにいた朱莉だった。

 多分、特に意味とかはなく一番近くにいたから朱莉のことを狙ったのだろう。


 戦略的に考えれば一番狙うべきは回復や支援に特化した京子だ。

 その次が動けなくなっているかもしれないがボスモンスターに有効打を与えられる刀夜さんだと思う。

 実際、刀夜さんはいつ外部からの襲撃があっても大丈夫なように京子をいつでも守れるように準備をしていたみたいだ。

 傷の治療のためもあって、刀夜さんは京子のすぐそばにいたしな。


 だから、朱莉への攻撃は完全な不意打ちとなった。

 刀夜さんがいる場所と朱莉がいる場所はかなり離れており、怪我を負っている刀夜さんの救援が間に合うかは微妙なところだ。


「!! 『雷流』!」


 左手に持った『魔剣殺し・雷龍』でスキル『雷流』を発動して朱莉とボスモンスターの間に割り込む。


「!!」

(なんとか間に合ったみたいだな)


 右手に持った『魔剣殺し・高電圧危険』でボスモンスターの妖刀をうけとめる。

 魔剣殺しは軽く軋みを上げたが、問題なく受け止められたみたいだ。

 攻撃を俺が受け止めたのを見て、ボスモンスターが驚いている。

 俺に攻撃を受け止められるとは思っていなかったのだろう。

 今までは俺の攻撃は雑魚のモンスターにもまともにダメージを与えてなかったからな。


 それにこのボスモンスターの本体は妖刀だ。

 自分の切れ味には自信があったのだろう。


 こちらが攻撃を受け止められたのも武器が良くなったからなのだが。


(これならやれる!)


 ボスモンスターと刀を交えて確信した。

 雅の『魔剣殺し』を使えばボスモンスターにダメージを与えられる。


 ボスモンスターは今、結構な隙を見せている。

 それだけ俺に攻撃を受け止められたのが衝撃的だったのだろう。


 実際、魔剣殺しの力があっても、攻撃を受け止めるのは結構ギリギリだった。

 何回も受け止めていればこちらの魔剣殺しは砕けてしまう可能性が高い。

 長期戦は不利だ。


 なんにせよ、今はボスモンスターに攻撃を当てる絶好のチャンスだ。


「『雷撃』!」

「!!」


 魔剣殺しから放たれた雷がボスモンスターを貫く。

 攻撃を受けて、ボスモンスターは大きく飛び退いた。

 どうやら、無事ダメージは与えられたようだ。


 これならなんとか戦えそうだ。


 それはそれとして、おかしな点がある。


「どうして!? まだ砦のHPは残っていたはずなのに!?」


 雅が砦のHPを確認しながらそう呟く。


 砦のHPには十分な余裕があったはずだ。

 この砦は文字通り、最後の砦なので、攻撃を受けるたびにHPが満タンになるように回復をしていた。

 モンスターたちは一度の攻撃でHPを削り切ることはできないようだったので、こちらの資材が切れるまでは砦は持つ。

 資材はもう残り少ないがまだ三時間は踏ん張れるはずだった。


 砦のHPはまだ残っているみたいだ。


 実際、ボスモンスターに乱入されたにも関わらず、砦は崩壊する兆しを見せない。

 HPがゼロになれば砦もモンスターと同じように霞のように消えていくはずだ。

 そうなっていないということはHPはゼロにはなっていないということだ。


「……おそらく、一箇所だけにダメージを集約させたんだろ。わるい。俺が思っていたよりボスモンスターは利口だったみてぇだ」


 どうやら、一番壊れやすい入り口の一箇所のみにダメージを集約させることで、ボスモンスターは一点突破をしてきたようだ。

 Cランク以上のモンスターであればそういうこともできる。

 だが、Cランク程度のモンスターはそういうことができたとしてもモンスターは普通はそんなことをやろうとしない。

 そこまでの知恵が回らないからだ。

 それほどの知性を獲得するのは普通Bランクの上位やAランクになってからのはずだ。


 だが、今回のボスモンスターである妖刀はもともとSランクダンジョンから生み出されたものだ。

 普通のCランク産のモンスターとは一味違う。


「それに、奴さん。自分の配下を喰らったみたいだな。明らかに魔力が増えてやがる」


 そういえば、ボスモンスターが砦に入ってきたのに、雑魚モンスターが砦に入ってこない。

 どうやら、ボスモンスターが力を増すために他の雑魚モンスターたちを吸収したみたいだ。

 刀夜さんに言われて初めて気づいたが、ボスモンスターはさっきより明らかに魔力量を増していた。


「……」


 ボスモンスターは俺の方に向かって刀を構えてくる。

 どうやら、最初のターゲットを俺に決めたようだ。


 刀夜さんは怪我をしているから戦闘できないと判断したのだろう。

 もしかしたら、刀夜さんの武器が俺の魔剣殺しに姿を変えてしまったということも理解しているのかもしれない。


 俺とボスモンスターが睨み合いをしているうちに朱莉と雅は京子の『聖域』の中に入る。

 これで不意打ちで三人が死んでしまうことはないだろう。

 京子は上級探索者だからボスモンスターの一撃で『聖域』が抜かれることはないと思う。

 ボスモンスター側も俺の観察を終えたみたいだ。


 つまり、戦闘の準備は万端ということだ。

お読みいただき、ありがとうございます。


おかげさまで6月20日に一巻が発売されます。

挿絵(By みてみん)

続刊につながりますので、購入してくださるとうれしいです!


発売日の20日まで毎日2話投稿していきます!

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