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例え世界が変わっても  作者: パピヨン
第二章 皇国編
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60話 オルテニア航空戦

連合軍航空基地4つを破壊したソ連空軍はオルテニアへ向かった。

オルテニアにある飛行場は大陸最大の飛行場でありまたオルテニアが前線への物流の中心でもあるためかなりの防空対策をしていた。


ソ連空軍は全航空機を3つにわけ、そのひとつをオルテニアに

ソ連空軍 戦闘機 3万機

爆撃機 2万機

略爆 3万機

がきた。点在する対空陣地で止まるわけがなくオルテニアより北の対空陣地は壊滅した。

これを迎え撃つ連合軍

今回の指揮官はアトランティアスのエイザー


彼は、各国の兵器の解説書を読みながら笑った。


「いいですねちゃんとしてる。愉快愉快。カタログスペックは申し分ない」


彼は笑いながらさらにこう言った。


「わが国家の戦い方を見せてあげましょう」


ーーーーーーーー

無数のソ連航空機が空中で突然爆発する。何が起きたのか理解できなかった人らが多い中、エイザーは大笑いで種明かしする。


「なぜ敵が突然爆発したかって?空中に透明の岩を設置したのさ。ドワーフの魔法で浮く石とアトランティアスの透過技術を用いたものさ! 目の前に障害物があるが見えない以上迂回せざるを得ない!が、後続機がある以上何百機かはここに入らざるを得ない」


大軍が仇になった。ここでかなりの航空機を撃墜しているものの、やはり予想通り迂回をし始めている。というのもこの基地から航空機が出ていることは向こうも知ってる以上どこかに岩が設置されていない場所があることぐらい分かっている。問題はどうやってここを探すかだが、まさか人海戦術、数機で突っ込んで岩があるかどうか確認するとは思わなかった。


やがて敵が岩の設置されていない穴を見つけそこからなだれ込む


「さて、置網に敵がかかった。ここからが本番だ。次の作戦を開始せよ」


パンパンという乾いた音が鳴り響く。そう、穴には


「高射砲を沢山設置したのだ。しかも特殊なガス入り弾」


リグルート製 エンジンがエンストする特殊なガス ポーマ弾

リグルート王国の鉱山で見つけた特殊な液体 ポーマに水をかけることにより化学反応で二酸化炭素が生まれる。この時に発熱反応を伴い熱量は凄まじく高い。液体 ポーマは一気に気化しこの気化したポーマがエンジンをエンストさせるのだ。鉱山では採掘中に水と交わって爆発事故を起こすため死神の液体なんて言われているらしいが。


ガスを吸った航空機はどんどん墜落し、ソ連戦闘機や爆撃機はほぼ撃墜した。

残った敵機は作戦続行不可能と判断したのか反転し返っていった。


「大勝利だ!」

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