6話 転移後初の戦争
投稿ペース落ちてる気がする。
帝国占領地 バジル線 それは一見、万里の長城みたいな長い要塞だ。石で作られており頑丈だ。だがそれはあくまで弓や剣相手にだが。その証拠にここの壁は破壊していた。
原因は帝国が持ってきた大砲により破壊した跡だ。
そこには帝国軍駐屯兵がいた。
「この戦争もあと3週間すれば終わるみたいだぜ」
「王国は対した陸軍はいねーからな。航空戦力がやべぇが、たかが魔道士ごときに戦況を変えることはできない。奴らの防核術式は弓は弾くがこの銃は貫通する。近づけば落としてやるさ」
と、とある兵士はマスケット銃を取り出した。
上層部から渡された最新式の銃。なんでも親切な国から貰っただとか。王国にはこんなものは無い。いや、噂では1部隊だけ持ってるという話もあるが数の暴力で押し潰せる。
この戦争は勝てる。外交でも戦略でも戦術でも、軍事力でも帝国は王国に勝ってるのだ。
その時、上から聞きなれない音が聞こえた
「噂をすればなんとかだ。あれが航空魔道士なんだろ?ま、見た事無いから確証は無いけど。」
その兵士の上空を飛んでいるのは輸送機と護衛の戦闘機 燕だ。
そう、空挺降下作戦が始まったのだ。彼らは知らない。空挺降下というものを。
彼らは知らない。制空権を取られる事がどれだけ戦況を変えるかを。
知らないのも無理はない。この国は、近代以降の航空戦を経験していないのだから
「なんだあれは?人が降ってきてるぞ!あれは魔道士では無いのか?」
その時、敵襲の合図である警報がなった。あれは敵。撃ち落とさねばならないが、射程外だからもう少し待たねばと準備していると、上から銃声と銃弾が大量に降ってきた。その場にいた兵は、自分らが使っている銃とは違うと。自分たちが使っている単発式の装填に時間かかるやつとは別物。連射出来るやつと。
銃声が始まって1分後にはバジル線にいる敵兵は消えた。
その50分後、空挺兵はバジル線に沿って来た王国軍と合流した。
第2フェーズが開始し、敵主力はマスケット銃でバジル線から沿ってきた日本軍戦車相手に挑むも装甲を抜ける訳もなく当然まける。中には大砲で応戦したのもいたが、砲弾が丸いタイプの大砲で戦車の装甲を抜けるわけがないと。その光景をみた王国軍は、日本が敵じゃ無くて良かった。友軍で良かったと、心から安堵してした。
こうしてあっさりとバジル線の穴を埋め敵の補給路を完全に遮断した。
その後包囲殲滅戦は補給の問題があった為2日かけて殲滅した。
敵死者数 50万人 捕虜 6万人に上り、事実上帝国主力軍は壊滅した。
日本 陸軍参謀本部 細田守
「大成功ではないか!このまま敵首都まで一気に行きたいものだ。」
「いや、現在の物資の補給は馬や車を使用してなんとか持たせているのだぞ。鉄道がないため補給に遅れがでる。せめて空港を作ってからでないととても攻勢なんて無理だ!中国戦線を忘れたのか!」
かつて中国戦線で日本軍は補給に苦しめられた。
敵軍は強くはなかった。しかし、広大すぎる国土にろくに整ってない鉄道網。点と点、鉄道にそって占領するしかなくなり、非常に苦しめられた。
それを繰り返してはならない。それは日本陸軍、海軍の共に掲げた教訓である。
「ならば、急ピッチで空港を作り、簡易の道路整備をした後の攻勢でよろしいか?」
この会議の結果、次の攻勢は空港完成した日から4日後となった。
バハルス帝国
「なぜだ?なぜ我が主力軍は壊滅したんだ?」
そう叫ぶのは皇帝だ。叫ぶのも仕方がない。何しろ主力軍は最新装備であるガガーラント銃を配備し更に最新の大砲を配備してたのだ。その主力が無くなったという事は帝国陸軍の壊滅を意味する。残った軍は普通の騎士だ。騎士で銃をもつ敵に勝てるとは思えない
「講和するべきなのでは?」
「は?ここで講和すれば属領での暴動を招きかねん。いや、そうか、属領にいる成人男性を全て徴兵し前線に送れ。肉壁程度には使えるだろう」
ここに、帝国は肉壁作戦に出たのであった。
最前線、ここは現在戦闘が起きていなかった。正確に言えば3日間である。空いてた穴も塞がり、帝国の防衛陣地化も完了していたみたいだ。
だが王国軍は確信していた。帝国がいかに強固な防衛陣地を築いてもニホン軍を止めることは出来ないと。
次の日、日本軍を主力とする攻勢が始まった。目標は50㌔先の帝都近郊の都市 ポツダムだ。