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例え世界が変わっても  作者: パピヨン
第二章 皇国編
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42話 対立

忙しくて更新遅れました。

アトランティアスは現人神とよばれる皇帝が国をまとめておりその下に帝国貴族、さらに下に庶民があるというはっきりとした身分制度が存在している。だが国内の人口のほとんどが庶民だ。貴族なんて全体の5%程度しかいない。そんな国が最も恐れること、それは庶民の反乱だ。


だからこそ人間はみな平等という考えは絶対に認められない。

皇族や貴族の権威があってようやく成り立っている国である。

もし人間はみな平等という事を認めてしまえば国は崩壊するからだ。絶対王政ここに極まれりだ。

そのためソ連からきた共産主義という思想はアトランティアスにとっては危険思想だ。

だからこそ彼らを徹底的に排除してきた。だが今度は新たな危機に直面した。

それは日本という新しい転移国家の誕生と法のもとに平等という基本的人権の尊重がある国。さらに民主主義というものが存在し、天皇という皇帝に近い存在はほぼお飾りという国。こんな国認められるわけがなかった。

さらに日本と一緒にきた中国や韓国も日本とそんな変わらない制度の国だ。



それどころか日本には銃、航空機、戦車、空母、人工衛星にレーダーや毒ガスといった化学兵器もある。文明のレベルが他の国とは明らかに違う。

ドニラス帝国の空中戦艦と正面からやりあえるだけの力を持つ航空技術。

陸軍特化の神聖レミリア帝国と同等以上の力がある陸軍。

海軍力はハーデンフェル以上。

さらにソ連の物量を無に変えする力がある大量殺戮兵器もある可能性があり。

この報告が来た時、アトランティアスにとっての日本は1番危険な国となった。

そもそもアトランティアスは周辺国から高度に訓練された自宅警備員なんて言われるくらいの徹底した専守防衛の国だ。幸いなことに土地や資源は潤っているのだ。

国防こそが第1であり他国を侵略する計画はなく、さらに力も無い。

アトランティアスは軍事技術は高く特殊鉱石からできる透明兵器による奇襲や罠で敵軍を壊滅させるが陸軍には敵の土地を占領するほどの力も知識もない。さらに敵地にいる陸軍を支えられるほどの輸送船の数や補給も出来ない。だからこそ徹底した引きこもりをしているのだ。

かつてハーデンフェルが戦争を吹っかけてきた時は一夜で湾内に侵入したハーデンフェル海軍が海の藻屑になった。

さらに神聖レミリア帝国の航空艦隊も2日で壊滅したため、アトランティアスの力は周辺国に知れ渡った。

さらに規格の統一による生産性の向上や隅々まで行き渡るインフラと鉄道網。そして人工知能の発展による綺麗に発展した都市。

軍事力の問題で誰も手を出さない国、それがアトランティアスの長い平和を実現した。

だがその平和はやがて終わりを迎えた。


ソ連からの最後通牒。

ソ連の属国になれという横暴な通知に対し却下したアトランティアスはソ連に宣戦布告された。

500年ぶりの戦争だが、アトランティアスは襲いかかるソ連艦隊を訓練通りに最初は撃退した。だが圧倒的なまでのソ連の艦隊量にアトランティアスは焦りを覚え始めていた。

生産より消費が多い機雷。

建造が追いつかない軍艦。

増え続ける戦費。

このままいけばアトランティアスは力尽きる。そう判断した皇帝はついに手を組むという苦渋の決断をした。

ドニラス、日本、リグルード王国などとの連合に条件つきで加盟した。

その条件とは、連合国軍は許可なしにアトランティアス大陸に入ることを禁ずる。

食料は連合国から購入できる。

アトランティアス軍は許可があれば自由に連合国の土地や港を使用出来る。

であった。特に連合国から食料の購入は大きくこれで補給問題は片付いた。


こうして転移後初の海外への軍派遣。

アトランティアス陸軍は5個師団をドニラス東部戦線に派兵した。

彼らは前線で恐るべきものを見た。


ソ連航空機の攻撃をものともしない、ドニラスの巨大な空中戦艦。ソ連航空機をまるでハエを叩き落とすような日本の戦闘機。

前線を押し上げる日本の戦車とリグルード王国の航空魔道士。


敵の前線を耕す砲兵。

ドニラスの空中戦艦がソ連航空魔道士に狙撃され墜落する。

さらに倒しても倒してもでてくるソ連兵。

空は激しい航空戦によって赤く染まり、地上は死臭が漂う。


アトランティアスにとっては転移後初の陸戦であり、

泥沼の戦争を肌で感じた瞬間だった。

この前線の地獄はすぐに本国に知らされた。


この時アトランティアスの軍人の1人はこう呟いたという。


「前線は狂気に満ちていた。合法的に人を殺せる。これが戦争か。ここにいる兵はみな殺人鬼だ。だが戦争ならば彼らは本国でこう呼ばれるだろう。 "英雄" と。」


皇帝は陸軍の強化を命じた。

陸軍を強化するために連合国から軍事知識の輸入が始まった。

だがアトランティアスは日本からの輸入品目に民主主義関連のものは全て規制した。

皇帝はこの戦争の後も予想していた。

だからこそ皇帝は日本が嫌いだ。


なおこの情報は全て結城中佐が事前に入手し日本に知らせていた。

さらに日本政府はこの情報を流子に流していた。

理由は首相が「日本嫌いだからこそ使い道がある。それにあの国は結城中佐でも入手できないものがある。刺激せず、今は日本と組む方が利益になると教えてやれ」と言ったためだ。


「アトランティアスの日本嫌いは理解してます。民族も違えば宗教、文化も何もかも違うのですから、好き嫌いもあるでしょう。ですが今はよき同盟国です。協力し合いましょう。」

と流子はいい、ホテルの美品の使い方の説明を始めるのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

東京都大田区

東京決戦にて神聖レミリア帝国の空中戦艦3隻が墜落し多数の死者がでた所。

インフラの再建はすぐに復興出来たものの、建物の再建はまだ時間がかかる。

献花台には毎日多くの人が参列する。

その献花台の近くで、「神聖レミリア帝国に一撃を!」と書かれたビラを巻いている人達がいる。

彼らは反レミリア帝国団体、赤き者だ。

構成員の多くは東京決戦の遺族やその親しい人が多く、彼らの主張は「神聖レミリア帝国を倒せ」である。

現在日本軍はソ連戦に集中しており神聖レミリア帝国は政治的な問題もありドニラスに任せていた。

その事情を知らない人達は日本の行動を弱腰と非難した。

そういう事もあり多くの人が「赤き者」に加入し大田区を中心にデモをしているのだ。

だが日本政府は、神聖レミリア帝国への出兵はドニラスとの政治的な問題や財政問題で手が出せない。また軍も兵力の問題でレミリア方面に送る余裕がなかった。こういう事もありデモ隊の要求を認める事は出来ず、デモはだんだん大きくなっていくのであった。

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