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例え世界が変わっても  作者: パピヨン
第二章 皇国編
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29話 ゴッサの戦い

ハーデンフェル皇国ゴッサ平野

関東平野くらいの大きさがあるこの平野で大規模な戦闘が起ころうとしていた。

数日前ここに上陸してきたソ連軍は海沿いの都市を陥落させ北上した。目標はドニラス帝国南部。ここまで来れればドニラス帝国は3方向から攻められる事になる。

それを防ぐための援軍が到着するまでの遅滞戦闘を任された彼女は、とんでもない罠を張っていた。


「遅滞戦闘で1番有効なのは地雷原だよね。」


そう、平野一帯に仕掛けられた大量の地雷。


「しかもあちらさんの好きなロシアンルーレット式に仕掛けたわよ。ここに仕掛けられた地雷の3個に2個は偽物。だけど1個は本物だ。ちゃんと本物を混ぜてるからこれぞロシアンルーレット!」


かつてとある有名なドイツ軍人が使ったとされるこの戦法はかなり効果があった。地雷をあまり使用せず敵を確実に足止めできるのだ。


「撤去しなければ確実に死ぬ。人海戦術で突破しようにも地雷の威力は普通のより何番も威力を上げている。甚大なる損害が出るだろう。撤去すればもれなく狙撃兵のスコアになり、立ち止まっているともれなく砲弾をプレゼント。撤退するのは自由だけどその時点で私の勝ち。たとえ地雷原突破してもここには強固な陣地がある。機関銃の餌食になるだけだ」


もはや悪魔である。傍にいた副官が、


「敵の戦力は歩兵が20万、戦車8000両。砲兵9000。それに対してこっちは砲兵100、狙撃兵と歩兵合わせて1200。うちの隊員はみんな狙撃兵になれるとはいえ、この戦力差でまともにぶつかれば勝ち目ないですしね」


この部隊は特殊だ。彼女の過酷な訓練によって、いつでも狙撃兵、砲兵、空挺兵にもなれる上にパイロットの訓練も受ける。もはやただの部隊ではなく、精鋭部隊とほとんど変わらない。

彼女はあらゆる事態を想定しろ。たとえ敵軍の捕虜になっても、敵の補給を圧迫するような動きをしろ。隙をみて脱走し情報を持ち帰る。

その訓練の結果によって出来たのだ。


「確かに戦力差はあるが今回は結城中佐のスパイが手を貸してくれるそうだ。」


彼女は結城中佐と仲がいい。1度、結城中佐を助けた事がありそれ以降中佐の部下を使って色んな情報をくれたり頼みを聞いてくれる。もちろんこちらも陸軍上層部の情報(上の人達の個人情報)を流したりしてる訳だが。


「さぁて、やりますか!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数時間後ソ連軍はゴッサ平野に到着。ここにゴッサの戦いが始まろうとしていた

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